山怪 朱 山人が語る不思議な話 著:田中康弘
山人の間に伝わる奇伝の数々を集めた本
というとちょっと言い過ぎで、巷間にままある噂話の集大成みたいな
そういう本であります、オカルト本かといわれると、そこまででもないが
ジャンルとしてはそれに近い、日本昔話の源泉となるような話でありました
今回もといっては失礼ながら、狐と狸の仕業話がかなり多くて、
まぁ、全部それで片付けてしまえるというのは、ある意味便利だなと思ったわけだけど、
そうでもないと辻褄があわない、妙な現象というのは誰にでも起きうるし、
誰にでもあるのではないかと思わされたのである
わざとらしくおどろおどろしい話にしているわけでもなく、
さりとて、オカルト本なのを雑に否定するかのようなとってつけたようなこうであろう論で
さらっと抜けていったりとかする、このテンションの差というか、
妙な立ち位置が、この本のだいご味であるなと思うのだけども、
なんとなく、こうであろう論が、ほぼそれで絶対片付かないやつじゃんという
ツッコミまちにしている節すら感じるような、投げっぱなしな感じがにやにやできてよいのでありました
別にいい話でもなければ、何がということすらもない、
ただびっくりしただけの話みたいなのも入っていたり、
怖い呪いがあるかと思ったら、当の本人には何もないということだったり、
変なところで現代的といっていいか、なんか、そうじゃないだろうという部分が多々みられるのが
新しくて好きだわと思いつつ読むのに、気づくと、狐の仕業を信じてしまいそうになっているというのが
日本古来からの何かで、あるライン以上の年齢の人間に刺さる内容なんじゃないだろうか、
若い人がこれを読んでも、大して面白くないんだろうかなとか
色々考えてしまうのでありました
怪談とも異なる、怖い方の昔話というものは、
世界的に同ジャンルがあるのかしらんが、
個人的には人間の根元的なところに訴えるものがあって、
もっと流行っていいのではと思ったりしつつ、
狸やキツネに気を付けようなどと、意味の解らない教訓を深く刻むのであった
茶化してしまうけども、本当にそういうものはありそうだし
気を付けないといけないのだが、
どう気を付けたらいいかは、まったくわからないのもよいな
山人の間に伝わる奇伝の数々を集めた本
というとちょっと言い過ぎで、巷間にままある噂話の集大成みたいな
そういう本であります、オカルト本かといわれると、そこまででもないが
ジャンルとしてはそれに近い、日本昔話の源泉となるような話でありました
今回もといっては失礼ながら、狐と狸の仕業話がかなり多くて、
まぁ、全部それで片付けてしまえるというのは、ある意味便利だなと思ったわけだけど、
そうでもないと辻褄があわない、妙な現象というのは誰にでも起きうるし、
誰にでもあるのではないかと思わされたのである
わざとらしくおどろおどろしい話にしているわけでもなく、
さりとて、オカルト本なのを雑に否定するかのようなとってつけたようなこうであろう論で
さらっと抜けていったりとかする、このテンションの差というか、
妙な立ち位置が、この本のだいご味であるなと思うのだけども、
なんとなく、こうであろう論が、ほぼそれで絶対片付かないやつじゃんという
ツッコミまちにしている節すら感じるような、投げっぱなしな感じがにやにやできてよいのでありました
別にいい話でもなければ、何がということすらもない、
ただびっくりしただけの話みたいなのも入っていたり、
怖い呪いがあるかと思ったら、当の本人には何もないということだったり、
変なところで現代的といっていいか、なんか、そうじゃないだろうという部分が多々みられるのが
新しくて好きだわと思いつつ読むのに、気づくと、狐の仕業を信じてしまいそうになっているというのが
日本古来からの何かで、あるライン以上の年齢の人間に刺さる内容なんじゃないだろうか、
若い人がこれを読んでも、大して面白くないんだろうかなとか
色々考えてしまうのでありました
怪談とも異なる、怖い方の昔話というものは、
世界的に同ジャンルがあるのかしらんが、
個人的には人間の根元的なところに訴えるものがあって、
もっと流行っていいのではと思ったりしつつ、
狸やキツネに気を付けようなどと、意味の解らない教訓を深く刻むのであった
茶化してしまうけども、本当にそういうものはありそうだし
気を付けないといけないのだが、
どう気を付けたらいいかは、まったくわからないのもよいな