いったん口に出した言葉は 消しゴムでは消せない。
私達凡人ならともかく、2020年東京五輪組織委員会会長ともなると
発するひとことは メディアやSNSによって全国に届く。
森喜朗元首相が フィギュアスケートの真央ちゃんのSPを評したことば
「 真央ちゃん、見事にひっくり返りました。
あの子、大事なときには 必ず転ぶんですね 」
この言葉に 一番悲しい思い・恥ずかしい思いをするのは
森さんご本人だと思う。(普通の羞恥心をお持ちだったら・・だけど)。
真央ちゃんが失敗したとき、私は自分の娘が 失敗したかのように
彼女の心の痛みを思い、悲しくなった。
でも、その翌日の力強さ、 こみ上げるものを抑えるのに必死だった。
真央ちゃんの精神力の強さ・あきらめない心・
純粋な、ひたむきな涙。みなを感動せしめた逆転の演技。
そのあとに 森さんのことばを見ると その品性のなさにこちらまで恥ずかしくなる。
言霊というように 口から発することば、
文章に書くことば、
とても大事で恐ろしいものだ。
自分の知らないうちに 人を傷つけているかもしれない。
気をつけなくてはいけないと 今回 改めて感じた。
思いやりのある、美しいことばを使うように。