CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

2024-01-29 20:55:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
世界の一流は「雑談」で何を話しているのか  著:ピョートル・フェリクス・グジバチ

Googleで働いていた人による、ビジネスにおける雑談を扱った本
日本のビジネスパーソン向けに書かれているので、
いわゆる外人という立場で見た時の不思議や、
そもそも「雑談」とはというところを説明していて
なかなか楽しく、さらっと読める本でありました

そもそも日本における「雑談」と意味合いが違うということで、
あちらではChatと呼んでいるそれは、日本語訳の「おしゃべり」とは異なるもので、
意味のない言葉のやりとりではなく、
建設的に自分の思いや相手の思いと交錯するための会話を示していると
まぁ、そういうお話でありました
いわゆる仕事、会議というのではない場面で、仕事仲間と交わす言葉というのは
仕事の本質の部分であったりを共有するために
非常に重要であると、当たり前のことが書かれているわけだが
それを交換する場や雰囲気、言葉というものが、
日本のビジネスでは足りなかったり、異なっていたりするというところを指摘しているのでありました
まぁ、偉そうにこうだと書いているわけではないんだが、
雑談とはこういうものだよと書かれていて、なるほどねと思うものの
やっぱり日本人にはあわない手法ではないかしらなと思ったりするのは、
何かしらの枠にはまっているということなんだろうかと考えてしまう

最近よく聞く、1to1という、面談とは違う上司部下のコミュニケーションについても言及していて
お前らが流行させてるのかと、読みながら感じてしまったんだが
そこで人間関係を構築するということをとうとうと語っているわけだけども、
その思想というか、そういうことそのものが文化的になのか、
なにせ合わないんじゃないかしらと思ってしまうところ
これは、不思議なもので、陽キャとか陰キャとかいう軸ではなく、
本当に日本人という枠組みで、NOな案件でなかろうかしらと考えたりするんだが
そうなってくると、ナショナリズムでもないが、
文化のようなものだから、まぁ、書かれていることもごもっともで、
実際そういう人たちと仕事するには必要な知識だなと思うのだが
はたしてそれができるかというと、なかなかどうして難しいと感じてしまったのでありました

ステレオ的に思うと、西洋人的な思想で、日本人に限らず少なからず儒教の影響が見られる東アジアじゃ
なじまないんじゃないかしらなどと思ったりするのでありました
一切そんなこと書いてないし、偏見で書いているだけだからよくないんだが
読めば読むほど、なるほどと思いながら、気持ちが離れてしまうのであった

とはいえ、天気の話以外で、ちゃんと建設的に会話するということを心掛けるのは
とてもよいことだと改めて思うのでありました
他人への興味というものが、詮索ととらえられる土壌が違うんだろうかね