冲方 丁 「はなとゆめ」を読んだ。
作者の うぶかたさんは 「天地明察」や「光圀伝」を書いたひと。
「天地明察」は いろんな賞をとったり 映画化されたり・・・で
気になっていたのだけど 読んでいない。
緻密な資料収集をされる歴史作家だと 評されている。
「はなとゆめ」は 平安時代、一条天皇の妃 中宮定子に仕える
清少納言の物語。
田辺聖子さんの 「むかし あけぼの」という小説とテーマが一緒、
もちろん 歴史小説なので ストーリーも一緒、
でもこの時代の歴史は 大好きな箇所なので
同じようなことを何回読んでも面白い。
坂本竜馬や 秋山兄弟が活躍する 江戸末期や明治維新など
あまり歴史的に面白みを感じなくて
平安時代の歴史が面白いのは何故なのかな・・・と考えると、
女性が活躍してるからだと気がついた。
後宮で、家の存続という使命を背負い、
美貌と才能を磨き上げた 女のひとの闘いが
歴史を大きく変えるところが面白いのだと思う。
そんな闘いのなかで 世界有数の大河小説「源氏物語」が生まれたのだから。