石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

若冲展記パート2

2007-06-02 09:11:16 | Weblog
はてさて、若冲のきらびやかな世界に魂をわしづかみにされ
ふらふらになったあと。
それでも お腹は空くのです

どこでお昼ごはんを食べよ・・??
お隣の同志社大学の学食へ潜入しようと
夫婦の意見は一致した

京都御所の北側 煉瓦の建物が大変アカデミックで
相国寺のすぐ隣というこの大学
父と弟の出身大学なので あの逆三角形3つのマークは
とても親近感があるマーク
幼い頃からの私の憧れの大学で 
入りたくて入りたくて
たまらなかった大学だったけど
20年前、高校3年生の夏に 担任の先生から
この模試の結果で受かるわけがない
一蹴され、凹んだ私は この学校を受験さえしなかったのだ
名づけて 同志社コンプレックス

今でも
同志社大学と聞くとキラキラ輝いた感じがするし
先生を見返すべく 夏から頑張って勉強したらよかったなあと
ほろ苦い思い出で 胸がキューンとなる

センチメンタルな感情はひとまずおいといて
その憧れだった大学の学食へレッツゴー
20年近く 学食なんてとこへ
足を踏み入れたことがなかったから
隔世の感に浸ってしまう

まず 品数の多さ
トレイの上に好きなものを選んで 乗せていき
最後にレジへ
メインのおかずに サラダバーに味噌汁・ごはん
デザートも盛りだくさんな種類で嬉し~
ひじきやおひたしや 小鉢のおかずもめちゃめちゃ充実
これなら 自炊できない男子学生も
栄養がたっぷり取れるなあって 母目線で頷く



広~い室内は ハチの巣をつついたような賑やかさ
ここ最近 こんなうるさいとこ初めて来たわ
みんな 必死で友達と喋ってるし笑ってるし
私までうきうき楽しくなってくる

しかし 若いね・・
20歳も違うと 全然違うわ
私たちも ついこの間まで こんなだったのにね~
いつの間にか 余裕と守りの姿勢が身についちゃった

そのあと、三条のシオヤさんへ
shioya



北欧のテキスタイルを扱ってるインテリアショップで
お世話になってる方の弟さんが 経営してらっしゃる

入った瞬間、気分が晴れてきそうな雰囲気
明るいカラーやデザインが店中に広がってる

素敵な北欧の布地がたくさんおいてあり
オーダーメイドでも カーテンやバッグやエプロンを
作ってくれるそう

これから始まる梅雨の季節にそなえ
持ってるだけで幸せ気分の 明るい折りたたみ傘と
夏の女の必需品 水色の涼しげ~な日傘を
買いました


エプロンなんかも とっても素敵なものがいっぱい
こんなエプロン着けて 家事をすれば楽しいだろうな
帽子もね、バッグもね 可愛くて
でも、買い物はダンナさんと来ちゃダメですね
女友達か母親とに 限ります

シオヤさん オススメのお茶も買った
宇治の堀井七若園というお茶屋さんの抹茶入り玄米茶
試飲もさせていただいたが玄米茶と抹茶が
絶妙に溶け合ってて 美味
インテリアショップに お茶・・・
面白いので 買ってみました

  


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若冲展記

2007-06-01 00:00:24 | Weblog
雨の降る日、京都の仕事の際に 行ってきました
相国寺 若冲展
すごい人だと聞いてはいたけど ハンパじゃない人・人・人・・
10時からなのに 10時には既に長~い行列
「1時間待ちです~」とお兄さんがカッパ着てスピーカー持って
叫んでる
腹をくくって 待ちました
でも・・待っても待っても 券売り場にも到着しない
腰が痛くなるほど 待ちました



待ってる最中、まわりの人とお喋りに花が咲くの
隣の老婦人は 東京から新幹線に乗って駆けつけたって
うしろの50代くらいの女性と20代くらいの娘さんは
静岡から同じく新幹線で。
その新幹線のなかに 若冲展の新聞の切り抜きを
同じように持ってるひとが何人も乗ってたって

青森から 来てる人も

伊藤若冲は江戸時代の画家
絵を描くことと禅の修業に打ち込みました
40代前半から 10年かけて描きあげた「釈迦三尊像」と
仏をとりまくさまざまな動植物を極彩色で表現した33枚の絵

この最高傑作は
自分と両親の永代供養を願って 相国寺に寄進されます
でも、明治時代に相国寺に3枚の「釈迦三尊像」を残し
30枚の「動植采絵」は 寺を救うため
皇室に献上されます

今回の展覧会は 相国寺を建立した足利義満の600年忌を
記念して 120ねんぶりに この33枚の絵が
歴史的な再会を果たすというもの

もう観れないかもしれない

2時間近く待ち やっと辿り着いた33枚
言葉を失うほどの美しさ・見事さ
天才だ!と 鳥肌が立った。
待ち時間のことなど すぐに忘れて
ただただ あまりの見事さに立ちすくんでしまう
圧倒的な絵です

若冲を 見い出し これほどまで人々を熱狂させる
きっかけをつくった コレクターのプライス氏が
この「動植采絵」を観たとき
感動で 男泣きに泣いたといわれてますが
そりゃあ、泣くでしょう、泣くでしょう・・
私まで 泣きそうになるほど素晴らしい絵でした

この絵の才能で 寺を救い
それが120年ぶりに再会するロマンに溢れた
歴史的展覧会
残すところ あと3日間

さて 最終日は どうなることやら
どれだけ待たされて この天才が描いた絵を観る事が
できるのでしょうか?

独身だった自分と 両親の永代供養を願って寺に寄進するべく
一生懸命 才能を振り絞って描かれた絵をみて
子が親を想う日本人の魂を見たようだった

先の松岡農相が 自殺の前に両親のお墓参りをすませたと
聞いたのも 何か通づるものを感じ
切ない想いに浸った


石屋のカミさんらしく、若冲の墓も見てきました

右端が若冲
真ん中が足利義政
左端が藤原定家の墓です

ほかに いろんなとこ寄ってきたので
後日 若冲展記パート2をアップしますね


コメント (2)
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