2020年本屋大賞受賞作
凪良ゆう 「流浪の月」読了した。
長女が送ってくれた本。
ロリコンで、大人の女性を愛せない男性と
9歳の少女が共に暮らし
10数年後に再会するお話。
よくまあ、こんなストーリーを考えて
小説に作り上げていくなあと 想像力に感心する。
ネット社会や、匿名の誹謗中傷など
現代社会の 嫌な部分も描かれていて
「事実」と「真実」が違うことなど
いろいろ考えさせられた。
行き過ぎた報道や SNSによって
本当のことから どんどんと歪んだ方向に
捻じ曲げられていく怖さがある。
この主人公二人の関係・・・
友達でもなく 家族でもなく
恋人でもなく こんな深い「愛」のかたちが
あるんだなと、濃厚ストーリーの割には
読んだ後 なんだか、清々しい気分になった。