NHKよるドラ枠でした
はずれだ、と失礼なことを思いながらも、二週くらい回って楽しくなってきて、
ずっと見続けてしまった、なんというか、茶番とも違う、なんと形容するかわからない物語を
のんべんだらりと続けるといった感じで、正直なところ、
褒めることも、褒められることも、とりあえず的外れなそれを映像化するだけ、
ただその一点を、だいぶクオリティ低くこなすのが目的みたいな、
コントでもない、異空間を見たような気分になったのでありました
そのクオリティの低いたとえ話が笑いどころだとしたら、
失笑しかなかったわけだが、それを延々と続けられると、
なんか、それがクセになるといったらよいか、失笑のままだが、そういうお約束と
受け入れて観続けてしまうというのが、俺がえらいのか、
見てた人みんなそうなのか、
途中で挟まる阿佐ヶ谷姉妹が、あの役どころなら、そのまま阿佐ヶ谷姉妹でよかったんじゃないかとか
まぁ、色々とつっこみどころ多く楽しんだのでありました
特に意味もなくフランス語というのも、妙な味わいがあったな、
トレビア~ンは、伊武さんだからこその味が出てて、すこぶるよかったと思うのである
内容いかんを論ずるようなドラマではなかったし、
出ていた俳優さんが、はたしてどういう精神状態で演じていたのか、
そっちの方が気になったりしたんだが、笑わせようでもなく、笑うでもなく、
戸惑いは隠して、真摯に演技していたんだと思うんだが、
そのシュールさが、もしかしたら、面白さの源泉になっていたのではないかと
考えすぎて、面白いと思い込もうとしつつある、自分を見つけるのであった
最終的にはというか、ピーターパンとか、メロスのあたりとか、
もはやたとえ話としてもどうなんだというあたりを、ちゃんとミュージカル風というか、
演劇風の演技でやっていたあたりがピークというか、
これはこれでいいんだなと思ったりしながら、結局くっつかないところとかも含めて、
起伏のないドラマをやりきったという、ある種の畏敬を覚えたのでありました
こういうのやっちゃえるところが、NHKの凄いところだな
前にもなんかで同じような感想を持った気がするが、時折こういうのをやらないといけない
そんな空気がNHKにはあるのかもしれん