CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

国宝展 第4期

2017-11-24 21:44:49 | 陶磁器を探す旅と名物
一ヶ月前に続いて、第四期の国宝展を見てきました
今回は空いているのではないかと期待して
夕方からの拝観を試みたんですが、
いやもう、全然無理、凄い人数がいてやんの
どうなってんだ京都、いや国宝
そうげんなりしながらも、京都に久しぶりに戻ってきた尾形光琳やら
大井戸茶碗なんかも見て、なかなか楽しく過ごしたのでありました

第四期の見所は、源頼朝の図でありました
ああ、あの教科書にのってるやつ
そういうのの定番中の定番といっても過言ではないそれ
しかも、あれは三幅あって、そのうちのひとつだったと
今回見て初めて知ったのでありました
平重盛と藤原の何某が同じような図案でかかれていて
頼朝だけが、右向きになっているのが不思議でありましたけども
一番凛々しいというか、保存状態と顔の造詣がイケていたように思うのであります
やはり天下人ゆえんだろうか

大好きな陶磁器関係については、あまりなくて
東洋陶磁美術館の油滴天目がにぎわいをみせていたくらいで
通期展示していた卯の花垣、冒頭の喜左衛門井戸くらいでありました
御物あずかりの青磁もあって、思わず顔がほころんでしまったのでありますが
あれは宋としか書いてなくて、汝窯っぽい色だけども
南宋官窯あたりなんだろうかなと素人なりに思ったりしてたのえありました

そんな中、今回一番目を見張ったというか、
初めて見たと興奮してしまったのが、あの、円山応挙、
鑑定団で出てきたら9割がた偽者といわれる、あの円山応挙の雪松図屏風でありました
これが、流石近世といっていいのか、それまでの歴史を感じさせるそれと
異なるように見られる、見事なあでやかさ、白と黒だけなのに、
目に鮮やかな松と雪の姿が見事で、遠くから眺めるとまた
一段と素晴らしいできばえで惚れ惚れとしたのであります
本当に凄い一品だった、テキスタイルと呼んでもいいのか、イラストのようでもあり
見事だったのであります、大興奮

あとは、中国と日本の孔雀明王図が見られたことと、
火炎型土器のNo6なる、前回みたのより小ぶりのものが見られたのが
感動の一端でありました
これらは、まぁ、なるほどなというくらいだったんだけども
心躍る体験だったのは間違いないと感じたのであります

見たものすべてが国宝だというのが
この展覧会の一番凄いところなんでありますが、
自分の趣味に合致したものはいわずもがな、
そうではないものでも、言い得ぬ迫力を味わうことができて
なかなか充実した鑑賞になったと
勝手に感心、感動している次第でありました
非常に面白かった、死ぬ前に見ておけてよかったなんて
思うような冬間近であります