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Jリーグの話題58

2013-12-11 00:01:35 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 まずは徳島さん、J1昇格おめでとうございます。マスコミでは、「四国初のJ1チーム誕生」という言い方をしていますが、当ブログ的には、「J1未経験チームの初の昇格」を強調したいです。昨年までは、元J1チーム同士が昇格争いを演じ、J1未経験チームとの距離が大きかったのが現状でした。
 ただ、今年は違います。J2で1年目の長崎さんの快進撃で、ずっとプレーオフ圏内をキープ。これはこれでスゴい事でした。結果はプレーオフ圏内に、未経験チームが徳島さんと長崎さんの2チームが残り、これまた未経験の山雅さんが7位ともう1歩のところまで迫っていました。地元岡山は12位と明暗は別れましたが、徳島、長崎、松本の3チームは光明を開いたという点で大きかったと思います。今回の記事では各報道での記事を抜粋して、自分なりにまとめた内容に仕上げています。
   
 ファイナルで敗れた京都さんにとっては同じく3位で敗れた昨年のリベンジ、徳島さんにとっては最終節で昇格を逃した悪夢の2011年のリベンジという事でもありました。2-0というスコアでしたが、試合の後半には徳島サポが鳴らす阿波おどりの鐘を支えに耐え切り、昇格を知らせる終了の笛を聞いたようです。
 両チームのスタイルは対極に近かったそうです。京都さんはボール保持を重視し、最後はドリブルを多用して崩しにかかる形、徳島さんはコンパクトな守備ブロックを素早く形成して相手の攻撃に耐え、奪ったボールをつないで攻める形になっていたとか。京都さんにとっては元々相性の良いタイプではなく、今シーズンの対戦は京都から見て1分け1敗で、練習試合でも、京都は勝てていないとか。この相性というのはありますね。

 徳島さんは前半戦は15位に終わっており、驚異の巻き返しと言われています。また、小林監督は、史上初となる3度目のJ1昇格で、’02年に大分、’05年には山形の昇格をさせています。まさに昇格請負人。広島ユースの初代監督を経て、01年6月に大分の監督となり翌年にJ2優勝。04年7月からC大阪を指揮し、5位だった05年には最終節まで優勝を争うが、06年序盤に解任。08年に山形の監督としてJ2の2位で昇格。12年から徳島の監督。低予算のクラブを引き上げる手腕から「再建屋」と呼ばれる。
 小林監督はかつてC大阪の監督を解任された時に出会った「吾唯足知(われ、ただたるをしる)」という言葉があるそうです。欲張らず、あるもので最善を尽くすことが幸せのコツという意味で、自らの教訓として後半戦から元来の4バックに戻すと、後半戦は開始から12戦無敗の快進撃し、「攻撃先行でベースの守備をおろそかにしていた」という事で、昇格の答えは、自分自身の中にあったとしています。 

 個人的には、特に徳島側のゴル裏の埋まり具合が気になっていましたが、TV映像を観ても遜色なかったようで、良かったです。関東の徳島県民が相当行っていたのかなと。前売りでも2万までいったそうです。たとえ関東勢でなくとも2万人を集められることが分かったのは、Jリーグにとって収穫だったのではないかと思います。
 ゴル裏を除くメーン・バックスタンドには、どちらの応援でもない私服のファン層がとても多かったという話もあったようです。新規の「サッカーファン」が多数派に見えた。こういう現象で、2ステージ制賛成派は喜ぶ光景になったのかもしれませんが、当ブログでは、前々から言っているように、今後大事な事は商品力のアップであり、一時的に国立で多数の観客を集めても、単なる一過性なものに過ぎないのではないかと思います。2ステージ制はいわゆるお店の「レイアウト変更」。商品力を強化しなければ、いくら店舗をいじっても長続きしないと。今回のプレーオフでの私服ファンが多かった事も、「改装セール」に一時的に客が殺到するように、一過性の部分も少なくないのではないかと個人的に思います。
 これで来年、徳島さんが今年の大分さんのような成績だったら、プレーオフの是非が問われる事になるのでは。もっとも、当ブログはJ1昇格プレーオフ制度自体は、欧州主要リーグで実施されている事もあって、反対ではありません。
参考)スポナビコラム:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/soccer/jleague/2013/columndtl/201312090002-spnavi

 また、昨季に150億円以上の建設費をかけたショッピングモールを併設するスタジアム構想が浮上しています。徳島ニュービジネス協議会が、徳島駅北側の国有地と市有地に、サッカーをメーンとする球技場や商業施設を備えた複合施設「街中スタジアム」を建設する構想を発表。徳島駅から歩いて数分という利便性を生かして集客を図り、徳島市中心部ににぎわいを取り戻すのが狙い。J2徳島のホームスタジアムとするほか、「365日の稼働」をうたい、ショッピングやビジネス、住民の交流など、さまざまな活用を目指すそうです。スタジアムと駅をつなぐ陸橋では阿波踊りなどのイベントも催せるとか。

 構想によると、建設地は徳島駅のすぐ北で、県立中央武道館と徳島市立体育館、市立内町小学校を含む約5万平方メートル。スタジアムは2階建てで、2階からせり上がるスタンドは約2万人を収容。史跡を保護するため、高さ2.5mの土を盛った上に建設し、徳島駅ビル2階から陸橋で接続。県立中央武道館と市立体育館を移設するスペースも確保。事業費は150億~180億円という見積りだとか。
 ただ、構想実現には課題も多いという意見も。建設予定地が国の史跡指定を受けていることや、内町小学校の移転もしくは他校との統合といった問題をクリアする必要があるとか。協議会は、世論を盛り上げ、県や徳島市に事業化を働き掛ける方針
徳島新聞WEB該当ページ:http://www.topics.or.jp/localNews/news/2012/01/2012_132537944144.html

 いいですねー 徳島県民の夢は広がる。うらやましいですね。
ちなみにJ2リーグで2年連続3位の京都は、昨シーズンもはプレーオフ準決勝で大分に、今シーズンは決勝で徳島に敗れ、いわゆる「下剋上」が起こっています。2年連続で下克上が起こった件について、大東チェアマンは「こういう形で続けていきたい」と変更なしを強調したとか。
 やはり、小林監督という「監督力」の強さも大きかったのではないでしょうか。とりこぼさないという点では、今年まで3年連続で3大タイトルを獲り続けたネル監督にも通じるものがあります。

 あと、当ブログ的には、徳島さんのイメージは、親企業がありながらスポンサー色が少ない「市民クラブ」です。逆の例もどこかで見られますね。選手による学校訪問では、支援学校をよく回られています。素晴らしい事です。フロントブログである「ヴォルティス日記」もまめな更新で、情報開示度も高く付加価値が高いクラブだと思います。中四国では、残念ながらJ3に降格した鳥取さんに負けない地域に密着した良いクラブだと思っています。
 今シーズンの大分さんのように、プレーオフについて後指を差されないように、少しでも長くJ1で暴れて欲しいと思います。地元岡山のアウェー戦で一昨年まで2回ほど、徳島に行っていますが、また行きたくなってきました。J2からJ1に上がったクラブがどう変わったのか、観てみたいですね。 
J2徳島関連⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130925
 〃      ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130316
 〃      ⑤:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130127
 〃      ④http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090425
 〃      ③
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081013
 〃      ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080112

 〃      ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20080107 

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