覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 著:池田貴将
半年ほど前に流行った超訳シリーズというわけで、
さっと手にとってみました
まさか、次の大河ドラマに関係してくるとは
ついぞ思うこともありませんでしたが
ちょうど、吉田松陰という人について
あれこれ読んでみたいと思っていたので
もってこいでありました
ただ、と断っていいのか、
超訳などという触れ込みながら、
その実はただ、訳してあるだけのような
若干、現在に置き換えてあるものの
なんというかな、抱腹絶倒であったり、うなりあがるような何かといった
そういうものではありませんでした
どちらかというと、まっとう、至極まっとうな
松蔭の言葉を紹介した本であります
ちょっと、つくりに面食らってしまうところですが、
前回の、資本主義が憎い本と同じく、
題目と内容がちぐはぐなところがあって、
内容は、松蔭のいずれかの発言について
現代語訳しているものの、題目はそれを端的にあらわした、
とは言いがたいのもいくつか見られまして、
これだったら、出典をそのままのっけて置いてもらったほうが
よかったんじゃないかしらなどと
ついつい不平を述べてしまうのでありました
さて、内容
吉田松陰がどういう考えの人だったのか、
そういったことが理解というか、触れることができるといった方がよい、
そんな言葉がいくつか並んでいる本であります
どの言葉がよかったとかは、例によって
読み終わると覚えていないのでありますが、
漠然と描いていた松蔭の人となりというか
思想みたいなのが、わかりやすく書いてあったと思える
いや、むしろ、
思想ありきのようにすら見えるといっていいんだろうか
本当に、こんなことを言っていたんだろうかと
首をかしげたくなるほど、おとなしい文面で綴られております
どうにも、私の中の松蔭像が狂人であるがゆえんでしょうが、
その狂いがにじみ出るような、恐ろしい思想というか、
チカラみたいなのが、どうも届いてこない、
その部分を抜き取って、綺麗にしてあるんじゃないか
そう思うくらいに、整った内容であります
言っていることはもっともだし、正道で、
よく松蔭先生と言っている人たちが、
物語で、あれこれと語るそのものでありますが
どうも行儀がよすぎる、もっと凄いのを期待したのに残念
そんな感想であります
ただ、生きることにまじめであるというか、
全力で生きることについて、つとつと書いてありまして
見事というか、確かにこのとおりに生きていられたら
そのようになれるかもしれないと、
あまりの正しさに目がくらむようでもあり、
それを実践したから、ああだったんだろうかとも
思いをはせたりできて
なかなか、楽しい本だったのでありました
生き様の本なので、幕末思想については語られていませんので、
それがまた、読み物としてほどよいのかもしれないと
思ったりもするのでありました
半年ほど前に流行った超訳シリーズというわけで、
さっと手にとってみました
まさか、次の大河ドラマに関係してくるとは
ついぞ思うこともありませんでしたが
ちょうど、吉田松陰という人について
あれこれ読んでみたいと思っていたので
もってこいでありました
ただ、と断っていいのか、
超訳などという触れ込みながら、
その実はただ、訳してあるだけのような
若干、現在に置き換えてあるものの
なんというかな、抱腹絶倒であったり、うなりあがるような何かといった
そういうものではありませんでした
どちらかというと、まっとう、至極まっとうな
松蔭の言葉を紹介した本であります
ちょっと、つくりに面食らってしまうところですが、
前回の、資本主義が憎い本と同じく、
題目と内容がちぐはぐなところがあって、
内容は、松蔭のいずれかの発言について
現代語訳しているものの、題目はそれを端的にあらわした、
とは言いがたいのもいくつか見られまして、
これだったら、出典をそのままのっけて置いてもらったほうが
よかったんじゃないかしらなどと
ついつい不平を述べてしまうのでありました
さて、内容
吉田松陰がどういう考えの人だったのか、
そういったことが理解というか、触れることができるといった方がよい、
そんな言葉がいくつか並んでいる本であります
どの言葉がよかったとかは、例によって
読み終わると覚えていないのでありますが、
漠然と描いていた松蔭の人となりというか
思想みたいなのが、わかりやすく書いてあったと思える
いや、むしろ、
思想ありきのようにすら見えるといっていいんだろうか
本当に、こんなことを言っていたんだろうかと
首をかしげたくなるほど、おとなしい文面で綴られております
どうにも、私の中の松蔭像が狂人であるがゆえんでしょうが、
その狂いがにじみ出るような、恐ろしい思想というか、
チカラみたいなのが、どうも届いてこない、
その部分を抜き取って、綺麗にしてあるんじゃないか
そう思うくらいに、整った内容であります
言っていることはもっともだし、正道で、
よく松蔭先生と言っている人たちが、
物語で、あれこれと語るそのものでありますが
どうも行儀がよすぎる、もっと凄いのを期待したのに残念
そんな感想であります
ただ、生きることにまじめであるというか、
全力で生きることについて、つとつと書いてありまして
見事というか、確かにこのとおりに生きていられたら
そのようになれるかもしれないと、
あまりの正しさに目がくらむようでもあり、
それを実践したから、ああだったんだろうかとも
思いをはせたりできて
なかなか、楽しい本だったのでありました
生き様の本なので、幕末思想については語られていませんので、
それがまた、読み物としてほどよいのかもしれないと
思ったりもするのでありました