ホテルローヤル 作:桜木 紫乃
続けて、直木賞受賞作を読みました
読んで驚いたのですが、これが直木賞?芥川賞の間違いじゃないのか
そう思うほど、短い作品、短編集でありました
もっとも、題名にもなっている、ホテルローヤルという
共通の項で、それぞれ時間軸も関係も異なる
不思議な人間関係を描いた作品でありました
私としては、ちょっと消化不良という具合の内容で、
続きが気になるというか、あそこはどうなんだと
あれこれ詮索したくなるようなところで終わっていて、
その後を引く感じが、なんだか魅力のように
思われるのでした
廃業したラブホテル「ローヤル」というところから
スタートしまして、だんだんとそのローヤルを中心に、
物語の時代はさかのぼっていく、
ローヤルで行われた様々な性交渉を含む関係、
ローヤルに携わる人たちの話、
ローヤルそのものの設立のいわれ、
そんな風にどんどんとさかのぼっていきまして、
全てが、何か共通のもので繋がるわけもなく、
ただ、ホテルローヤルという場所というか、
そこだけが共通であったという物語の集まり
それぞれに思わされることがあるものの
その短編の中で、一つ、これがと思ったのが
ほとんど寝取られみたいなお話でありまして、
ちょっとしたネタバレになってしまうので
深くは書かないものの、この内容だけが、
ほのかに明るいというか、その真実が暗いだけに
裏返ったというか、あきらめたような明るさが
そこかしこから見えて、この短編だけ
空気と、調子が違って好きでありました
それ以外も不思議なところがあって
なかなか面白いのでありますが、
異彩を放つということもあって、この一遍が素晴らしい
そして、その一遍の内容こそが、
ローヤルにおいて、どの噺と繋がっていたんだろうかと
不思議というか、消化できなかったところでありまして、
私が読み落としていただけなら残念でありますが
はてさてなんて、思ったり
ひょっとしたら、また別の形で続きが描かれるんだろうかと
思ってしまうのでありました
ほどよく読み薦められて、じっくりと味わえる
よい短編集でありました
続けて、直木賞受賞作を読みました
読んで驚いたのですが、これが直木賞?芥川賞の間違いじゃないのか
そう思うほど、短い作品、短編集でありました
もっとも、題名にもなっている、ホテルローヤルという
共通の項で、それぞれ時間軸も関係も異なる
不思議な人間関係を描いた作品でありました
私としては、ちょっと消化不良という具合の内容で、
続きが気になるというか、あそこはどうなんだと
あれこれ詮索したくなるようなところで終わっていて、
その後を引く感じが、なんだか魅力のように
思われるのでした
廃業したラブホテル「ローヤル」というところから
スタートしまして、だんだんとそのローヤルを中心に、
物語の時代はさかのぼっていく、
ローヤルで行われた様々な性交渉を含む関係、
ローヤルに携わる人たちの話、
ローヤルそのものの設立のいわれ、
そんな風にどんどんとさかのぼっていきまして、
全てが、何か共通のもので繋がるわけもなく、
ただ、ホテルローヤルという場所というか、
そこだけが共通であったという物語の集まり
それぞれに思わされることがあるものの
その短編の中で、一つ、これがと思ったのが
ほとんど寝取られみたいなお話でありまして、
ちょっとしたネタバレになってしまうので
深くは書かないものの、この内容だけが、
ほのかに明るいというか、その真実が暗いだけに
裏返ったというか、あきらめたような明るさが
そこかしこから見えて、この短編だけ
空気と、調子が違って好きでありました
それ以外も不思議なところがあって
なかなか面白いのでありますが、
異彩を放つということもあって、この一遍が素晴らしい
そして、その一遍の内容こそが、
ローヤルにおいて、どの噺と繋がっていたんだろうかと
不思議というか、消化できなかったところでありまして、
私が読み落としていただけなら残念でありますが
はてさてなんて、思ったり
ひょっとしたら、また別の形で続きが描かれるんだろうかと
思ってしまうのでありました
ほどよく読み薦められて、じっくりと味わえる
よい短編集でありました