事例紹介コラムです。
遅くなりました。ワールドカップネタです。先の週末では大きな出来事が目白押しだったので、ここまで記事が遅れました。先日、ブラジルでワールドカップの対戦カードの抽選会が開催され、日本はコロンビア、ギリシャ、コートジボアールとの対戦が決定しました。この辺りは皆さんご存知のとおりですね。当ブログ的にマスコミ報道をまとめて、コラムとして抜粋記事にさせていただきました。
今回は、イタリアやイングランド、フランスなどの強豪がシードに回らなかったこともあり、日本は「死のグループ」に入るのではと心配されていましたが、結果的にはラッキーでした。しかし、W杯では実力だけでなく、対戦国との相性も重要と言われているそうです。一般的に日本は、プレスがかかりにくい南米や、自陣へ引いて守備を固めてくる国を苦手としていると言われています。今回「死のグループ」はグループD(ウルグアイ・コスタリカ・イングランド・イタリア)とグループG(ドイツ・ポルトガル・ガーナ・アメリカ)になりました。グループB(スペイン・オランダ・チリ。オーストラリア)も厳しいかも。日本はグループリーグよりも決勝トーナメント初戦が課題とも言われています。個人的には、そう甘くないとも思いますが。
という事で、日本はグループCで、コートジボアール、ギリシア、コロンビアと同組になりました。各報道で拾った戦評をまとめてみました。
【コートジボアール】
FIFAランク17位。コートジボワールは3大会連続3回目の出場。アフリカの中ではガーナと並ぶ最強国と見られるが、日本とは過去に3度の対戦。前回のW杯直前にスイス・シオンで行われたテストマッチでは0−2で敗れており、手も足も出ず惨敗を喫したチーム。長友が2010年の親善試合でボコられて、「こんなに強い相手は初めて」と言わしめた相手。通算成績は2勝1敗。
ドログバの他にも、セリエA・ローマの主力のジェルビーニョ、昨季オランダの得点王のウィルフリード・ボニー、そしてかつて某黄色いチームに所属し、現在CSKAモスクワで本田の同僚になっているドゥンビアなどののタレントが揃っています。
身体能力が異常に高く、予測不能な動きをするアフリカの選手を、日本は元来苦手としています。この10年ほどは「アフリカ最強」と呼ばれており、簡単な相手ではありません。ただ、一方でアフリカ勢はムラっ気が多いのも特徴で、前回大会では、なぜか不調に陥ったカメルーンに勝ち、岡田ジャパンが波に乗った経緯があります。
【ギリシャ】
ザック監督は「欧州からは最も強い国が入らなかった」とコメントしている対象の国。それでもFIFAランクは12位で油断はできないと思います。何といっても思い出すのは、ユーロ2004で優勝している事。しかし、報道ではここまでW杯に2回出場しているが、いずれもグループリーグ敗退で終わっていることもあり、日本にとっては欧州の中では比較的「戦いやすい」と考えられているとか。
典型的な堅守速攻型のチームであり、主にディフェンスに固めた超守備的サッカーを展開し、攻撃はロングボールやハイクロスを多用し、高さを活かした戦術を採っているとされています。余り情報はないようですね。
【コロンビア】
FIFAランク4位。ぺケルマン監督は、当ブログでも紹介していますが、日本代表監督の交代時期によく名前が出る人です。やはり日本は遠いと思われているのか、今回対戦相手監督になりました。
'98年大会を最後に予選敗退が続いていましたが、ラダメル・ファルカオ(ASモナコ)、ハメス・ロドリゲス(ASモナコ)、フレディ・グアリン(インテル)などの選手の活躍で再び強豪チームとなり、今回のW杯予選では強豪ぞろいの南米予選を2位で通過しています。ペケルマン監督は選手のメンタルを変えたと言われているように、エリート意識を高めた成果は、試合結果に表れています。
と、簡単に紹介しましたが、実はこの抽選会を生中継で観ていました。こういうクジを引き当てたのは、ザック監督の持っている「運」もあるのかなと思いました。運も実力のうちですから。何となく、他の監督だったら、もっと厳しい相手になっていたかもと。おかしな空想ですが、個人的にそう思いました。
あと、茶化す訳ではありませんが、個人的にはコートジボアールのドゥンピアが気になります。まだ若い頃に某黄色いチームに所属しており、余り印象には残っていませんが、「東ジボア~ル、庭先ゃ多摩湖~」と「東村山音頭」のチャントを耳にして、「何このチャント~(笑)」と笑撃を受けたのが記憶に新しいです。今や本田の同僚ですか。
個人的には、ちゃんとピークがコートジボアール戦に持って行けるのかが気になります。ドイツW杯では、その前の親善試合のドイツ戦にピークが来てしまい、本番では惨敗でした。岡田ジャパンではピークどころか、最後の最後まで迷走し、いちかばちかの本田1トップが当って、決勝トーナメントまで行きましたが、当ブログではばくちに勝てなかったらどうなってんのと評価は低いままです。岡田監督といえば、先日のベルギー戦あたりに中国クラブの監督を辞める会見をしていますが、タイミング余りにも良すぎるにで、あれってポストザックを狙う意図もあったのではと個人的には思っています。なので、岡ちゃんは今イチ好きになれません。政治の世界でも、何かこういう展開がつい先日見られませんでした?
楽しみですね。でも、1次リーグを通過しても、その次の決勝トーナメントの相手は、「死のグループ」です。ウルグアイ、イングランド、イタリアとW杯優勝チームが3つも入っているグループです。でも、この試合に勝ってこそ、ザック監督の評価も上がるのではないでしょうか。
あと、昨日ビックリしたのは本田のミランへの移籍。背番号10番ってすごいけど、余りにいい話なので何か事情がある訳じゃないのと、思わず勘ぐってしまいます。報道でもW杯半年前の移籍は困難も伴うと言っていました。言葉も変わるしね。ただ、本田ならやりきるでしょう。