道教の世界3 老子神化 道教の哲学 著:菊地 章太
道教シリーズ、今回はその中心、芯の部分にある老子について
その扱い方と、思想を哲学という観点から見た内容であります
読んでいて、まぁ当たり前ではあるけども
老子というのが、そもそもどういうものか
さっぱり知らないことに気付いたので、そのさらいにもなった
非常に有益な読書であると個人的に思ったのでありますが
成立は相当に古く、史記で触れられて知られるようになったもののようで
老子という人物が既に仙人であるかのような
そういうお話でもありました
本としては、道教の根本である「道」とは何か、
これについて触れられている経典なんかを紹介して、
道とは、そこにあるもので、さりとて見えるものではないという
謎かけみたいなことから、自然ありのままに
それが気であったり、谷に落ち着いたりして、水のごとくたまっていく
それが道の根幹なんだとか、どうとかと
そんなことが書かれていたのだが
さっぱりわからんのである、というか、これは老子をまず読まないと
話にならんのかもしれんなと
読みながら思ったんだが、非常に解説書としては
面白い文章で、著者と対話するように、楽しんで読めたのでありました
道の解説から、やがて老子その人の解説になり
そもそもこの人物は存在したのか、どう定義されているのかと
そのあたりが詳細に調べられていて面白いのでありました
仏陀と融合したり離れたり、様々な神格化が行われつつあったようで、
儒教に対するカウンターのポジションに居る人物だったと
そういうあたりで終わるのでありました
これがまた、非常に興味深いというか
面白いところだと感じるのであります
結局、李耳という人物が老子にあたるのだそうだけども
この、生まれや名前なんかも、相当にでっち上げられて当たり前というのが
中国文献の凄いところらしいので、にわかに信じてよいか
なかなか大変なところであるが、おおよそ、
そういう人名で語られていた人が、
様々な思想を語り、それが儒教に対して反抗というべきか、
儒教で定義づけようとすることを
ことごとく否定するという位置にいるようで
興味が尽きないのでありました
孔子が実際に老子に会いに行ったという話しが、
あれこれに出てくるらしいので
この伝説は、本当というか、ひとつ定型化されたものだったと
感じられたのであります
昔から、老子と呼ばれる人物が何人も居たようで、
それぞれは、一人の人物のようでもあるし、
違う人でもあるようなということで
老子は、存在そのものだったり、宇宙に漂う気が集まり
人間の形にたまたまなったものだったりするんだそうで
なんとも、面白いことこのうえなかったのでありました
宗教の教義でもあるんだが、
この思想というか、不思議な世界観が
なんとも癖になりそうで、非常に楽しめて読み終えたのであります
道教シリーズ、今回はその中心、芯の部分にある老子について
その扱い方と、思想を哲学という観点から見た内容であります
読んでいて、まぁ当たり前ではあるけども
老子というのが、そもそもどういうものか
さっぱり知らないことに気付いたので、そのさらいにもなった
非常に有益な読書であると個人的に思ったのでありますが
成立は相当に古く、史記で触れられて知られるようになったもののようで
老子という人物が既に仙人であるかのような
そういうお話でもありました
本としては、道教の根本である「道」とは何か、
これについて触れられている経典なんかを紹介して、
道とは、そこにあるもので、さりとて見えるものではないという
謎かけみたいなことから、自然ありのままに
それが気であったり、谷に落ち着いたりして、水のごとくたまっていく
それが道の根幹なんだとか、どうとかと
そんなことが書かれていたのだが
さっぱりわからんのである、というか、これは老子をまず読まないと
話にならんのかもしれんなと
読みながら思ったんだが、非常に解説書としては
面白い文章で、著者と対話するように、楽しんで読めたのでありました
道の解説から、やがて老子その人の解説になり
そもそもこの人物は存在したのか、どう定義されているのかと
そのあたりが詳細に調べられていて面白いのでありました
仏陀と融合したり離れたり、様々な神格化が行われつつあったようで、
儒教に対するカウンターのポジションに居る人物だったと
そういうあたりで終わるのでありました
これがまた、非常に興味深いというか
面白いところだと感じるのであります
結局、李耳という人物が老子にあたるのだそうだけども
この、生まれや名前なんかも、相当にでっち上げられて当たり前というのが
中国文献の凄いところらしいので、にわかに信じてよいか
なかなか大変なところであるが、おおよそ、
そういう人名で語られていた人が、
様々な思想を語り、それが儒教に対して反抗というべきか、
儒教で定義づけようとすることを
ことごとく否定するという位置にいるようで
興味が尽きないのでありました
孔子が実際に老子に会いに行ったという話しが、
あれこれに出てくるらしいので
この伝説は、本当というか、ひとつ定型化されたものだったと
感じられたのであります
昔から、老子と呼ばれる人物が何人も居たようで、
それぞれは、一人の人物のようでもあるし、
違う人でもあるようなということで
老子は、存在そのものだったり、宇宙に漂う気が集まり
人間の形にたまたまなったものだったりするんだそうで
なんとも、面白いことこのうえなかったのでありました
宗教の教義でもあるんだが、
この思想というか、不思議な世界観が
なんとも癖になりそうで、非常に楽しめて読み終えたのであります