石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

蛍香

2009-06-04 11:26:13 | Weblog
6月のお香の会は 小雨降る東山寺にて。

会が始まる前に 先生に稽古をつけていただく。
静かな凛とした時間

今日の組香は蛍香

源氏物語第25帖 「蛍」にちなんだ香遊び。

玉鬘(たまかずら)という姫君が、源氏のいたずらにより
蛍のあかりで、几帳の奥の横顔を照らし出されるという
有名なシーンがある。

平安の昔はおおっぴらに姫君が顔を見せるということがなかった。
几帳や御簾の奥の声や香り・・また手紙や和歌によって
その女性の美しさを想像していたそうだ。

そんななか、いきなり源氏に几帳を上げられ
蛍を放たれた玉鬘
あわてて扇で顔をかくしたんだけれど
ほのかな蛍の灯りで照らされた横顔がとびきり美しかった

それを見た宮さまが すぐに恋に落ちた・・という素敵なお話

そういういたずらを考えつく光源氏も 
男女の恋愛に長けてて、心憎いが
このストーリーを創造する紫式部の冴え渡る才能も本当に素晴らしい

露出狂まがいのファッションが横行する現代、
奥ゆかしい品のあるシチュエーションが
とっても新鮮で 今なお心を揺さぶるんだろうね



本日は とっても調子がよかったので
なんと組香は全問正解した
記念の回答用紙をいただき嬉しかった
コメント
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