石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

生きてる限り

2006-07-21 23:30:26 | Weblog
今日、心の痛むことがあった。

友人のNさんのお父さん、 5月に肺ガンが見つかった。
3センチくらいの癌細胞なのだが
もう片方の肺が 間質性肺炎という難しい肺炎で
完治しないと 肺ガンの切除手術ができない

ウイルス性でなく、免疫性の肺炎なので
癌手術をすると、肺炎で命を落とす危険が非常に高いらしい

もともと、この肺炎の治療のために病院へ行ったから
肺癌が見つかったという皮肉な話なんだけれど
肺炎さえ治ったら 手術ができるのに・・・
と、本人もご家族もジレンマに陥り
苦しんでらした。

私の主人の従兄弟(金沢在住)が呼吸器外科の医学博士で
日本の名医ランキングにものった人なんだが
ひょんなことから、この友人家族を診察してくれることになった。

Nさんは 両親を車に乗せ、名医に父をみせるため
片道4時間かかるところを一人で運転していった。
もしかしたら、手術してもらえるかも・・・何か良い治療法が
あるかもしれないと、わらをもすがる思いで。
私もNさんと従兄弟の医者を引き合わせたから
今日1日、どうだっただろう、どうだっただろう・・・と
心配してた。

そして夜、Nさんから 無事帰ってきたよと電話をもらった。

大変、丁寧に診察してくださって わかりやすく
説明してくださったそうだ
でも・・・やはり手術は不可能で
もし 抗がん剤治療をしなかったら余命は 半年から1年だと・・

いつも明るく可愛いNさんは 声をつまらせて
電話口で泣いていた。

こんなとき、どうしてあげたらいいのでしょう?

名医だから、もしかして何とかできるかもしれない
何かいい方法があるかもしれないって
励まして、勇気づけてしたけれど
寿命を操作するなんてこと、人間には不可能なんだ

もし、自分が、自分の大事な人が あと1年しか生きられない
としたら?そんな日が誰にでもどんな人にでも来るのだもの

今 私達の親がだんだん命を失う年齢にきている。
60代後半。
幸い、私の両親も主人の両親も健在だが
お別れするときが 必ずやってくるし
私たち夫婦だって そんな日が必ずやってくる、生きてる限りは。
1日1日を 慈しんで感謝して過ごさないといけないなあ

Nさんを支えてあげられることを ゆっくり考えようと思う

 

コメント (3)
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