CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】図解雑学 老子

2017-11-21 21:49:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
図解雑学 老子  著:蜂屋 邦夫

とうとう老子に踏み込んできたのであります
まずは入門編ということで、図解雑学という
いかにもな入門書で読みました
はたして、どこまでこれが老子を解説してくれているのか
ちょっとそこはわからないのでありますが
いくつかの単語というか、ことわざを知るに至って
なかなか楽しかったのでありました
今回の一番の教訓は、大器晩成が老子に出てくる言葉で、かつ、
実は、大器免成で、大きな器は完成しないという意味なんだそうで、
なんというか衝撃でありました
この大器免成はもっと知られるべきじゃないか
そんな風に思ったんだが、まぁそれはおこう

もうひとつ、玄徳という言葉を知る

劉備の字じゃんとか思っていたんだが、衝撃であります
そうか老子の言葉から取られていたのか
しかも、もともとある徳、本当の根幹の徳という意味なんだそうで
たいそうなものでありました
劉備という人が、その通りかというと、
現状のイメージでは違うなと思ってしまうんだが
聖人君子というイメージとはぴったりの名前だったと
そういうことなんだろうか、
そうなると、やはり、彼は伝説上の人物と同じなのかもしれないなんて
思ったりしてしまうのである

さて、それはそうとして老子である
なかなか今の自分の生活には、染み入るような言葉というか、
低くあり、無為であり、自侭であるということが
なんというか、とても肯定されて
心地よいと感じたのであります
ややもすれば、弱者の強がりのようにも取れるというか
どこか、おかしいと思ってしまうところもあるのだけど
ただ、本当に現在の自分にとっては
とても心地よい言葉のようにも思えたのであります
そして、これこそが仙人であり、
神仙の思想なんだと、思いを新たというか
強く思ったのでありました
そうだよな、そう考えれば泰平かもしれんが
それは仙人であり、ある種の逃げなのかもしれないな
と、そんな風に思ったのであります
くしくもといえばいいのか、
老成すれば、この思想に心地よくなるのではないか
そういう感じに思えてならなかったのでありました

よいことなんだが、基本的におとなしいというか
道について考えさせられる内容であったと
思うのでありました
次はもうちょっと難しい老子の本に挑戦しよう