CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

鬼平犯科帳スペシャル 見張りの糸

2013-06-04 20:36:35 | ドラマ映画テレビ感想
なんか、つい最近スペシャルを見た気がする
そう思ったんですが、今年の正月だったんですね
そうか、年に二回も見られるのか
うれしいこともあるもんだ
そんなわけで、今回もきっちり見させていただきました
鬼平というか、中村吉右衛門さんを見たい
そう言ってもいいんでないかという
そんな気持ちで、もちもち見たのでありました

内容は、本当、鉄板といっていいのか、
まさに鬼平を見たという内容で大満足
出てる役者さんがみんな豪華だよなと
改めて思わされたのでありますが、
よくよく見てると、一部であまちゃんになってたり
なんというか、芸の幅が広いよなと
しみじみ思わされたのでありますが
お約束もてんこもりで、言うことなし
そんな風に思ってましたが、

最近、再放送でよくよく鬼平を見ているせいか、
最後のシーンで、平蔵の大立ち回りがあったけども、
再放送のそれと迫力が違う、
なんというか、今の中村吉右衛門さんは優しすぎる
そんな風に見えてしまったのでありました
殺陣も、大きくずんばらりという感じでなかったのは
まぁ、仕方ないにしても、なんというか
達人の風体というんでありましょうか、
ややもすれば、秋山の大先生みたいだなと
思わされてしまったのであります
まぁ、大先生にするには大きすぎるんですが
そのうち、宮本武蔵とかやるときに、
柳生石舟斎あたり回ってくるんじゃとか思いましたが
そういう感じでもないなぁ(なんだそりゃ)

さておき、そんなわけで、殺陣はちょっとおとなしい感じで
悪党は、いかにも悪党らしいし、ちょっと間の抜けた盗賊もいたりで、
盗賊の片割れが、以前に、伊佐治の友人で出てきて
殺されてたよなとか、懐かしいことを思ったりもしたのですが
まぁ、そんなことはどうでもよく、
時代劇の定番だといわぬばかりに、
渡辺いっけいが殺されてというあたりに
なんというか安心して見ていられたのでありました

いや、面白かったんだけど
正月のときほどの感動とか、感激がなかったというか
なんだろう、何が違ったんだろうか
わかりませんが、ともかく
ほのぼのした話だったからかもしれないと
ちょっと思うのでありました
ほのぼのしつつも、殺伐とした最後をむかえる
そんな鬼平を見たいとまた願うのでありました

【読書】随筆集 一日

2013-06-03 20:44:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
随筆集 一日 著:西村賢太

苦役列車以来に読みました
芥川賞小説というのは難しくてわからない、
そういうのを壊してくれたというか、
私にとっては、これも文学であるのかと
あっけにとられながらも、作者の人物も含めて
面白いと思わされた、その経験を再びと思い
今回は随筆集という形を読ませてもらいました

なかなかに、面白かった

随筆ってなんだっけと、思い直してしまうほどでしたが、
いわゆるエッセーという形でよいのか、
つらつら思うところを短い文章でまとめたといった
そういう内容でありまして、小説のように、
暗く深いそれを描くというよりは、そのアウトラインを
丁寧に説明してもらえているような、
時折、自由に西村氏の思うところが解説されているといった
優しい入門本のようなイメージでありました
大変読みやすくて、なかなか面白かった

いろいろと考えるところはあるなぁと思い、
氏の人生について、感じるところはあるものの
それほど深いものでもなく、かなり寄せ集めの文章が多いのか、
同じテーマについて、いろいろな媒体で語った内容が書かれ、
まぁ、おおまかに言っていることは一緒だし、
表現もほぼ同じだなと思いながらも、
一遍一遍が、なんか独特の個性みたいなのがあって
読み比べて面白い、そして、気づくと、
藤澤清造なる人物の本を読んでみたいと思わされる
そんな感じでありました
氏が、それほどまでにほれ込んで、それを練りこんで文章を作っている
そうまで思わさせる内容とは、いかほどかと
なんだか興味をもってしまうのでありました

端々というか、わざとらしく下品にとでもいうのか、
あしざまに、自分を悪く扱った編集者を書くあたりなんかは、
お家芸なんだろうなと思わされるほどで、
そこが、なんというか下賎といわせようとしているかのようであり、
本当にそうなんだろうとも感じて、なんというかな、
自由というのとも違う、そのままというのを書いている
そういう感じがひどくうらやましく感じる
これが、氏の魅力だろうと勝手に語るのでありました

そのほか、性風俗に関する様々な面白い話も載ってるんだが
それらは、さほどに極めた内容であるはずもなく、
それよりかは、西村氏という人間がどう思って、
この文章を書いているのか、あるいは練りこんでいるのか
そういうのを楽しむものだななんて
偉そうに感じたのでありました
なんだかんだ、凄く楽しんでしまったのであります

八重の桜  弟のかたき

2013-06-02 20:47:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「八重の桜」
視聴完了しました

会津をクローズアップするということ、
それがありありと伝わるようなステキな内容でありました
この、江戸払いから、会津戦争までの
不気味なまでの静けさみたいなのが、
よくよく出ていて、ステキな回だったと思います
とはいえ、内容はなかなかに哀しいもので
三郎のそれについて吼える八重は
なかなかよい演技でありました、

ちょっと考えてみると、
兄の銃に、弟の着物で出陣とかなったら、
なんか、RPGにありそうなシーンだよなと
思ったりなんだったりするのであります
たいがい、負け戦になるよなそういうときは、
なるんだけどもさ

さておき、このまだまだやれるぞという時代というのを描き、
まだ、事態をちゃんと把握できていない首脳という感じで
会津の家老歴々が無能であるかのようでもあり、
これが時代と、それに乗れなかった藩という姿でもあるなと
なんだか、感慨深く見てしまうのでありました
恭順というのの難しさというか、結局はその通念というか、
誇りというと、何か違う気がするんだが、
それを度し難くする文化みたいなのがあったんだろうなと
思わされるのでありました
なんというか、物悲しい、
今日の回中に何かしていれば、もしかすれば、
回避できてかもしれないと思えるほどで、
その時間を、訓練に使ったというのがなんとも象徴的であります

あとは、のどがつぶれたような覚馬さんが哀れでありながら、
それと対面する西郷が、知らないうちに、あの頃の西郷とは
ずっとずっと遠く大きくなったそれなんだと
なんか、画面から考えさせられたのでありました
もう政治家になっているというのがしっくりなんだろうか
ともかく、若者の政談というのが、本当の色をもつと
とたんに夢くさいそれとは決別するような
そんな感想を抱くのでありましたとさ

あとは、八重さんがどんだけ覚醒して
どんだけ凄い活躍するのか
楽しみで仕方ないのでありました

来週の世良の話も何気に楽しみであります