前回ヘッド小物を取付けた IRIBE イリベのトラック用フレーム
今回は B.B小物を取付けましょう Campagnolo の小物を使います

塗装の補修に長く掛っていましたが補修が終わりヘッド小物まで取り付けました
今回は B.B小物を取付けましょう

B.B 周りは塗装後そのままにして有ります


この自転車には SUGINO 75 の小物が使われていました
今回は私が選手時代に使っていた Campagnolo の小物を
使います


取外し後洗浄しオイルを引いて保管して有りました
そのオイルを洗い流しましょう SPIN スピンの
パーツクリーナーを使います 綺麗なピンク色です

各パーツのオイルが落ちました ボールレースも
シャフトも虫食いが無くまだ良い状態です


Campagnolo カンパニョーロと JIS のピスト用を
表す刻印です


この小物には カンパグリスを使ってやります
これはこの当時の優れた部品に対する私の敬意です
ピーナツグリスと言われた所以の独特の色をしています
匂いも独特です でももうそう簡単には手に入りません


ロックリングの凹部に傷が有ります これ位は
許容範囲ですが替えてやりましょう

カンパの純正では有りませんが補修部品として
幾つか買い置きをしています

この傷はこのタイプのフックレンチを使い
凹部一ヶ所に力が掛るから仕方がないですね


今回は折角この工具が有るんだから こちらを
使いましょう 5つの爪で銜えます


ここからはメンテスタンドの上での作業です

まず塗装が終わったままの状態のハンガーシェルです
内部やネジを綺麗にしてやりましょう


分解時に内部とネジの掃除はしていますが 塗料が
飛散し付着しています ネジにオイルを塗り B.Bわんで
ネジを浚えてやります


右わんを入れたり出したりしながら奥まで
ねじ込んで行きます 入れたネジを一旦
戻すのは汚れを排出しながらの作業です

新しく綺麗なオイルがこれだけ汚れました
その分内部が綺麗になったと言う事ですね


先程は JIS 規格 国産の B.B わんを使いました
同じ JIS 規格でネジの外径とピッチが同じでも
カンパニョーロのネジはすんなり入りません ネジの
角度が異なるからですね
この辺の事を検証し以前記事にしています
宜しければどうぞご覧下さい 【 カンパ 互換性 】

もう一度カンパの小物でネジを浚えました これは
かなりの手応えを感じながらの作業です ネジが
補正され光っています


左側も同じ作業を行いました

事前準備が終わったので作業を進めます
少し DURA-ACE のグリスを使います


B.B小物の取付けは右側からです
ハンガーシェルの内部とネジにグリスを塗ります
錆とネジの固着を防ぐ為です この用途には
カンパのグリスよりデュラの粘着性の高いグリスが
良さそうな気がします

右ワンのネジ部にもデュラグリスを塗りました


右ワンをハンガーシェルにねじ込み
工具をセットします JIS 規格の右側は逆ネジです


ハンガーの右側はしっかりと締め付けます
この長さのハンドルでも目一杯の力を加えています

はみ出したグリスは直ぐに拭き取ります
置いておくと色々な所を汚す原因になります

回転部分にはカンパグリスを使います 今回の部品達が
現役の頃はそれ程選択肢がなった時代です そんな中で
このカンパグリスを使いトラブルが起きた事が有りません
ツールドフランスやオリンピック選手の自転車にも
きっと使われていたグリスですね


指先にグリスを取り右ワンの中に塗布します



ハンガーシャフトにも薄く塗り拡げます 部品を長く
使うつもりならしておいた方が良いですね 40年以上
経ったこのシャフトの状態を見て頂ければ その効果が
解ると思います


リテーナーにもグリスを塗ります

リテーナーをシャフトに装着します リテーナーの
方向を間違ってはいけません グリスの量は使用
目的に応じ加減すれば良いですね
ただこの様な防水対策がされていない物は多少多目で
良いと思います 極端な事を言えばグリスの内側からの
圧力で水の浸入を止めるのも一つの方法です


シャフトを右ワンに当るまで差し込みます

今迄はウォーターシーフは使わなかったのですが
クロモリのフレームはパイプ内の錆がハンガー内に
落ちるので 今回の様な古いフレームには使った方が
良いですね 錆が回転部に回るのは良く有りません


ウォーターシーフの先にグリスを塗り ハンガーの
奥まで差し込み 右ワンに当ててやります


左ワンの内部にグリスを塗ります


リテーナーにもグリスを塗りワンに収めます
方向はこのベアリングの写真のままワンに入れるのが
正解です


左ワンをハンガーにねじ込みます こちらは正ネジです
指先をネジ山で切る事が有るので ピンスパナを使った
方が安全です


ロックリングを装着します

ここから玉当りの調整です ガタが出ない一歩手前の
一番回転の軽い部分に調整します 指先でそれを感じて
下さい 幾ら軽い方が良いと言ってもガタが有るのは
絶対にいけません


ここからはしっかりした工具を使います 左ワンに
使うカニ目レンチ


ロックリングに使うフックレンチです

一番良い場所でワンをカニ目で押え ロックリングを
締め込みます 一発で決まれば儲け物です、納得が
行くまで何度か繰り返す事も多く有ります
理屈と要領
指先で良い感じの一点でカニ目を使いワンを保持
その状態でロックリングを締め込むと 構造上ワンは
表に引き出される力が働きます この僅かな事で
回転にガタが出る事が有りますね 小物に依り癖も
有りますがこんな事も考え見込みながらの調整です

B.B小物の取付けと調整が完了です

CAMPAGNOLO 私達選手の憧れでも有り耐久性が高く試合で安心して使える部品でした
お金が無くても他の事を我慢してでも揃えた部品です 決して粗末には出来ません
40年以上前にこの様な部品を作る事が出来た Campagnolo 本当に素晴らしい会社だと
思います
前回の作業 【 ヘッド小物取付け IRIBE 】
次の作業 【 Campagnolo チェーンホイール取付け IRIBE 】
今回は B.B小物を取付けましょう Campagnolo の小物を使います

塗装の補修に長く掛っていましたが補修が終わりヘッド小物まで取り付けました
今回は B.B小物を取付けましょう

B.B 周りは塗装後そのままにして有ります


この自転車には SUGINO 75 の小物が使われていました
今回は私が選手時代に使っていた Campagnolo の小物を
使います


取外し後洗浄しオイルを引いて保管して有りました
そのオイルを洗い流しましょう SPIN スピンの
パーツクリーナーを使います 綺麗なピンク色です

各パーツのオイルが落ちました ボールレースも
シャフトも虫食いが無くまだ良い状態です


Campagnolo カンパニョーロと JIS のピスト用を
表す刻印です


この小物には カンパグリスを使ってやります
これはこの当時の優れた部品に対する私の敬意です
ピーナツグリスと言われた所以の独特の色をしています
匂いも独特です でももうそう簡単には手に入りません


ロックリングの凹部に傷が有ります これ位は
許容範囲ですが替えてやりましょう

カンパの純正では有りませんが補修部品として
幾つか買い置きをしています

この傷はこのタイプのフックレンチを使い
凹部一ヶ所に力が掛るから仕方がないですね


今回は折角この工具が有るんだから こちらを
使いましょう 5つの爪で銜えます


ここからはメンテスタンドの上での作業です

まず塗装が終わったままの状態のハンガーシェルです
内部やネジを綺麗にしてやりましょう


分解時に内部とネジの掃除はしていますが 塗料が
飛散し付着しています ネジにオイルを塗り B.Bわんで
ネジを浚えてやります


右わんを入れたり出したりしながら奥まで
ねじ込んで行きます 入れたネジを一旦
戻すのは汚れを排出しながらの作業です

新しく綺麗なオイルがこれだけ汚れました
その分内部が綺麗になったと言う事ですね


先程は JIS 規格 国産の B.B わんを使いました
同じ JIS 規格でネジの外径とピッチが同じでも
カンパニョーロのネジはすんなり入りません ネジの
角度が異なるからですね
この辺の事を検証し以前記事にしています
宜しければどうぞご覧下さい 【 カンパ 互換性 】

もう一度カンパの小物でネジを浚えました これは
かなりの手応えを感じながらの作業です ネジが
補正され光っています


左側も同じ作業を行いました

事前準備が終わったので作業を進めます
少し DURA-ACE のグリスを使います


B.B小物の取付けは右側からです
ハンガーシェルの内部とネジにグリスを塗ります
錆とネジの固着を防ぐ為です この用途には
カンパのグリスよりデュラの粘着性の高いグリスが
良さそうな気がします

右ワンのネジ部にもデュラグリスを塗りました


右ワンをハンガーシェルにねじ込み
工具をセットします JIS 規格の右側は逆ネジです


ハンガーの右側はしっかりと締め付けます
この長さのハンドルでも目一杯の力を加えています

はみ出したグリスは直ぐに拭き取ります
置いておくと色々な所を汚す原因になります

回転部分にはカンパグリスを使います 今回の部品達が
現役の頃はそれ程選択肢がなった時代です そんな中で
このカンパグリスを使いトラブルが起きた事が有りません
ツールドフランスやオリンピック選手の自転車にも
きっと使われていたグリスですね


指先にグリスを取り右ワンの中に塗布します



ハンガーシャフトにも薄く塗り拡げます 部品を長く
使うつもりならしておいた方が良いですね 40年以上
経ったこのシャフトの状態を見て頂ければ その効果が
解ると思います


リテーナーにもグリスを塗ります

リテーナーをシャフトに装着します リテーナーの
方向を間違ってはいけません グリスの量は使用
目的に応じ加減すれば良いですね
ただこの様な防水対策がされていない物は多少多目で
良いと思います 極端な事を言えばグリスの内側からの
圧力で水の浸入を止めるのも一つの方法です


シャフトを右ワンに当るまで差し込みます

今迄はウォーターシーフは使わなかったのですが
クロモリのフレームはパイプ内の錆がハンガー内に
落ちるので 今回の様な古いフレームには使った方が
良いですね 錆が回転部に回るのは良く有りません


ウォーターシーフの先にグリスを塗り ハンガーの
奥まで差し込み 右ワンに当ててやります


左ワンの内部にグリスを塗ります


リテーナーにもグリスを塗りワンに収めます
方向はこのベアリングの写真のままワンに入れるのが
正解です


左ワンをハンガーにねじ込みます こちらは正ネジです
指先をネジ山で切る事が有るので ピンスパナを使った
方が安全です


ロックリングを装着します

ここから玉当りの調整です ガタが出ない一歩手前の
一番回転の軽い部分に調整します 指先でそれを感じて
下さい 幾ら軽い方が良いと言ってもガタが有るのは
絶対にいけません


ここからはしっかりした工具を使います 左ワンに
使うカニ目レンチ


ロックリングに使うフックレンチです

一番良い場所でワンをカニ目で押え ロックリングを
締め込みます 一発で決まれば儲け物です、納得が
行くまで何度か繰り返す事も多く有ります
理屈と要領
指先で良い感じの一点でカニ目を使いワンを保持
その状態でロックリングを締め込むと 構造上ワンは
表に引き出される力が働きます この僅かな事で
回転にガタが出る事が有りますね 小物に依り癖も
有りますがこんな事も考え見込みながらの調整です

B.B小物の取付けと調整が完了です

CAMPAGNOLO 私達選手の憧れでも有り耐久性が高く試合で安心して使える部品でした
お金が無くても他の事を我慢してでも揃えた部品です 決して粗末には出来ません
40年以上前にこの様な部品を作る事が出来た Campagnolo 本当に素晴らしい会社だと
思います
前回の作業 【 ヘッド小物取付け IRIBE 】
次の作業 【 Campagnolo チェーンホイール取付け IRIBE 】