焔と雪 作:伊吹亜門
大正時代の京都を舞台にした探偵もの
クラシックな雰囲気だけど、横溝的なものとは異なり
現代調の謎解き物語なんだが、最初のはともかく、
二つ目の話が、だいぶ無理のある心中ものだなと、
文学的にありえそうでもあるが、ずいぶんいい加減というか、
なんか唐突すぎるなと思っていると、後日談でもないが、探偵から衝撃の告白があり
それでいいのか、いや、そうだとしたら、
最終話はどうなってしまうんだと思っていたら、
そっちもまた、そういう展開で決着、いや、落着なのかと
啞然でもないが、度肝を抜かれたといって相違ない感じでありました
ミステリでありながら、ミステリを放棄したようにもとれる
すげぇなこれわ
と、まぁ、そうなってみると、これはミステリという手法をとっているものの
結局は、二人の男の関係、友情や絆を描く物語だったと
終わってから気づかされたんだが、これもまた、
いかにも文学的というか、情緒ふんだんな内容だなと感心したのでありました
動機とか、事件そのものの人間性も描かれているが、
そこまで迫力というか、情熱が感じられないようにも見受けられたけども
それとはまったくことなる、主人公二人の関係への情熱が強かったようで
それを感じることが、告白にしかないのだが、
そうとなってからすべてを振り返るとなるほどといった感じもあって
なかなかどうして、面白かったのでありました
耽美とも違うんだが、物語を成立させている一種の欺瞞が、
非常によいエッセンスになってると思ったのである
賛否が別れそうとも思うような決着というか、
様々な話なんだが、いつからか解決するということが目的となっていたようにすら思わされて、
そうじゃないミステリというのも成立するんだと
新しいものを見たようにも思って、大変よかったとメモっておく
大正時代の京都を舞台にした探偵もの
クラシックな雰囲気だけど、横溝的なものとは異なり
現代調の謎解き物語なんだが、最初のはともかく、
二つ目の話が、だいぶ無理のある心中ものだなと、
文学的にありえそうでもあるが、ずいぶんいい加減というか、
なんか唐突すぎるなと思っていると、後日談でもないが、探偵から衝撃の告白があり
それでいいのか、いや、そうだとしたら、
最終話はどうなってしまうんだと思っていたら、
そっちもまた、そういう展開で決着、いや、落着なのかと
啞然でもないが、度肝を抜かれたといって相違ない感じでありました
ミステリでありながら、ミステリを放棄したようにもとれる
すげぇなこれわ
と、まぁ、そうなってみると、これはミステリという手法をとっているものの
結局は、二人の男の関係、友情や絆を描く物語だったと
終わってから気づかされたんだが、これもまた、
いかにも文学的というか、情緒ふんだんな内容だなと感心したのでありました
動機とか、事件そのものの人間性も描かれているが、
そこまで迫力というか、情熱が感じられないようにも見受けられたけども
それとはまったくことなる、主人公二人の関係への情熱が強かったようで
それを感じることが、告白にしかないのだが、
そうとなってからすべてを振り返るとなるほどといった感じもあって
なかなかどうして、面白かったのでありました
耽美とも違うんだが、物語を成立させている一種の欺瞞が、
非常によいエッセンスになってると思ったのである
賛否が別れそうとも思うような決着というか、
様々な話なんだが、いつからか解決するということが目的となっていたようにすら思わされて、
そうじゃないミステリというのも成立するんだと
新しいものを見たようにも思って、大変よかったとメモっておく