事例紹介コラムです。
少し前の話題ですが、山形さんで素晴らしい産学協同のシンポジウムが開催されたそうです。Jクラブの望ましい姿は地域に開かれた公共財であり、地域住民が誇りにする「地域の宝」だと思います。J2を見るに、個人的にそうなっていると思われるところもあれば、商業主義に走ったりして、とてもその域に達していないなと思わせるところも中には見受けられます。そんな中で山形さんは地元大学とともに、Jクラブと地域づくりを考えられています。以下、抜粋して紹介。
大学コンソーシアムやまがたが、プロスポーツ大学間連携人材育成等推進事業・公開シンポジウム「新生“モンテディオ山形”と地域づくり」を開催。この事業はJ2山形運営会社も山形県と共に共催として参画し、「モンテディオ山形」の将来像を参加者と共に考えたとか。
【公開シンポジウム「新生“モンテディオ山形”と地域づくり」開催概要】
目的(抜粋):
モンテディオ山形のトップチームは、来季、2014年シーズンから、これまでの公益社団法人による運営から株式会社方式に生まれ変わる節目の時期を迎えて、モンテディオ山形と共に、私たちはどのような山形の未来を切り拓いていくのかを考えていく。
日 時: 2013年12月21日(土)
会 場: 山形国際ホテル
プログラム:
・基調講演 「新生“モンテディオ山形”を地域活性化の起爆剤に」
講 師 : ㈱モンテディオ山形代表取締役 高橋社長
・講 演 : 「新生“モンテディオ山形”が地域にもたらす効果」
講 師 : 山形大学人文学部 下平教授
・パネルディスカッション「モンテディオ山形を軸とした地域づくり」
ファシリテーター: 山形大学 人文学部 立松教授
パネリスト: 東北文教大学短期大学部 土居准教授、㈱フィデア総合研究所主事 齋藤研究員、
山形県サッカー協会常務理事(Jリーグ・マッチコミッショナー) 桂木聖彦 氏、㈱リクルートライフスタイル 青木研究員、
モンテディオ山形サポーター(東北文教大学短期大学部総合文化学科) 武田安加 氏
・モンテディオ山形応援看板 授賞式
対 象: 一般
定 員: 100名(定員になり次第締切)
参加費: 無料
主 催: 大学コンソーシアムやまがた
共 催: 山形県、公益社団法人山形県スポーツ振興21世紀協会
県経済に与える経済波及効果が年間約20億円に及ぶことなどが報告され、参加者がチームの地域経済における重要性について再認識。山形大下平教授はチームの経済効果に言及し、「経済波及効果などに関する分析を詳細に行うことで地域活性化のための具体的なプランが必要」と強調。「経済効果を高めるためには観客が観戦直後に帰宅する割合を低くする必要があり、地域と協力した取り組みが重要」とコメント。
下平教授の講演資料として、大学コンソーシアムやまがたがフィデア総合研究所の協力で行った経済波及効果の調査結果が公表された。今季ホーム最終節東京V戦(11月24日)で行ったアンケート調査(有効回答数は189)を基に、2005年の県産業連関表に照らして算定。それによると、県経済に与える経済波及効果は約20億円で180人余りの雇用を生み、税収効果は3700万円に上ったとか。
引き続き、パネルディスカッションが開かれた。東北文教大の土居准教授は「地方大学には地域で活躍する人材育成が期待される。モンテを学びの場として、学生が地域について考える機会を増やしたい」とコメント。
いいですね、地元大学を中心に地元のJクラブと地域との共生について語り合い、学び合うというのは。Jリーグ百年構想において、まちづくりに貢献する事はJクラブの大事な役割だと思います。こういう活動をもっともっと行っていけば、チームも選手も地域になじんでいくのではないでしょうか。「サッカーだけやっていればいい」と勝手に選手のためと思っていると思い込んで、囲ってしまってはこうした地域づくりはできない事でしょう。
山形さんは、当ブログでもよく紹介させていただく、好きなクラブに一つです。今シーズンから経営構造が変わって、J1定着のためにステップアップを続けられていく事でしょう。やはり、バージョンアップのためには、いつまでも同じ経営構造ではなく、時代とともに思い切った経営構造の変革が必要だと思います。そういう点では山形さんはモデルケースになると思います。ちなみにこの日の開催内容はこちらの方のブログに詳しく載っています。
J1山形公式HP該当ページ:http://www.montedio.or.jp/info/clubinfo/20131118-05.html
山形大学公式HP該当ページ:http://www.yamagata-u.ac.jp/jpn/yu/modules/bulletin2/article.php?storyid=323
J2山形関連⑲:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130619
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〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090215
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20081214
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