石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

蕩尽王、パリをゆく

2012-10-04 21:40:36 | マイ本棚

鹿島 茂著 「蕩尽王、パリをゆく」を読んだ。

林真理子さんのブログで「面白い~」と紹介されていたので

読んだのだけど・・・

昭和初期、木綿で巨利を得た貿易商の3代目薩摩 治郎八に関する本。

ロンドン・パリに渡り、金は使うもの・・と

1代目・2代目が築いた 巨額の財産をパリ社交界で贅沢三昧に使いまくる。

使い果たすことを美学とした治郎八は、現在に換算して約800億円を使い果たした。

鹿島茂さんという作家は 東大の仏文科を出られた優秀な方だが

その文章には、読む者をぐいぐいと引っ張る魅力があんまりないなあ・・・

とっても華やかで面白いテーマだと思うのに

ものすごく読みづらく、時間ばかりかかった。

パリのセレブを見習って、藤田嗣治など日本人画家のパトロンとなった治郎八。

大金持ちのパトロンが、芸術を支えてくれないと文化は熟さない。

今回、橋下大阪市長と文楽にたずさわる方々との討論を見てると

尚更、そう思った。

大好きな文楽が 廃れることのないよう祈るのみ・・

 

 

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コメント
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