メイドインジャパン 驕りの代償 著:井上久男
NHKスペシャルドラマの原作だと思って読みました
違っていました、こりゃノンフィクションだ
実際はこれを参考にしながら、あのドラマは作られた
そんな按配だったと思われますが、
あのドラマがもう一つだという感想を抱いたのに対して、
この本は、かなり面白かったのであります
内容は、苦境、苦渋、辛酸を極めてきた
かつてのメイドインジャパンの旗頭たちの生き様、
あるいは、死にたいの醜さといったものが
ありありと描かれているのであります
パナソニック、シャープ、ソニー、トヨタ、
どっこい、成功例として日産
そんな按配で、それぞれに様々な事情があるにしろ、
やはり、うまく舵取りできなかった事実というのを
生々しく描いております
もともと、経済ジャーナリストなのだそうで、
大手でぶら下がりしていたりと、かなり骨が太いようで
信頼できる内容なんだろうと、盲目的に読むのでありました
いずれも、大企業病と揶揄されるような状態と、
その失態を招いた経営陣の責任というところがクローズアップされていて、
かなり辛らつではあるものの、そういうこともあるんだろう
そして、そうやって批判されるだけのことであると
読んでいて、気迫というか、信念のようなものが伝わってきて、
文章に煽られたようで楽しかったのであります
最終的には、前例を否定できるような
強い信念をもったリーダーというか、そういった人材、
それを有することができるかどうか、
今後はそこに全てがあるといった内容になってまして、
まぁ、そうなのかもなぁと現時点で感じたりするのでありました
結構、好きな経営スタイルなどがあるようで、
日産を褒めているというか、ゴーン氏を相当に褒めている点や、
松下幸之助氏もべた褒めであるところなどから、
ちょっと、辛らつなときとのテンションの差が気になるものの
そうなんだろうと信じてしまう、強さが文章がにじむのでありました
読んで、一番心に残ったというか、なるほどなと思ったのが
パナソニックの失態についてでありまして、
税金を投入し、エコポイントという追い風を受けたにもかかわらず、
その売上をあっという間に溶かした挙句、
リストラなどで雇用すらも消失させたという点は、
世間、日本に対する裏切りだという論調は、
思わずうなってしまったのでありました
まさにそのとおりではなかろうかなんて、思うのでありますね
政治や経済といったものが、どうつながるかということも
なかなか考えさせられるところでありまして、
トヨタの奥田氏時分の、政経のあり方なんかを考えると
あながち否定はできないものの、政商化したかのように
国に助けてもらった内容をまるで生かせないというのは、
企業としても、そのトップとしてもなんというか
酷いといわれて仕方のないそれだななんて
偉そうに思うことを覚えてしまったのでありました
この本が出てから、また、一気に景況感は激変して
はたして、ここに語られている内容がどうなるのか
それはわかりませんが、企業であるということも
世間に対して責任があるといった視点が
凄く新鮮で、ステキだと思われたのでありましたとさ
NHKスペシャルドラマの原作だと思って読みました
違っていました、こりゃノンフィクションだ
実際はこれを参考にしながら、あのドラマは作られた
そんな按配だったと思われますが、
あのドラマがもう一つだという感想を抱いたのに対して、
この本は、かなり面白かったのであります
内容は、苦境、苦渋、辛酸を極めてきた
かつてのメイドインジャパンの旗頭たちの生き様、
あるいは、死にたいの醜さといったものが
ありありと描かれているのであります
パナソニック、シャープ、ソニー、トヨタ、
どっこい、成功例として日産
そんな按配で、それぞれに様々な事情があるにしろ、
やはり、うまく舵取りできなかった事実というのを
生々しく描いております
もともと、経済ジャーナリストなのだそうで、
大手でぶら下がりしていたりと、かなり骨が太いようで
信頼できる内容なんだろうと、盲目的に読むのでありました
いずれも、大企業病と揶揄されるような状態と、
その失態を招いた経営陣の責任というところがクローズアップされていて、
かなり辛らつではあるものの、そういうこともあるんだろう
そして、そうやって批判されるだけのことであると
読んでいて、気迫というか、信念のようなものが伝わってきて、
文章に煽られたようで楽しかったのであります
最終的には、前例を否定できるような
強い信念をもったリーダーというか、そういった人材、
それを有することができるかどうか、
今後はそこに全てがあるといった内容になってまして、
まぁ、そうなのかもなぁと現時点で感じたりするのでありました
結構、好きな経営スタイルなどがあるようで、
日産を褒めているというか、ゴーン氏を相当に褒めている点や、
松下幸之助氏もべた褒めであるところなどから、
ちょっと、辛らつなときとのテンションの差が気になるものの
そうなんだろうと信じてしまう、強さが文章がにじむのでありました
読んで、一番心に残ったというか、なるほどなと思ったのが
パナソニックの失態についてでありまして、
税金を投入し、エコポイントという追い風を受けたにもかかわらず、
その売上をあっという間に溶かした挙句、
リストラなどで雇用すらも消失させたという点は、
世間、日本に対する裏切りだという論調は、
思わずうなってしまったのでありました
まさにそのとおりではなかろうかなんて、思うのでありますね
政治や経済といったものが、どうつながるかということも
なかなか考えさせられるところでありまして、
トヨタの奥田氏時分の、政経のあり方なんかを考えると
あながち否定はできないものの、政商化したかのように
国に助けてもらった内容をまるで生かせないというのは、
企業としても、そのトップとしてもなんというか
酷いといわれて仕方のないそれだななんて
偉そうに思うことを覚えてしまったのでありました
この本が出てから、また、一気に景況感は激変して
はたして、ここに語られている内容がどうなるのか
それはわかりませんが、企業であるということも
世間に対して責任があるといった視点が
凄く新鮮で、ステキだと思われたのでありましたとさ
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