事例紹介コラムです。
毎日のように、各Jクラブの公式HPを観ますが、J1川崎は毎日に近い頻度です。トップニュースもそうですが、特にフロンターレ日記はチェックします。いっぱい先進事例が散りばめてあります。たまたま、次のホーム戦のイベント情報を観たのですが、少々カルチャーショックを受けました。一般的に来場者数の減少のためか、スタジアムイベントの「しぼみ感」が見られる今日この頃ですが、こちらは違います。レベルもスケールも違います。まず、ビックリしたのが、ページの長さ。おいおい、いつも見慣れているイベントページの18倍(当ブログのトップページと同じくらい!)も長いぞと。
物量だけではありません。内容が・・・ ハンパじゃありません。当ブログでもいろいろ事例紹介してきましたが、それらのものが出るわ出るわ。本当に参りました。さすが、「イベント力」Jリーグ№1のクラブ。ちょっと他より印象度がいいとか、そういう次元を超えた内容でした。以下、抜粋して紹介。
①ホームゲーム来場者プレゼント
オフィシャル携帯サイト「モバイルフロンターレ」の会員限定で、豪華賞品が当たるプレゼント企画をホームゲーム全試合で実施。今年の賞品は「モバフロ特製トートバッグ」。試合前にオーロラビジョンに表示されるキーワードを入力して応募。ハーフタイム後まで申し込みが可能。
②採点プリーズ
オフィシャル携帯サイト「モバイルフロンターレ」の会員限定で、「あなたのマンオブザマッチを採点しよう!」と題し、出場した選手達を会員が採点する「採点プリーズ」企画を実施。採点者の中から、飲食券等の賞品を進呈。
③あんたが大賞
試合終了後に、その試合でもっとも印象に残った選手に提供される「あんたが大賞」。川崎市商店街連合会・スポンサー企業から提供された商品を、試合観戦した各担当がもっとも印象に残った選手(MIP)に商品を進呈。
④“dinosアズ☆ネロ”リアル店舗
“dinosアズ☆ネロ”がフロンパークに出展。普段取り扱っていないラインナップを中心に青と黒の魅力的な商品を店舗販売。
⑤Doleランド・春
Dole国産絶品キャロットのつかみ取りコーナー 、バナナフリーキック、ボビー君とじゃんけん大会、爽やかな甘み!Doleスウィーティオパイナップルスティック販売 、「かわさき応援バナナ」販売コーナーを開設。
かわさき応援バナナ関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100908
⑥ふくしまの米「フロンターレ米」
平成23年度産の「会津産コシヒカリ」100%」を販売。安全性については、製造元のJAパールライン福島㈱で自主検査を行って販売。
⑦場内Mind-1ニッポン募金活動
・「募金箱の設置」
年間を通して、ホームゲーム時に募金箱を設置。集まった募金は専用口座経由で義援金として被災者の援助・復興の資金などに活用。
・「選手募金活動の実施」
当日サイン会に参加した選手がハーフタイム時に募金活動を実施。集まった募金は専用口座経由で義援金として被災者の援助・復興の資金などに活用。
⑧キッチンカー(スタジアムグルメ)
「春日山部屋の川崎ちゃんこ」「ブラジルキッチン」「エバラ presents KAWASAKI CURRY STADIUM」「かわさき応援バナナのチョコバナナ」「特別出店!築地銀だこ」の他に日替わりキッチンカー6店舗出店。
⑨物販(スタジアムグルメ)
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムPRブース(かわさきF・Fパートナー)など
⑩席ツメパフォーマンス
人形劇団『ひとみ座』による席ツメ人形劇を開催。席取りを中心としたスタジアム内の問題をショートストーリー形式の人形劇で実施。スタジアムの席確保のマナーを楽しみながら学べます。
この人形劇には昨年の席ツメ紙芝居の読み手だったかわさきFMのパーソナリティ達淳一氏が進行役として参加。人気芸人 あかつ氏による席詰め活動をはじめとするマナー啓発パフォーマンスも実施。
人形劇団「ひとみ座」関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120218
⑪競技場内飲食売店
山田うどん 、とんかつ和幸(選手セレクト弁当:中村憲剛選手おススメひれロース弁当、登里享平選手おススメからたち、田中雄大選手おススメなのはな、森下俊選手おススメ特ロースかつ弁当)など。
⑫古本でキフロンターレ】 ~古本で復興支援~
家庭・職場で不要になった書籍やCD・DVDを集め、そこで集まった古本などをバリューブックスに買い取ってもらい、その買取金額を川崎フロンターレへ寄付。寄付金は、Mind-1ニッポンプロジェクトの復興支援活動の活動費に充て、より直接的に被災者支援の活動を行っていくための資金に。
古本で帰フロンターレ関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120331
⑬『等々力陸上競技場整備基金』受付
川崎市は、等々力陸上競技場の整備を実現させるため『等々力陸上競技場整備基金』を実施。J1川崎の試合会場の改善に充てられる基金であり、川崎市職員により、整備基金を受付。
まずは、モバイルサイトの活性化。これは某黄色いチームもそうですが、かなりサービスが充実しています。公式HPが携帯で観れるだけとは全然違います。携帯だからと重きを置かないか、しっかり重要な媒体ととらえるかの違いでしょう。そして出ました「マンオブザマッチ」。当ブログでも3年くらいずっとやっている企画。(山陽新聞さんが去年で終了し、岡山では当ブログのみ) こういう有名クラブが独自にやっていると、やっぱいい企画なのかなと思ってしまいます。
アズ☆ネロですが、サイトを観てビックリしました。取扱い商品が全部フロンターレカラーで染まっているのです。エンブレムなども付いていたら、ものすごい事になりますが、チームカラーでマイホームが染まるというのもいいですね。かわさき応援バナナは有名で、他のクラブもいくつかやってますね。選手がドールマン?に扮している映像を観た時はタマげました。
フロンターレ米から始まり、Mind-1の募金箱設置や、サイン会に出た選手の募金活動など、そしてキフロンターレと震災復興支援活動が、今年も普通に熱く実施されています。よそでは、選手はサイン会に出て終わり、募金箱はチーム資金の募金箱の方を目立たせているようなところもありましたが、こちらは違いますね。本当に川崎のファン・サポーターがうらやましいです。まさに地域の誇りでしょう。
「市民クラブと違って、親企業があるからできるんでしょ」という声が聞こえてきそうですが、果たしてそうでしょうか。社会・地域貢献活動はその気があれば、どういう形でもできると思います。MOMや選手セレクト弁当等の企画も同様。「わしら」目線ではなく、ファン・サポーター目線に立てるかどうかでしょう。
席ツメパフォーマンスはすごいです。J2湘南の「ベル八先生」も良かったですが、こちらはスケールが違うと思いました。これも、等々力が席が埋まるスタジアムだから実施できるのであり、観客動員が減りぎみのスタジアムではそこまで強調できないかな。
スタグルでは、山田うどんを懐かしく思いました。ケンミンショーにも出ましたが、北関東の出張の際はよく食べていました。美味しかった記憶があります。また、J1広島でも見かけた選手セレクト弁当。これはアイディアだし、サポーターも喜んで買うでしょう。
やはり、川崎さんはすごい企画力ですねー よそのクラブと違う点が、出展イベントの一つ一つが一つの事業になっている事。単なるスタジアムイベントではなく、主な企画のそれぞれに「地域へのホスピタリティ」溢れたストーリー持っています。これ以外にも動物園や「イッツ ア スモウワールド」など、今回出ていない企画もあります。写真観ましたが、ちゃんこ旨そうだ。一度は視察に行ってみようと思っていましたが、ホント行きたくなりましたね。木村社長が以前に視察に行かれたと聞きましたが、この施設を観てどう思われたのだろうか。
J1川崎公式HP:5/19ホームゲーム開催情報ページ:http://www.frontale.co.jp/info/2012/0507_15.html