CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】名古屋16話

2015-11-13 23:09:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
名古屋16話  作:吉川トリコ

名古屋ものというわけで、ついつい読んでしまった
正直期待しすぎたというか、なんだろうかな、
やっぱり16区全部やろうというのが難しい
そういう企画だったのでないかなどと、
えらい、ちょっと、思ってしまったのでありました
自分が、出身というだけで、
何かしら辛くなるというのは、よくないなと
思ったりしてしまうんだが、仕方ない

というわけで、あんまり名古屋感を期待して読むと
違うなぁという感じだったのでありますけども、
ショートショートといっていいほど、
すごい短い短編で、
正直、話がオチてないのではないかと
心配になるようなのも何本かあったのですが、
ともかく、さくさく読めて、あっという間に終わったと
そういう具合でありました

名古屋の16区に加えて、周辺東海北陸というか中部?
ともかく、近隣の県も含めた8話もあって、
なかなか読み手がありました
個人的に気に入ったのは、福井県は東尋坊の話で、
この叙述トリックといっていいのか、
ネタの根幹の部分というか、この手法が、
ほかでも相当使われていたので、ちょっと食傷気味だったのですけども
この話については、ぴたっとはまったというか、すごく気に入って
いい話だったと、なぜか、一番ゆかりのない福井を
何回も読んでしまったのでありました

そして、ゆかりということで、
わたしのかつての地元、熱田区の話が、なんと16話の
千秋楽をつかさどっていて、なんというか期待して読んでしまったんだが
あれ?なんか、土地感が違うことないか?
そんなことを思ってしまった
別に話の本筋と関係ない部分なんだが、
設定では、父親の実家が、熱田区の日比野なんだそうで、
そこから、熱田神宮に遊びに行ったというのが
なんというか腑に落ちないというか、
そこからなら、よくいって、ダンプ山古墳までじゃないか?
神宮は、日比野じゃなくて宮の範疇というか、
縄張りじゃないかなどと
しょーもないことにひっかかってしまったのでありました
最終的には、うなぎ食べるという話なので
もう栓のないところでありますが、
案外、熱田区民でも、熱田神宮なんて熱田祭くらいでしか
いかないのではないかと
思ったりなんだったりなのでありました

しかし、港区のみなと祭に関する部分や、
レインボーが、今じゃ、日本碍子ホールになってるなんて
これ読むまで知らなかった事実なんか
あれこれ楽しく読めたのでよしとするのでありましたとさ
なんて、えらそうな感想を書いてしまったんだ

反省しつつメモっておく

【読書】おやじダイエット部の奇跡 「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語

2015-11-12 20:44:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
おやじダイエット部の奇跡 「糖質制限」で平均22kg減を叩き出した中年男たちの物語  
作:桐山 秀樹

エッセーのくくりにしていいのか、
ノンフィクションめいた内容ながらも、
著者主観の小説でもあるようなと、そんな本でした
もちろん、タイトルのとおり、糖質制限について
あれこれとレクチュアした本なのでありますが、
なかなかどうして、テレビ通販を見ているかと思うような
効能をうたった内容でありました

散々有名なお話といっていいのか、
糖質制限という方法でダイエットする
それについて、つらつらと書かれているのでありますが、
まぁ、その効果たるや恐ろしいもので、
副題のとおり、平均で20kg以上痩せているという結果は
ちょっとそれは、副作用とか大丈夫かと
不安になってしまいそうなのでありますけども、
このあたりは、長期的な観察記録がないからわからないと
そういうお話でありました
なんにせよ、いきなり痩せるのは
なんとなく怖い気がしてしまう

しかし、このインパクトのある痩せ方は
確かに俄然やる気を想起させるだろうというのも
よくよくわかる話で、なかなかどうして、
そのまま太り続けて死ぬか、ちょっと痩せてそれをキックに死ぬか
まぁどっちか選ぶと考えたら、
痩せてからというのもひとつの選択肢かしらと
思わなくもないと、ドライに考えたりするのでありました

しかし、読んでいるだけで、なんだか
やらないと損するような雰囲気というか、気分にさせられて
最近、散歩するようになって、絞れてきていたんだが
ためしにやってみようと、数日、炭水化物というか、
ご飯、麺、パンを食べないでおいただけで、
これがもう、驚くほど痩せるというか、お腹すいて驚きだったのであります
危険すぎると、個人的に思うほどだったのですが
これだけで、あっという間にあれこれ取り戻せるという
この手軽さはなかなか興味深いと思ったりしながら
楽しく読んだのでありました

小説としてといっていいのか、
物語としては、ダイエット部として、みんなで努力していく様も
なかなか面白く書かれていたわけでありますが、
まぁ、それよりも、やっぱり糖質制限の効果が
もっとも読みどころであり、脅威であったと
感じたのであります

【読書】今日も一日きみを見てた

2015-11-11 20:14:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
今日も一日きみを見てた  著:角田 光代

ちょっと気になってて、読みたいと思っていた本であります
切ない系の小説かと、タイトルで見誤っていたのですが、
かなりの猫バカっぷりを書きつづった本だと聞いて
いてもたってもと、読みたくて仕方なかったそれであります
その評判にもれず、素晴らしい、猫バカっぷりが
大変心地よく読めたのでありました
文章うまい人の軽いエッセーって
本当いいものだなと感激であります

そんなわけで、作家である角田さんが飼ってる猫のことを
つらつら書いたエッセーでありました
写真がいくつか載ってんだが、
これがまた、えらい可愛い、素晴らしいなと
感嘆しきりでありました
私事ながら、実家に居ついていた猫がアメショ風だったのもあって、
アメショにことさら弱いのでありますけども、
この猫も相当に可愛いと、目を細めてしまう
そんな按配でありました

で、写真もこれでもかと楽しかったんだが、
内容も実にすばらしく、
猫初心者だった頃から、だんだんと
なれていくという過程が軽妙に描かれていて、
そして、猫に対する理解と愛情が
日に日にましていくかのような感じが
とても素晴らしいエッセーでありました
ああ、ずっと読んでいたいと思えるほどである
すばらしい、猫大好き
そんな具合で、面白く楽しく読んでしまったのですけども、
結構同じように、知らないこともたくさんありまして、
香箱すわりだとか、腹天だとか、
業界用語の紹介については、驚くことしきりで、
なかなか楽しい、書かれている発見したことなんかも、
いちいちうなづけるというか、あるあると
猫フリークには、ほどよい共感があって
もう、たまらんのでありました

個人的には、猫が上る棚というのがいたく気に入ったというか
それを買うための逡巡が、物凄くよくわかると
何度もうなづいてしまったのでありますけども、
それに関わらず、あれこれ、楽しいことこのうえない
充実の一冊だったのであります

題名が、若干過去形めいてるので
ひょっとしたら最後はと、不安になりながら読んだものの
まったくそんなそぶりもなく、ただただ、
楽しいだけの猫ライフが書き綴ってあって
安心して読めるのもステキで
物凄く堪能したのでありましたとさ
ああ、猫触りたい

【読書】劉邦

2015-11-09 20:45:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
劉邦  作:宮城谷 昌光

先週末に3冊一気読みしてしまった
いわずと知れた、漢の高祖劉邦を描いた小説であります
しかも、安心と信頼の宮城谷版ということで
いやおうなく期待して読んだのでありました
やっぱり面白かった

よく思い返してみると、
項羽と劉邦の話については、
断片的にしか知らないといっていいのか、
物語としては、赤龍王、しかもファミコンのそれしか
知らないという身分でありまして、
なんというか、間抜けな知識なのでありますけども
それなりに見知った人物たちの躍動と
いかにも古代中国という展開が
大変楽しく読めたのでありました

物語は、劉邦が呂婦人を娶るあたりから、
垓下の戦いが終わるところまでという、
劉邦としては、一番いいところを切り取った内容で、
その後の、悲惨きわまりないといっていいのか、
どうしたんだ劉邦というそこは描かれておりませんでした
さりとて、その片鱗というか、素養というか、
元となりそうなことは、少しずつ混ぜられていたのですが
全体的に、大変優しい男として描かれていて
これが、宮城谷版かと楽しんだのでありました

物語としては、正史をなぞったといってしまっていいのか、
細かに戦いと、そこにいたる経緯が描かれていて、
もうこれは、書かれていることが史実であろうと
信じてしまうばっかりなのでありますが、
緻密で、理論的な展開に目がすべりまくるのであります
間違っていても、私では理解できない
雰囲気だけで十分楽しいのだからよいのだ

こうなってくると、楽しみなのは、各武将の描き方で、
なかなかステキだというか、イメージと違ったというのが
曹参、ショウカといった、大変重要なポジションの二人
それぞれが、官僚あがりということもあって、
劉邦に対して独特のというか、付き合いについての
割り切り方の不思議があってなかなか楽しかったのであります
決して、心を赦しあったとまでは
思えないような感じが、なにか新鮮でありました

期待どおりだったのは、張良、ハンカイ、カコウエイ、
特に、カコウエイは素晴らしく、
いかにも、劉邦と昔悪いことしていましたというか、
そういう仲だったというのが
ありあり描かれていて、これこそが劉邦のそれよなと
たまらん感じで読んだのであります
馬車で逃げるシーンなんか、とても大好き、
昔の仲間に、叱咤されるというのは
いい情景であります

そして、めっけもんというか、
韓信の描き方もかなり好きというか、納得でありまして、
この野心家ならば、その後、すぐ殺されたのも
わからんでないなという感じで、
非常に感心しきりの役でありました
ただ、呂婦人は結構綺麗に描かれて、
ほとんど出番もないというのが残念でしたが、
まずまず、劉邦が立つところが楽しめて
満足だったのであります

と、語りすぎて仕方ないところながら、
項羽、項梁、ハンゾウの描き方はそれぞれ楽しく、
項羽の人となりが結構意外な感じだと
どちらかというと呂布めいたものを感じたのでありますが
これもまた、楽しい読書に花を添えてくれたのであります
満足だ

花燃ゆ  二人の夜

2015-11-08 20:44:44 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
教育改革が終わったところで、
いよいよ、一大事業である生糸のなにかれにと
そんなお話でありました

描き方が、ちょっと散漫でないかしらと
思ってしまったわけですけども、
働き方の問題であるのか、
人の質の問題であるのか、
制度の問題であるのか、
なかなか、あれもこれもという感じに
とらえられなくもないのでありますが、
改革派の農民を交えてのそれという描き方で、
どうせ、カイコの品種の話に触れるなら
もうちょっとやってくれたらいいのにと
願ってしまったりするのでありました

しかし、不正の話は非常にわかりやすいというか、
結局そういうことになるよなぁという感じでもあって、
なかなか楽しく見られたのであります、
そうかと思えば、県の中枢で権勢を奮う地元の士は
買収されているといってはあれだが、
それを互助しているという具合にも見えるというのは、
さもありなんと思えるわけで、
ちょっと時代劇ものすぎるだろうと、
言われてしまいそうだけど、だいたいあんなもんだったんじゃないか
そう思ったりするのでありました
今後、それを綺麗に逆転するみたいな
そういうお話にしていくのかしらと思うと、
最近流行のドラマの後追いにすぎるぞと、
ひやひやしてしまうのですが、それはそれ
来週を楽しみにするのであります

さらっと、幕末志士たちのその後も語られつつと
さほどのこともないといった具合で、
桂と西郷がそれぞれ片付いてしまい、なかなかどうして
あまり幕末感が出てこないのは
仕方ないにしても、あまりにもどうだろうか
伊藤とか、もう出てこなかったりするんだろうか
気になる

で、副題の話については、今のご時勢にこれはなかなかと
ちょっと唐突な展開になりそうで、
じっと見守っていこうと思うものの
あとちょっと、なんとか、よい明治初期を見たいと
願うのでありました

五度目の台湾旅行 12 臨江街観光夜市で鶏肉飯

2015-11-07 19:36:59 | 五度目の台湾旅行(2015)
そして、今回最後の夜市であります
結局、7つの夜市をまわったわけでありますが、
まだ行ってないところが、台北内でもいくつかあるんだよなと
次回以降への楽しみとするのであります
今回しくじったのは、大龍夜市を気づかずスルーしたことか
惜しいことをしてしまった


雨に煙る台北101
MRT信義安和駅からちょっと歩いたところであります
正直、東区とか、信義区とかはお洒落すぎて
私の領分じゃないと敬遠していたんですが
これが間違いでありました
この夜市が凄く過ごしやすかったのであります



入り組んだ道を少し入っていくと出てまいりました
臨江街観光夜市であります
昼を食べた明月湯包もこの近隣でありまして、
まあ、一日かけてあちこっちいったもんだ


小雨降りしきるという感じなのが
ちょっと残念でありましたが、
食べ物屋よりも、おみやげ物みたいなのとかが
あれこれとたくさんありまして、
なかなかうきうきした街並みでありました
また、お洒落地区だからかわかりませんが、
客層が若いというのも、今までにない感じで
ようやっと、年相応の観光をしていると
そんな気分に浸れたのであります

さて、ここにというか、駅に到着した時点で
21時40分という時間でありまして、
流石にそろそろお店が閉まってしまうだろうと
ちゃんとしたものを食べようと物色


見つけたのがこのお店でありました
綺麗なお店で、レストランというほどではないけども
食堂よりは立派な感じでありました
ずっと食べたかったけど縁のなかった鶏肉飯が、
このお店で給仕されていると外から見てわかりまして
えいやと入ったのでありました


鶏肉飯 40元
そうそうこういうのこういうの、さっぱりとして
さりとて甘めのタレがなんとも不思議な感じですが、
ご飯に合ってしまうから、けしからん
さらさらといった、お茶漬けみたいな感じで完食

もう一品というか、こちらがメイン

写真だとずいぶん汚い感じに見えてしまうが
そんなこともない、鶏肉とパイナップル、苦瓜が煮込まれた
不思議なスープというか、鍋でありました
正しい名前はまったくわかりませんが、150元という
これまた大変な安価で食べられまして、
しかも、すげぇ旨い、嘘だと思うくらい旨い

煮込んだパイナップルと苦瓜が
こんなに旨いものだと、初めて知ったのでありますけども
甘さが確かにあるというのに、ご飯として認識できるというか
鶏肉とともに、くたくた、しっかり煮込まれていて
まぁ、熱いけど旨い、とまらない、
そんな按配で大感激したのでありました
ちなみに苦瓜は白いやつで、苦味もあるんだけども、
煮込むとウリとしての旨味が出てて、大変よかったのであります

そんなこんなで、22時も過ぎて、いい加減に帰ろうと
最後の夜市をあとにしたのでありました、
いくつも回ったけども、最後だからというでもないが、
臨江街観光夜市のクオリティの高さが素晴らしかったと
感激ひとしおなのでありました


そしてやっぱり、綺麗な夜市だったけども、
裏道入ったら、ちゃんとこういうお店というか
雰囲気もありまして、大満足だったのでありました

次記事 13 朝の西門町から城中市場

前記事 11 雙城街夜市と遼寧街夜市

【読書】世紀の空売り

2015-11-06 20:25:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
世紀の空売り  作:マイケル・ルイス

久しぶりに重たいのを読みました
疲れた、かなりがんばって読んだのに
相当時間がかかった、
そして、よくわかってない
いつものとおりでありますけども、
サブプライムローンがどうやって破綻したか、
いや、あのときそもそも、どうなっていたか
いまさらながらに、教えてもらえる
そんな印象の本でありました

主役といっていいのか、数人の人物が出てきますが、
いずれも、サブプライムモーゲージ債の破綻に賭けた
そういう人々でありました
それぞれが、恐ろしく頭がいい男やら、
ただ、運がよかっただけではないかという男、
その両方だった男と、まぁ、そんな按配で、
主人公たちの人となりや、過ごし方、
考え方や、人生そのものなんかも描かれていて
なかなか興味深い内容なんだが、
なかなかどうして、読みにくいというか、
ガイジン特有の言い回しと台詞回しに、
だいぶ、くたびれたと、そんな按配でありました

しかし、解りづらいのは、私の能力の限界というところもあって、
話は非常に面白いのであります
流行の半沢直樹というでもないのですけど、
ある種、溜め込んでからの逆転で物語は紡がれるので
まぁ面白い、逆に張っている連中が多くて、
それが大御所といっていいか、大手であるというのも
胸がすくようでもあるんだが、
このあたりの、胸糞の悪い感じもまた
いかにも、金融街での出来事といった具合でありました

最終章でしれっと書かれていた、
売った方も、買った方も、
気づいてみると何かしら全員が得をしていたというのが
非常に印象的でありまして、
この愚か者たちのどたばたにおいて、
彼らはそれなりに財を成していて、
そうではなく、躍らされたり、糧となった人たちが
とてつもなく苦しい目にあっている今というのは
考えさせられるものだと
つくづく思い知らされたのでありました

道義にあたるのかどうかはわかりませんが、
結局、勝ったほうと、負けたほうという見方は、
この物語では当てはまらないかのようでもあったのであります
興味深い、誰が負けたかといえば、
あのとき生きていた、こいつら以外の全員でないかしら
そういう悲しさもあったりしつつ
大変楽しく読み終えたのでありましたとさ
でも疲れた

佐川美術館  没後400年 古田織部展

2015-11-05 21:05:19 | 陶磁器を探す旅と名物
先日の熱田神宮宝物館に続いて、
古田織部展であります
今回は、滋賀県守山にあります佐川美術館にて

見所は、「勢高肩衝」「御所丸茶碗」「九州島津の茶入」
このあたりでありましょうか、暗にしてというか
もろにといっていいのか、漫画「へうげもの」で見たそれこれが
これ見よがしに展示されておりました
いずれも非常に楽しかった
勢高と、御所丸は別で見たことがあったけども、
九州の高取、唐津の茶入はちょっと感激してしまいました
本当にあんな感じだったのか、
熱田神宮にあった、織部焼の背が高い茶入れを本歌にしたのかわからんが、
大変興味深いそれこれでありました

結構な数の唐津焼の器もあれこれとありまして、
興奮冷めやらぬ感じで見てまわり
最近、じっと目を鍛えようと努力しております
黄瀬戸も、数点あったので、あの油揚げ手というやつを
じっくりとっくり目に焼き付けたりしたのでありました
大変眼福である

茶碗については、へうげをイメージしているからか、
いわゆる歪みの沓茶碗メインでありまして、
これもまぁ、最近見過ぎたというか、
ちょっと食傷気味ではあるなと、感想を抱いてしまったのでありますけども
一点、古織自ら、花押を入れている茶碗というのが
ちょっと驚きというか、そんなのあるのかと
目を見張ったのでありますけども、
なかなかどうして、歴史を見たようで楽しかったのであります

茶碗や、茶道具ばかりではなく、鎧なんかも飾られておりまして、
面白い兜シリーズとかは、見ていてほしいと思うような
ステキな品揃えで満足、
振り上げた拳に仏器を握り締めてるやつは、
斬新だといつも思うんだけど、あれを大河ドラマとかで
誰かつけてくれねぇかなと、本当、あのデザインには参ってしまうのでありました

そのほか、これを受けたわけでもないでしょうが、
楽吉左衛門館でも、織部をイメージした
アフリカンシリーズという器が展示されておりまして、
それに混じって、桃山陶もあって、なかなか
見所たっぷりでございました
照明の具合だけで、古いというか、桃山陶も、
現代美術めいて見えてしまうというのが
私の目の腐っているところだなと満足であります
こういう、わかったふりをしているところを
痛快にぶち破られるのが、最近楽しいと思ったりである

そんなわけで、すっかり楽しんできたのでありましたとさ
しかし、人気があると見えて、結構な混雑ぶりに
陶磁器の魅力を改めて思い知るのでありました

五度目の台湾旅行 11 雙城街夜市と遼寧街夜市

2015-11-04 20:59:17 | 五度目の台湾旅行(2015)
続いての夜市めぐりであります

中山小学校、いや、今は中山國小だったか、
MRTの駅を降りて暗い道を少々歩くと見えてまいります


晴光商圏とのことですが、雙城街夜市であります
ローカルでどういうすみわけかはわかりませんが、
とりあえずそうなのだ

おっかなびっくり暗い道を進んで、地元の夜市というのは
なんだろう、ずっと怖いところだろうかと不安を覚えつつ、

いくつかの屋台が見えてきたけども、
なんとなし、街というか、夜市の範囲はせまい?
そう思いつつ、裏道裏道と通っていきますと


こんな感じで、いい雰囲気であります
実にアジアの裏通り、実に危ない、いや、危なくない
実際はどうだかわかりませんが、とりあえず、
観光客はおろか、そもそも人があんまり居ないと
そんなところでもありましたが、
それなりに賑わいというか、営まれておりました
こういうローカルなところで遊んでこその旅行だろうと
とりあえず目についた店に入ってみようと思う

そうだ、久しぶりに麺線を食べよう

確か、2時間くらい前に寧夏夜市のほうで、
一度食べたからという理由でスルーしてた気がしますが、
小腹がすいてきたというのに抗えず、お店に入る

いかにも普通の食堂というところで、
そこそこの賑わい、適当に座って、「麺線小杯」と頼むと
はいはいと、おばちゃんが手をふりながら去っていき
あっという間に持ってきてくれました


ああ、久しぶりの大腸麺線(45元)
今回のは、これまでのと違って、摩り下ろしたニンニクが
もっさりと載せられている、いや、これは旨いに違いない
さらさら、いや、どろどろ、なんだ、
ともかく美味しそうに食べたんだけども、
このニンニクがまた、いい塩梅に利いてすげぇ旨い
初めて食べたときのエビ風味のあれに比べると
趣が違うんだけども、正直、西門町のより旨いと思った
やっぱりローカルのはいいですな(雰囲気に酔ってる)

ぐっと、お腹も膨れて満足感を得て、
もう少しなんか食べたいと思いつつも、まだまだ
先は長い、いや、いくつも夜市があるからと
ここをあとにしたのであります
思い返してみると、この夜市が一番美味しそうな店が
多かったようにも思うのである
ローカルで、美味しい夜市として覚えておきたい

続いて、南京東路、あ、いや、今はなんとか復興かもしれない
ともかく、MRTでまたまた移動しまして、
次の夜市に向かう、海鮮ものが旨いと聞いていて
楽しみにしていたのでありますが、この夜市が、
正直、大はずれでありました


遼寧街夜市である
まず、たどり着くまでに迷子になって、
交番で道を教えてもらったりしたんだけども、
歩いていて、気づかずに何回か通り過ぎていた
それくらいしょぼいのであります
写真では派手そうに見えるのですけども、
本当にこの一角だけじゃないかというぐらいで、
夜市というか、ちょっと居酒屋が数件並んだだけといった
そんな具合でありました

お店は確かに海鮮ものが多いのでありますが、
よくよく考えると、生もの危ないじゃんと
たどり着くまでに歩きまわったこともあってか、
冷静になりまして、とりあえずたどり着いた、見た、
それで満足して立ち去ろうと判断
わずか20分ほどの滞在でありました


ちょっと離れるとこんな按配で、
かなり寂れているように思われたのである
ものの本では、旨い夜市に数えられてた気がするんだが
先の雙城街夜市、その前の延三夜市のほうがよほどに
旨い店が多いように感じるのであります

とはいえ、ランドマーク狩のごとく、
次の夜市へ向けて、ひた進むのであります

次記事 12 臨江街観光夜市で鶏肉飯

前記事 10 寧夏夜市と延三夜市

【読書】明日の子供たち

2015-11-03 15:01:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
明日の子供たち  作:有川 浩

児童養護施設について描いた小説であります
本の目的といっていいのか、
伝えたいものが凄くはっきりしていて、
なるほどなと納得させられたというか、
そう考えるべきなのかしらと、指摘されたかのような
狂言回しの視点が、実情を知らない読書のかわりになると
まぁ、そんな具合で話が転がっていったのであります
あれこれ、考えさせられるのだけども、
そんなに暗い話ではなく、
まさに、未来に向けたという暖かなそれで
包まれているお話でありました

巨悪だとか、悪党だとか、
そういった、明確な敵というのは出てこない、
漠然とした、世の中の雰囲気、その成り立ちに
なんとか、棹をさすといった感じで、
児童福祉、擁護に関わる問題提起でもない、
現場で起こっている人間社会みたいなのが見せられて、
それについてどうだと、
これまた、突き詰めたり、問いかけるでもない
割と淡々としたもので、
読んだあとに、考えさせられたのであります
押し付けがましくないといったらいいのか、
ともかく、なだらかで、平和だと思われたのであります

現実はどうなのかわからないけども、
今回は、世間に期待される荒れた子供という視点を
叩き潰すように、そうではない子供たちが描かれて、
興味深かったのは確かであります
どうしても、同情だとか、なんだとか、
余計な感情を抱きがちだと自分でも理解しつつ、
さりとて、それをやめようという心持もまた、
彼らの望むものでもなさそうなと
人に対する接し方といったらいいか、
難しいなぁと感じた次第でありましたとさ

面白かったんだが、なんだろうか
そんなに重くないのに、
結構な社会派の内容に、じっくり読まされたのでありました

花燃ゆ  運命の糸つなげて

2015-11-01 20:41:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了しました
群馬でどたばたしてたら、
西南戦争がなんだかんだと、
あっちこっちでイベント起きてんだけども、
絵がないから、もうひとつわからん
いや、当時の人はこういう感じだったのか
そんなことを考えたりしながら、見てしまうのでありました

学問の必要性を説くというのは、
全面的に賛成なのではありまして、
そしてそこで問題になっているのが、学校がないこと、
というか、貧しいから学んでいる暇あったら働いていると
そういうお話であったのは、大変わかりやすい
それの解決方法が、通学時間を短くしようというのは
ちょっとなんというか、弱いのではなかろうか
もっと、なんか本当はあったんじゃないのか?
あるいは、本当にそういうことだったんだろうか
なんか、わからんけども、もやもやするのでありました

どうせなら、寅次郎がやってたみたいに、
働きながら学ぶ的なそれとも思ったけども、
それこそ、無理があるなと考えたりして、
なんというかな、どうなんだ
でも、教育に力入れて結果出たのは本当みたいだし
どうやったのか、やたら気になるのでありました

話としては、そこを進めるためなので、
正直、ちょっと、そこで折れるのはどうだろうかと
イベントも安っぽいし、あっという間に完結するしと、
なんというか、時代劇でももうちょっと
細かくやるんじゃなかろうかと思うほど
あっさりさっぱりであったのが、
物足らないのでありますが、ともかく、
着々と、後妻としての地位を確保しつつあるようで
弱りはじめた姉の姿が、
なんというか、はかなく見えるから本当に大したもんだなと
思わされたのでありましたとさ

医学館を作ったそうだけども、
そのエピソード使わなかったのは、
仁先生を思い出させてしまうからなんだろうか、
よからぬことを思ってしまうのである