源氏物語講座が3月にひと区切りつき、
先月から 百人一首の和歌をひとつづつ学んでいる。
1回の講座でだいたい5首ずつ。
その和歌の背景や、歌人のエピソードなど
知れば知るほど 学べば学ぶほど 面白い・・
今日は 絶世の美女小野小町の歌を鑑賞した。
花のいろは うつりにけりな いたずらに
我が身世にふる ながめせしまに
ながめは 「眺める」と「長雨」のかけことば。
ふるは「(月日が)経る」と「(雨が)降る」のかけことば。
花と女の容姿とが かけてある 秀逸な和歌だ。
髪のカラーリングや シワたるみ防止の化粧品もない時代、
老いは確実に 小野小町の美しさを残酷に奪っていったと思う
40代半ばになって、この歌の切なさが痛いほどわかる。
静かにふる長雨と しおれていく花が 見え隠れして
尚更切ない、でも素晴らしい歌