CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ボルジア家風雲録

2013-11-14 20:34:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
ボルジア家風雲録  作:アレクサンドル・デュマ

名作というか、もはや古典と呼んでもいいのか
デュマという、とんでもない文豪が、
あの頃のイタリア界隈で名を挙げたというか、
悪辣を詰め込んだような一族である、
ボルジア家のロドリーゴ、チェーザレ、ルクレツィアの
生きた様を描いた小説と呼んでいいのかもわからない
そんな本でありました
新訳版なんでありましょうか、それもよくわからぬまま
最近発行されたらしいので読んだのでありました

内容は、あの塩野先生のそれを思い起こさせるそれで、
まぁ、当然これが一つの下敷きなんだろうと思えば
不思議ではないのでありますが、
すっかり記憶が薄れていたそれこれが甦って、
また、悪逆のそれこれを、さっぱり柔らか味をもたせずに
あらあらと書き連ねられていまして、
これは本当、酷い悪党だなと思わされるのでありました
ダークヒーローとか、そんな生易しいものではなくて、
純粋に悪だったんじゃないかと
そう思うほどであります

ちょっとルクレツィアがどんなだったのかの描写が少ないので、
なんとなし、親兄弟に慰み者にされながらも、
特段暗いところもない、ある種聖母のようでもあったようにも
見えなくもない様子だったのは衝撃でありますが、
チェーザレの深い闇と、ロドリーゴの凄まじい権力、
なによりも、キリスト教というそれを
金儲けに利用し倒したかのような物語というか
話しには、釘付けになってしまうのでありましたとさ

イタリア名は、名前なのか土地名なのかもわからない
そんなところもあって、目が滑ってしまうことも
しばしばあったものの、なかなかに面白く
もうちょっと、イタリア史の勉強をするべきかしらなんて
思わされるような、そういう感想を抱いて
メモをしたのでありましたとさ
さっぱりまとまらない
面白かったはずなのに、なぜだ