道教の世界2 道法変遷 歴史と教理 著:山田 利明
道教研究を進めている昨今であります
今回は、歴史とその都度、道教というものがどう変化したかと
そういう部分にクローズアップした内容でありました
以前にも読んだ、道教の歴史的な役割の話と
かぶってくるところはあるのでありますが
より、深く、広く、知識を補完できた内容でありました
各王朝とのかかわりについて、描きつつ、
その時々に、どのような教理で受け入れられたか、
または、受け入れられるためにどう変化してきたかという部分が
つまびらかにされているわけでありまして、
非常に面白いところとしては、道教の神というのが
どのように作られてきたかという部分で、
時の皇帝がOKといったら、そのまま道教神になったと
平たくいうとそんな感じだったようでありまして
衝撃的というか、まぁ、結局宗教すらも
中華の中では、皇帝の意のままであるというのが
ある種納得の内容なのでありました
道教については、後漢の頃にかなり体系だてられたものの
その後、埋没していく時期もあったようで、
特に、文化、文明的に最も栄えたであろう宋の時代に、
道教見直しではないけども、その教祖筋を探すという
事業が行われたりもしたほど
存在するけども、教団としては壊滅していた状態だったようで
そこからまた、戻ってきたり、その過程で分派したりと
様々に変化を伴っていたというのが
非常に面白いところだと感じたのであります
都合がよいといってしまうと、それまでの話なんだけども、
信仰する民衆があってこその宗教でもあるわけで、
それらが望んだ形や、思いに寄り添って
修行のあり方や、利益のありかたが変わってきていたというのが
現世的でもあり、楽しいのでありました
結局は、そういうことだよなと、話に落ち着いてしまうのであります
現代に連なる部分でも、かなりの紆余曲折もあり
その古い思想を継いだものが、そのままの形では
どうにも今に残っていないだろうと思われるけども、
台湾や香港に逃げていた道教には、
そういった断片が見られるというのも興味深いところで
迷信を排除した形で、何か見出せると
道という思想について、より詳しく理解できそうだと思われたのでありました
神様が乱発されるあたりだとか、
なにせ、ごたまぜになっているというところが
ある種魅力でもあるなと感じつつ、
そのままでは宗教としてどうなのかという疑問も包含する
実に不思議なものだと、思わされたのでありました
道教研究を進めている昨今であります
今回は、歴史とその都度、道教というものがどう変化したかと
そういう部分にクローズアップした内容でありました
以前にも読んだ、道教の歴史的な役割の話と
かぶってくるところはあるのでありますが
より、深く、広く、知識を補完できた内容でありました
各王朝とのかかわりについて、描きつつ、
その時々に、どのような教理で受け入れられたか、
または、受け入れられるためにどう変化してきたかという部分が
つまびらかにされているわけでありまして、
非常に面白いところとしては、道教の神というのが
どのように作られてきたかという部分で、
時の皇帝がOKといったら、そのまま道教神になったと
平たくいうとそんな感じだったようでありまして
衝撃的というか、まぁ、結局宗教すらも
中華の中では、皇帝の意のままであるというのが
ある種納得の内容なのでありました
道教については、後漢の頃にかなり体系だてられたものの
その後、埋没していく時期もあったようで、
特に、文化、文明的に最も栄えたであろう宋の時代に、
道教見直しではないけども、その教祖筋を探すという
事業が行われたりもしたほど
存在するけども、教団としては壊滅していた状態だったようで
そこからまた、戻ってきたり、その過程で分派したりと
様々に変化を伴っていたというのが
非常に面白いところだと感じたのであります
都合がよいといってしまうと、それまでの話なんだけども、
信仰する民衆があってこその宗教でもあるわけで、
それらが望んだ形や、思いに寄り添って
修行のあり方や、利益のありかたが変わってきていたというのが
現世的でもあり、楽しいのでありました
結局は、そういうことだよなと、話に落ち着いてしまうのであります
現代に連なる部分でも、かなりの紆余曲折もあり
その古い思想を継いだものが、そのままの形では
どうにも今に残っていないだろうと思われるけども、
台湾や香港に逃げていた道教には、
そういった断片が見られるというのも興味深いところで
迷信を排除した形で、何か見出せると
道という思想について、より詳しく理解できそうだと思われたのでありました
神様が乱発されるあたりだとか、
なにせ、ごたまぜになっているというところが
ある種魅力でもあるなと感じつつ、
そのままでは宗教としてどうなのかという疑問も包含する
実に不思議なものだと、思わされたのでありました