リスペクトコラムです。
村井前チェアマンのSNSでアップされていた記事です。情報キープしていて、そのうち記事にしようと思っていたのですが、ちょうど一カ月経ってしまいました。せっかく地元岡山の話題を取り上げていただいたのに、ズルズルと日が経ってしまい、申し訳ありません。今回の主役は元岡山の木和田選手。岩政さんや加地さんと同じ'15年入団組でした。選手のセカンドキャリアにも絡む、興味深い情報でしたね。
チェアマン時代の取材内容だったようですが、「これからの私の方向を示してくれているようにも思います」というご本人コメントがちょっと心に留まりました。
【Jリーグチェアマンに届いた遺品整理士からの手紙 きっかけは7年前】
〔今もサッカー、続けていますか?〕
「木和田さんは、サッカーJ2のファジアーノ岡山の育成組織から2015年に昇格し、プロ選手になったものの、Jリーグの出場はなく、わずか3年で引退した。今は地元の広島県福山市で同級生と会社を立ち上げ、身寄りがなく、亡くなった方の遺品を整理する仕事を請け負う。
2人の接点は、2015年のJリーグ新人研修。村井チェアマンは新人選手たちに手紙を書いてもらった。タイトルは『5年後の自分へ』だった。『Jリーグの選手って、だいたい6年くらいで引退してしまうんです』と村井チェアマンは語る。毎年百数十人の新人選手がJリーグクラブに入団するが、そのうち約4割の選手は10年後、50試合にも出場できない。5年目にもなれば、自分がプロ入り後に思い描いていた理想とのズレが出てくる。その初心を、覚えていてほしかったのだという。
『日本代表になりたい』『子どもたちに夢を与えたい』
ほとんどの選手が当たり前のようにそういうことを書き連ねる。岡山でプロになったばかりの木和田さんもそんな夢を20行ほどで記した。そして、こうも書いた。『今もサッカー、続けていますか?』と。」
〔未練はありません〕
「5年後の2020年。木和田さんはすでに引退していた。自宅に届いた手紙を見て、懐かしさを覚えたという。『読んでいて、ああ、こんなの書いたなあ、くらいだったんですけどね』と木和田さんは笑う。現役引退を決めたのに、後悔はなかった。『僕のなかでは、サッカーは職業の一種だったんです。サッカーだけで生活できなければ、辞めようと思っていました』」
〔それも立派な判断です〕
「村井チェアマンから届いた手紙には、返信封筒が入っていた。チェアマンに現況を報告する手紙を書いた。同級生とともに遺品整理士になったこと、第二の人生では地元に貢献したいと考えていること。その返信を村井チェアマンは覚えていた。『三年でピリオドを打つことになるとは、新人研修では思いもつかなかったでしょう』。その続きとして、こう記した。「それも立派な判断です』
昨年12月のインタビューで村井チェアマンは感慨深げにこう振り返った。
『GKというプレッシャーを受けて、困難を乗り越えて成長した人の人生には、そういう素晴らしいドラマもあるんだよね』と。
『彼以外にも、いろんなドラマがあるんですよ。海外に行っていますとか、ビジネスの世界に旅立っています、とか。いまだに日本代表で頑張っています、とか、いろんなドラマがある。プロになるのは本当に厳しいけど、残るのは、もっと厳しい。逆にいうと、困難に立ち向かった人の人生がいいものであるように、僕らJリーグは応援しないといけないよね』
3月15日をもって、村井満チェアマンは退任した。その日、木和田さんに電話をかけると、こういって笑った。
『僕なんかがいうのもあれですが、Jリーグを支えてくださって、本当にありがとうございますと、伝えたいです。僕も、手紙に書いたように自分の人生に誇りをもって生きていきます』
今は、『困っている人のためになりたい」と地元の広島県福山市で亡くなった方の家族を回り、仕事に奔走しているという。』」
そういえば、ユース出身だったんですね。はっきり覚えていないといけなかったのですが。J2岡山については、なかなかトップに活躍できる選手を供給できていませんね。福山さんに入団された時も何となく覚えています。元岡山の選手が入団されたと。今回登場した木和田さんの来歴は以下のとおりです。
・2015年:ユースからJ2岡山トップチームに昇格入団。
開幕前の2月にネクスファジ(JFLのセカンドチーム)に登録変更。
・2016年:ヴァンラーレ八戸にレンタル移籍。1年で退団し選手引退。
・2019年:福山シティ(当時県2部)に入団し、その11月に退団。
・2020年:ベルガロッソ浜田(中国リーグ)に入団。その後退団。
2018年7月に、友人と「カドリー㈱」という遺品整理の会社を故郷の福山で立ち上げておられて、遺品整理士として仕事に奔走されているようですが、木和田さんのツイッターを覗くと、サッカーにも関わっておられるようですね。ライフキネティックトレーナーとして活躍され、城北中学校外部指導者から、先月よりFCツネイシのGKコーチになられたようです。いろいろ頑張っておられるようですが、やはり友人と立ち上げた会社が気になります。
新しく会社を立ち上げたというのは、まさに選手のセカンドキャリアの好事例だと思います。村井さんは新しく立ち上げたファンド事業で、地方などの起業・創業者や事業所に対してカネ・ヒトの面で支援するという事でしたが、この木和田さんの会社をこれからサポートされるのかな。これからも頑張って欲しいと思います。木和田さんも、村井さんも。
村井(前)チェアマン関連⑩:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220502
〃 ⑨:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220403
〃 ⑧:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20220211
〃 ⑦:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20211202
〃 ⑥:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180721
〃 ⑤:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160917
〃 ④:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160206
〃 ③:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150731
〃 ②:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141225
〃 ①:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140116
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