好きになってしまいました。 著:三浦しをん
また著者の新しいエッセーを読んでしまった
毎回内容的には同じだとわかっていても、
ヲタク女の生態を生々しくというか、軽やかにつづった文章に
不思議な中毒性があって、今回も、ほどよい濃さで
いい塩梅に笑えて楽しめたのでよかった
とはいえ、ちょっと前の、かつ、掲載雑誌が違うということもあってか、
割とおとなしい感じでもありつつ、独特の味も滲み出ていて
大変よいと思いつつ読み終えたのであります
今回は比較的BLがどうしたというところは控えめで、
それよりは、まさに自分のライフスタイルという名前の怠惰っぷりとか、
実家とのしょーもない確執というか、やりとりとか、
そういう身近なところを面白おかしく、なのか、真面目に書いても面白おかしいのか
ともかく、そんな感じで書き綴っているのがとてもよかった
仲のいい家族なんだなと思ったりしたんだが、
どこの家庭にもありそうな諍いと、その内情というか、
情緒の描き方が秀逸で素晴らしい
親に対して、娘という存在の面倒さというか、開き直りみたいなのが
実にすがすがしくて、ああありそうと、お父さんやお母さんの側に寄って読んでしまうのである
いや、年齢的には完全に著者側のはずなんだが、どうしてだろう
相変わらず美味しいものを食べることや、
一族系イベントについてだとか、
自分が好きなことに没頭というか、没入しているさまを書いているところが
大変面白くて、こういうのが読みたかったと満足したわけだけども
これだけ読んでいると、作家という仕事は、とりあえずどこかに旅行がてら、
そこで何か書くことさえすれば成り立つ職業なのかと
錯覚させられそうでもあり、なかなか趣深い
凄い旅を楽しんでいて、これはもう、書くという行為とは別じゃないのかなどと
いぶかってしまうわけだけども、実際はそんなはずもないのだろうと
思いたいのだが、やっぱり違う気がするなんて、
思わせる筆遣いと、生き方が見事だと思った
一切痩せる気がない行動に、痩せないという言動のトンチキさが
見事である
また著者の新しいエッセーを読んでしまった
毎回内容的には同じだとわかっていても、
ヲタク女の生態を生々しくというか、軽やかにつづった文章に
不思議な中毒性があって、今回も、ほどよい濃さで
いい塩梅に笑えて楽しめたのでよかった
とはいえ、ちょっと前の、かつ、掲載雑誌が違うということもあってか、
割とおとなしい感じでもありつつ、独特の味も滲み出ていて
大変よいと思いつつ読み終えたのであります
今回は比較的BLがどうしたというところは控えめで、
それよりは、まさに自分のライフスタイルという名前の怠惰っぷりとか、
実家とのしょーもない確執というか、やりとりとか、
そういう身近なところを面白おかしく、なのか、真面目に書いても面白おかしいのか
ともかく、そんな感じで書き綴っているのがとてもよかった
仲のいい家族なんだなと思ったりしたんだが、
どこの家庭にもありそうな諍いと、その内情というか、
情緒の描き方が秀逸で素晴らしい
親に対して、娘という存在の面倒さというか、開き直りみたいなのが
実にすがすがしくて、ああありそうと、お父さんやお母さんの側に寄って読んでしまうのである
いや、年齢的には完全に著者側のはずなんだが、どうしてだろう
相変わらず美味しいものを食べることや、
一族系イベントについてだとか、
自分が好きなことに没頭というか、没入しているさまを書いているところが
大変面白くて、こういうのが読みたかったと満足したわけだけども
これだけ読んでいると、作家という仕事は、とりあえずどこかに旅行がてら、
そこで何か書くことさえすれば成り立つ職業なのかと
錯覚させられそうでもあり、なかなか趣深い
凄い旅を楽しんでいて、これはもう、書くという行為とは別じゃないのかなどと
いぶかってしまうわけだけども、実際はそんなはずもないのだろうと
思いたいのだが、やっぱり違う気がするなんて、
思わせる筆遣いと、生き方が見事だと思った
一切痩せる気がない行動に、痩せないという言動のトンチキさが
見事である