CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す

2019-10-20 21:34:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す  著:エドワード・O・ソープ

ある天才数学者が、ブラックジャックで絶対に勝てる方法を研究し、
勢い投資相場の世界、ウォール街でも、様々席巻したという
伝記的な内容でありました
このソープ博士という人が、ともかく凄かったと
まぁ、そういうお話であります

上下巻に別れていまして、
だいたい、上巻でラスベガスとか、カードカウンティングのお話、
下巻で投資とか、相場のお話と
そんな按配で読めたのであります
地続きで同じ話だったのに、
この色鮮やかに異なる世界で
でも、同じ手法、考え方で伸していったというのが
なんというか、非常に面白くて
大変興味深く読み終えたのでありました

結局世の中は、正しく確率を見る人間が勝つと
そういうお話でありまして、
ただ、この天才数学者は子供の頃から天才肌も強かったようで、
様々な実験や実証を繰り返すことを楽しみにしていたらしく、
そのいたずらというには、あまりに過激すぎる
なんだったら、テロと間違われてもおかしくないような
ちょっとした爆弾つくりとかまでやってしまう子だったんだけども
その、頭の良さと、実証したいという強い気持ちが
この偉業を産んだというお話でありました
天才とは、つまりそういう才能なのだな

カードカウンティングについては、大変興味深く
ただ、当時の情勢というのが重要なので、
現在ではなかなか難しいことのようなのだけども、
カジノで、その確率を支配することで
勝ち続けていた、また、色々なところで出禁になったというのも
ちょっとした箔付けのようにも見えて
凄いなと感心しきりでありました
学者先生なんだが、マフィアに狙われたりとかしてんだから
恐ろしいことである

そんなことを繰り返していたけども
もっと大きなゲームがあるよと、乗り出したのがウォール街
そこで、数学的な理論を実践しようと
会社を作って、運用をあれこれ試したりというのが
また非常に面白かったのでありました
最終的には、金持ちの自慢話に過ぎないといったところなんだが
それでも、その理論と、それによって勝つことを
実際に行い続けていたというのが
世の中の経済学者と一線を画するところでないかと
思ったりしたのであります

まぁ、最終的には複利が最強だから
投資はよりよいリターンのところで
きっちり運用と、これまた、ごく当たり前のお話で終わったんだが
非常に、あれこれ楽しく、英雄の書めいたものを読んだと
思ったのであります