死神の精度 作:伊坂幸太郎
久しぶりに伊坂作品を読みました
それも、有名作品であります
と、初めて読んだような口ぶりで書いているのだけども
多分一度読んだんじゃないか
そう思えてならない、とりあえず自分のブログで記録を探したけども
どうやら読んだことはあるけど、感想書いてないっぽいなと
そんな按配でありまして、
驚いたことに、面白い小説なのに覚えていないのかと
自分の記憶力の無さにがっかりしたのでありました
余談であります
さておき、内容は死神がターゲットが死ぬことを
許可するかしないかという調査をするというお話で、
人間離れというか、どっかずれている死神が、
仕事をまっとうするために、ターゲットの人間と少しだけ触れ合って
その人となりを見て、だからといって、
その運命をどうするでもないというお話でありました
非常に面白かったというか、
私がこの数年の読書で鍛えられてきていたのか、
読んでいて、ほどよくこういう話だなと読めたりして
なかなか楽しく進められたのであります
よくある雪山の山荘での殺人事件なんかが、
このアプローチで読むと、喜劇めいて見えたりするのも
なんだか面白いなと感心しきりでありまして、
どれもこれも、現代劇といえばいいか、事件とか関係なさそうな小説なのに、
読んでみるとどこか推理めいているというのが
なかなか癖になる感じで楽しいのでありました
結局どうなるんだろうかなと、
先を進めたくなるような物語のじらしかたの秀逸さと、
相変わらず気持ちのいい、伏線の張り方と回収の仕方が
なんとも心地よくて、死神のキャラクタもあいまって
好きな物語だなと思いながら読んだのでありました
死神はミュージックが好きなんだ
そういうキャラ付けでありまして、このあたりが
なんというか、好きな設定だなぁと感心しきりだったのでありますけども
今、この時代に読むと、死神が暇つぶしに訪れるCD屋という存在が
もうなくなっているのだというのに、割と衝撃を受けるというか
若々しい読み方をすれば、今は死神の仕事も
より雑になってるのかもななんて、思わされたりするのでありました
音楽聴けないなら人間界にいる意味がなさそうだから、
さくさく人の死をジャッジしてそうだなと
考えたりすると、これまた楽しいのであります
まぁ、あれだけ好きだから、何かしら聞いてんだろうし
ラジオはずっと続いているから、それはそれでいいのかもだけどなぁ
と、物語本筋と関係のない感想を抱いてしまったのだけども、
短編のそれぞれも少しずつ繋がっていて、オチが明確でないのに
なんとも楽しいというか、暗い話も
少しくらいはいいことがあったのかもと、思えたりできる内容で
安心して読み進めたのでありました
久しぶりに伊坂作品を読みました
それも、有名作品であります
と、初めて読んだような口ぶりで書いているのだけども
多分一度読んだんじゃないか
そう思えてならない、とりあえず自分のブログで記録を探したけども
どうやら読んだことはあるけど、感想書いてないっぽいなと
そんな按配でありまして、
驚いたことに、面白い小説なのに覚えていないのかと
自分の記憶力の無さにがっかりしたのでありました
余談であります
さておき、内容は死神がターゲットが死ぬことを
許可するかしないかという調査をするというお話で、
人間離れというか、どっかずれている死神が、
仕事をまっとうするために、ターゲットの人間と少しだけ触れ合って
その人となりを見て、だからといって、
その運命をどうするでもないというお話でありました
非常に面白かったというか、
私がこの数年の読書で鍛えられてきていたのか、
読んでいて、ほどよくこういう話だなと読めたりして
なかなか楽しく進められたのであります
よくある雪山の山荘での殺人事件なんかが、
このアプローチで読むと、喜劇めいて見えたりするのも
なんだか面白いなと感心しきりでありまして、
どれもこれも、現代劇といえばいいか、事件とか関係なさそうな小説なのに、
読んでみるとどこか推理めいているというのが
なかなか癖になる感じで楽しいのでありました
結局どうなるんだろうかなと、
先を進めたくなるような物語のじらしかたの秀逸さと、
相変わらず気持ちのいい、伏線の張り方と回収の仕方が
なんとも心地よくて、死神のキャラクタもあいまって
好きな物語だなと思いながら読んだのでありました
死神はミュージックが好きなんだ
そういうキャラ付けでありまして、このあたりが
なんというか、好きな設定だなぁと感心しきりだったのでありますけども
今、この時代に読むと、死神が暇つぶしに訪れるCD屋という存在が
もうなくなっているのだというのに、割と衝撃を受けるというか
若々しい読み方をすれば、今は死神の仕事も
より雑になってるのかもななんて、思わされたりするのでありました
音楽聴けないなら人間界にいる意味がなさそうだから、
さくさく人の死をジャッジしてそうだなと
考えたりすると、これまた楽しいのであります
まぁ、あれだけ好きだから、何かしら聞いてんだろうし
ラジオはずっと続いているから、それはそれでいいのかもだけどなぁ
と、物語本筋と関係のない感想を抱いてしまったのだけども、
短編のそれぞれも少しずつ繋がっていて、オチが明確でないのに
なんとも楽しいというか、暗い話も
少しくらいはいいことがあったのかもと、思えたりできる内容で
安心して読み進めたのでありました