当ブログで最も紹介数が多いクラブ=Jクラブとして付加価値が高いクラブとしているJ2湘南ですが、先日の「選手による学校訪問」調査で未実施だったので、ちょっと意外でしたが実は昔によく実施していたと聞いており、現在は他の部分で選手による社会貢献活動をされているという事で納得していましたが、何と!今回改めて学校訪問を実施されたそうです。「ユメセン」ではなく、独自事業の「ベルせん」として。やはり素晴らしいクラブです。湘南地区の子ども達に「本当の」夢を与えていると個人的に思います。以下、抜粋して紹介。
J2湘南のトップチーム選手が地元小学校を訪問し、夢についての授業を実施する「ベルせん」がスタート。こちらのクラブでは、最近では普及コーチが「小学校体育巡回授業」(2001年からのべ11万人以上の実績)を開催されていますが、今回新たに「For 4(フォー・フォー)プロジェクト」の活動の一環として、選手たちが小学校を訪問し、子どもたちへ夢についての授業を実施することになったそうです。
「ベルせん」は“ベルマーレの「選」手が「先」生になる”というネーミングですが、選手たちが自分の夢を体現した経験を話すことで、子どもたちに夢を持つことの大切さや努力の意味、周囲への感謝の気持ちを実感してもらおうという目的で。
第1回目は、坂本選手(ベル八先生)、馬場選手(アフロは?)、山口選手(生徒会長)、阿部選手の4選手が担当し、八幡小学校の5年生の2クラスを訪問。2人ペアで1クラスを担当しましたが、ここでペアの個性が出たそうです。坂本・馬場ペアは自由型、そして阿部・山口ペアは(超)緻密型だとか。
坂本・馬場ペアは大まかな流れだけを決めて、二人のトークが中心。児童に事前に「夢」に関するアンケートを行い、みんなの夢を聞いたり、質問なども寄せてもらったとか。面白かったのが、馬場選手への質問で「どうしてアフロをやめてしまったのですか?」が多く、「女の子からの評判がよくなかったんだよね」と言って笑わせたものの、「どっちがいい?」と聞いたら、全員から「アフロー!」と言われたとか(笑)。
阿部・山口ペアは、かなり念入りに計画を練って臨んだとか。前日の打ち合わせの時から、アンケートをじっくり読んで準備。授業に入ると、まずはつかみの「ベルマーレクイズ」を行い、阿部選手がプロ選手になるまでの道のりを話し、山口選手の話をする時は、阿部選手が質問をしていくというスタイルで工夫を凝らしていたそうです。
最後に、坂本・馬場ペアは事前アンケートにサインが入れて返却し、ホームゲームのチケットをプレゼントしたとか。そして逆に、子どもたちから全員で立ち上がって「せーの!」の後で「♪BMWで~ともに戦う~」と、応援歌を2人にプレゼントし、選手も感激したそうです。最後の最後は、握手をしサインをして、集合写真を撮って終了。あっという間の45分でした。この「ベルせん」は今後、継続的に実施していきます。
ちなみに、For 4プロジェクトとは、4つのFor「For myself(選手自身のため)」、「For team(チームのため)」、「For club(クラブのため)」、「For community(地域のため)」をキーワードとする活動。このプロジェクトは4つのForの視点に基づくプログラムを通じて、選手がサポーター、ホームタウン、クラブ、自分自身について改めて考え、選手自身の価値を向上させるだけでなく、クラブと地域の連帯感が強まることを目標とされています。
【s_tanaka氏による補足】
「ベルせん」は選手会側からの発案で動き出したらしい。元々、今年は選手会としても、もっと地域に向けた活動をしていこうということで、ワンダーランドでアンケート等を実施。この企画も、その一環として、おそらく馬場選手がJ1神戸で行っていた活動をモデルにしてスタート模様。
「こういう活動は教員免許を持った選手でないとダメでしょ」とか「うちの選手は無理かも」とか口にしてしまうクラブもあるかもしれませんが、そういうところがあればもっと選手を尊重して欲しいと思います。ネットか何かで聞いた情報では、ユメセンを地元県協会に提案されてやっと1回実施したが、その後は・・・ という所もあるようですが、ぜひ選手による学校訪問活動を実施して欲しいと思います。
J2湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/56905
J's GOALフォトニュース該当ページ②:http://www.jsgoal.jp/photo/00096900/00096944.html
〃 ③:http://www.jsgoal.jp/photo/00096900/00096945.html
4月に当ブログで、学校訪問に関する「他の」全クラブ調査を実施しております。改めて見ると、「選手による学校訪問としては見当たらず」の6クラブの中に湘南さんが入っていました。湘南さんは、かなり昔の時期に選手による活動を長く実施され、最近までは普及コーチによる巡回教室をされていたと聞いていました。
そして、「ベル八先生」を紹介しましたが、この「ベルせん」事業を行うための、一つのツールなのではないかと思ったりもしました。選手による学校訪問をするのに、「ベル八先生」という付加価値をつけて盛り上げ、訪問した小学校だけでなく、スタジアムの観客にも授業をしようじゃないかという発想なのではないかと思いました。そうであれば、極めて発想力豊かで、ファン・サポーター目線の素晴らしいクラブであり、レベルの高いフロントさんだと思います。フロントといえば、どうしても損得勘定を考えがちですが、そういう「狭い」発想を超えた、視野の広い「管理人さん(管理運営会社)」だと思います。
本当に個人的に、ベル八先生(坂本選手)や馬場選手がどんな授業をするのか、実際に聞いてみたい気持ちが強いです。湘南の子ども達は幸せだと思います。
Jクラブ「学校訪問」全クラブ調査関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120401
J2湘南公式HP:http://www.bellmare.co.jp/
湘南ベルマーレ関連:33|32|31|30|29|28|27|26|25|24|23|22|21|⑳|⑲|⑱|⑰|⑯|⑮|⑭|⑬|⑫|⑪|⑩|⑨|⑧|⑦|⑥|⑤|④|③|②|①
今日、ファジのアウェー京都戦が開催されました。日曜ナイトゲームは残念ながら参戦が難しかったです。代わりに美作へ行ってきました。