信州にいる長女は 小さいころからとても独立心の強い子だった。
ほとんど手がかからなかったし
親が物足りないほど 自立し、甘えるということがなかった。
遠く離れてからも 電話もメールもしてこない。
メールしてきたとしても ほんの2~3行、用件を伝えるのみ。
そんな彼女から珍しくメールが届いた。
「今日の夕食、完璧。全部自分で作った」
美味しそうな夕食の写真が添付してある。
長女がつくる料理、初めて見た。
お魚の照り焼きと 具だくさんの味噌汁 ポテトサラダ。
見た瞬間、あっと思った。
私がつくるポテトサラダと全く一緒だったから。
にんじんの赤みと きゅうりの緑のバランスも全く一緒、
きわめつけは りんご。
「友達から りんごもらったし 時間あったからゆっくり作った」
主人が育った家は、ポテトサラダにたっくさんのりんごを
入れるのが必須。
美味しいりんごがゴロゴロ入っていないポテトサラダは邪道だ・・と。
この家に嫁いできてから、何度ポテトサラダを作っただろう。
友達から美味しい信州りんごをもらって
ポテトサラダを作ろうと発想することが
我が家に育った証やん!!
あまり料理が得意ではない母親で 申し訳なかったなあと感じる一方、
家庭の味って その家庭にとって本当に大切なものだなと
とても嬉しかった。
もう寒いだろう松本で、自炊している長女の料理、
食べたいなあ。。。。