Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

自転車のブレーキに 塗装をする

2014-06-24 20:07:07 | COLNAGO コルナゴ 組立
アルミ製のブレーキを一つ取り寄せましたがあまり仕上がりが良くない商品です
本体に塗装をしてみましょう





届いたサイドプルの廉価版のブレーキで
本体はアルミです 製造メーカーは不明です






昔から有るサイドプルですが最近はこの様な物でも
取り付けが枕頭ナットの物が多くこのナット式の
物が少なくなっています






廉価な商品だけ有ってその造作はとても雑です
一度分解し色を塗りましょう






分解を進めます 使った工具は 8mm と 10mm の
メガネレンチだけで済みました




この後、前後とも分解しました






今回はまず 800番の耐水ペパーを使ってみます
仕上げの粗い表面を擦り塗装前の足付けを行います






最初はこの作業テーブルの上でやろうとしましたが
周りが飛び散った削りかすで真っ黒になるので
バケツを持って表に出ました(笑)






前後のアーチ 4本を磨きました ただ形までは
整えていません アルマイトの表面を荒した
程度です エアーガンで水を良く切ります






今回は作業前に洗浄をしなかったので 塗装用
シンナーで良く脱脂を行います 随分以前に買った
キムタオルを使っています




丁寧に全体を拭き取りました






表面の凹凸が多く見られる本体です 良く精度と
言いますが その欠片も無いですね(笑)






駆動時に接触する部分が何ヵ所か有ります
そこには塗料が乗らない様にマスキングを
しましょう






マスキングテープを貼り ワッシャーの大きさに
カットします






一つのアームに表裏二ヶ所のマスキング 全部の
アームに行いました






塗装を始めます まずは下地のサフェーサー
錆止めと上塗りの食い付きを良くする塗料です




しばらく乾燥させます






次は白を塗ります これは次に塗る色の発色を
良くする為の下地です






そして上塗りは薄いブルーのメタリックを選びました




次は仕上げのクリアを塗るので良く乾燥させました




ここでもう一度ペイント薄め液で表面を拭いておきます





今回はそれ程手間を掛けていませんがここまでは上手く行っています
ただこれ以上の事をしようとすると手間も技術も格段に難しくなりますね




今回使うのはカースプレーでは無く 粒子がやや
荒いですが密着性が凄く高い塗料だと感じます




塗り終わったブレーキアーチは干し柿の様に
乾かせます




室内へ入れました 少しずつ良い感じになって
来ています 乾燥と共にもう少し艶は引いて行く
でしょうね






充分乾燥させたので吊っていた針金を外しました






駆動部、パーツとの接触部にマスキングをして
いたのでそれを剥します 塗料が乾燥していると
その見切りをペーパーで擦ってやると綺麗に
剥がれるらしいですね やってみます






なる程 テープに塗料が付いて来る事無く 綺麗に
剥がれました 今まで一度塗った所へペーパーを
使うのに不安が有ったのですが これからはこんな
方法もやって行きます





一気に組立まで行こうかと思いましたが記事も長くなったので それは次回にします

今回の塗装はあまり細かな事を考えずに進めた、やっつけ仕事でした
でもそれなりの塗装は出来ましたね と言っても実はここまで三日掛っています
このブレーキはひょっとすればコルナゴに使う事になるかも分りません

前回の記事 【 フレームにタップを建てる COLNAGO 】

次の作業 【 塗装したブレーキの 組立 】

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フレームにタップを建てる COLNAGO

2014-06-23 20:28:51 | COLNAGO コルナゴ 組立
自転車の組立ての方向性を決め、前回ヘッド小物の取付けも終わった
COLNAGO コルナゴのロードフレーム 各ネジ部にタップを建てておきましょう





フロントフォークも装着し何時でも組める状態ですが 各ネジに
タップを建てておきます ゴリゴリとネジを押し込むよりスッキリと
組立てて行きたいですよね




ダウンチューブのボトル用台座 中に塗料も回って
いるのでネジをさらっておきましょう






タップには切削オイルを塗ってから作業を
始めます




ボトル台座は 5mm です






タップは一気に入れるのではなく 半回転回し
1/4 回転戻す それを繰り返し進めて行きます






5 mm のネジを入れてみます 適度な抵抗を感じながら
入って行きます




オイルを塗って入れたネジ 溢れたオイルが汚れて
います 40年程度経った古いフレームなので台座の
ネジが錆びていてもおかしくは有りません






小さなブラシでネジを掃除します




汚れたオイルを拭き取り 新しいオイルを使い
ブラシで掃除をする それの繰り返しです
それで錆びの色が無くなりました




ここにもネジが有ります






W レバーの直付台座 この中には塗装を剥離
した時のゴミが入っていました 先の細い物で
取り出します






お空の具合が悪くなって来たので 屋根の有る
所へ入りました 先がフックになったこんな道具も
有ります




フックで搔きだすとゴミは取れました






ここも 5mm のネジです






先程のボトル台座程 錆びは酷く有りませんが
同じ様にネジ山を綺麗にします

新しいフレームなら錆びの除去まで必要有りませんが
仕方がないですね ここで見て見ぬふりをすると きっと
後で後悔します




ネジを入れて見ると良い手応えです






リアエンドの変速機取付台座です ここの
ネジは 10mm を使います






入れたり出したりしながらタップを奥まで
入れました






Campagnolo の変速機取付用のピポットボルトです
バッチリ!







リアエンドのアジャストネジが入る所です
最近のストレートドロップには有りませんが
逆爪には必要なネジです




ここは 3mm のネジを使いますが 錆びさせると
酷い目に合います 丁寧に掃除をしておきます
これでタップ建ての作業は終了です




コルナゴのリアエンドはノーマルサイズ 
最近これをロングエンドと呼ぶ人も居ますが 
このサイズのエンドしか無かった頃これをロングとは
呼んでいません これより短い物をショートエンドと
呼ぶのが正しいのじゃないでしょうか

これは Campagnolo の直付 9 点セット これと同じ
物がこのコルナゴにはそっくり使われています






リアエンドのアジャストボルトは長い物が必要です
最近はこのサイズの物が中々手に入りません 
先程のセットの中から抜くのはちょっと許して欲しいです 
3 mm のステンレスのネジを取りあえず入れておきます




このアジャストボルトを付けておくとホイールの
脱着をした時に瞬時でホイールのセンター出しが
出来ます 無ければとても困るネジです




5 mm のステンレスボルト 短いのを探しました






ダウンチューブの直付け台座に入れておきます
次に使う迄の間、ネジの保護です





フレームのタップ建て必ずしも必要な作業では有りませんが 時間と余裕が有れば
してやれば良いと思います ハンガーシェルのタップは持っていないので B.B 小物を
取り付ける時に何か工夫しましょう

前回の記事 【 COLNAGO の 方向性 】

次の作業 【 自転車のブレーキに 塗装をする 】

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COLNAGO の 方向性

2014-06-22 21:12:28 | COLNAGO コルナゴ 組立
フレームの自家塗装から始めたコルナゴの自転車計画 
どの様な自転車にして行くのかその方向性を決めました




コルナゴが完成車として届いた時は
当時のオリジナルを保っていました




本当なら完全にレストアをし元の状態に
戻せたら良いのですが 傷み方の酷い物も有り
それらは私の手に負えません




この様な部品を再度メッキをし復元する方法も
有りますが それは自分の手を離れますし
このクラスの部品はそこまでする程でも有りません




今回は特にこれに乗る方の事を良く考えながら
進めるつもりでした 今までスポーツバイクに
乗った事が無い人の為に組みます 

そんな事も有りこのカンパの W レバーも少しネックに
思っていました 実際にフリクションのこれはとても
使い難く変速のテクニックも必要です




名車コルナゴ 世界に誇るカンパニョーロ これらに
捉われず 乗る人が乗り易い そんな自転車にする
事にしました




出来るだけ有る物を使いますが 少しづつ必要な
部品も手当を始めています ハンドルはドロップは
止めてフラットタイプに・・ やはり街乗りはこれが
楽です




W レバーも味が有って良いかと思いましたが
手元シフトで行きます レボシフターと言うそうです






レボシフターを使うので短い寸法のハンドルグリップ




フラットバー用のブレーキレバー
しかしこれで仮組すると ブレーキレバーに指が
一本しか掛りません 




違う物を取り寄せました ごく一般の自転車に使う
タイプです




これならなんとか指が二本掛ります 実際この辺の
部品選択は大変難しいです レバーの長さが 5mm 程
違うだけで、その様な正確な情報は中々出て来ません






これは一般車でも良く使われていますが 操作は
とても楽です 8 速を選んだのはチェーンの耐久性を
考慮しました
ホイールはマビックのキシリウムを予定しているので
使えるフリーは 8~10速です






コンポーネントが有るのかどうかも知識が無く
一つづつ単体で変速機等を選んで行くと 全て
2400 シリーズの CLARIS クラリスと言う商品で
揃っていました 選び方は間違っていなかった
と言う事なのかな(笑)






変速機です廉価版にもかかわらず この質感なら
充分です





清楚な感じがするお花ですね

今回の自転車 COLNAGO コルナゴらしい自転車にレストアされる事を
楽しみにされていた方達には申し訳ないですが 初めて触るスポーツバイクで
楽に乗れサイクリングにも通勤にも活躍する そんな方向へ進めて行きたいと
思います

前回の記事 【 ホイールの タイヤチェック 】

次の作業 【 フレームにタップを建てる COLNAGO 】

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ホイールの タイヤチェック

2014-06-21 20:14:12 | COLNAGO コルナゴ 組立
今回の COLNAGO に使う為 ハブのフリーボディの整備を終了した
マビックのホイール 長く使っていなかったのでタイヤの状態も点検します





長く使わずに保管していた MAVIC KSYRIUM マビック キシリウム
今回計画しているコルナゴに使う為に整備を行っています






一度自分で使う予定で新しいタイヤとチューブに
交換しましたが まだ一回も転がしていません






同時期に同じ商品を使い エアーを張っていますが
これだけ空気の抜け方が違います 何処が違うの
でしょうね






今度使う為に一度タイヤを外し点検しましょう






チューブの空気を抜き タイヤを外します






ホイールからチューブを外しました これは
タイヤに密着し中々引き出せなかったです
点検をして良かったと思います





ビットリアのチューブですが銘柄まで覚えていません
バルブ付近のチューブも異常はありません






ホイールの外周やタイヤの内部も目視や触って
チェック






異常が無かったのでタイヤ・チューブを入れます
今回はバルブの部分に古いチューブで補強しておきます
私はクリンチャーを使わないのであまり体験出来ませんが
こうする事でバルブ付近のトラブルを回避できると 信頼
出来る本職のメカニックから聞いています






ホイールにタイヤを装着






クリンチャーではタイヤのビート部にチューブを
挟まない様に注意します チューブが噛んでいると
空気を入れた時、間違いなく破裂します 
これは一般車のタイヤでも同様です






チューブが噛んでいない事を確認してから
使用圧まで空気を張ります






もう片方のタイヤも同じ様に点検をしました
使っているチューブは同じ物でした 保管の
間に空気の抜け方が違ったのは何故なんでしょう






少し古いタイプのキシリウム
これで一通りの整備と点検が終わりました





このホイールは普段乗りのお散歩用の自転車にしばらく使っていました
かなり頑丈なイメージが残っています 今回又この子に頑張ってもらいましょう

前回の作業 【 ヘッド コラムカット COLNAGO 】

次の記事 【 COLNAGO の 方向性 】

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ヘッド コラムカット COLNAGO

2014-06-20 20:18:19 | COLNAGO コルナゴ 組立
前回ヘッドパーツを組付けたコルナゴのフレームですが 
取付けたスペーサーを取省く為に フォークのコラムカットを行います






前回組み付けたヘッド小物 少しフォークコラムが
長くスペーサーが必要でした水道のパイプをカットし
対応しましたがこれを外してしまいます




寸法的には問題は無いのですが 新しい部品を
用意しながら この様な間に合せのやっつけ仕事は
やはり良く有りません




現在の状態は上部ナットの下にこの位の隙間が
出来ます 4mm 程度ネジを切り落せば良いでしょう






ヘッドをばらします 上部の小物を外すと フォークが
下に落ちます 落さない様に注意しながらの作業です
これ、そんな馬鹿なと思いますが本当に落しますよ




フォークを抜きました






下のワンにはまだリテーナーが残っています
落ちない様に養生テープを貼っておきます




ここからは作業テーブルで仕事をします






フォークコラムをバイスで固定したソーガイドに
挟みます この道具は真っ直ぐにカット出来るので
有れば便利です




カットに使うのは金属用のノコ 昔から有る物です






切り落す部分には切削オイルを塗布します 刃の
焼付きを防ぎます






作業を進めます 切削油を使うと刃が滑っている様な
感触ですがそれでも切れて行きます






コラムが切れました 一般的にこの形のノコは
押し切りです






先端が切り落されたフォークコラムのスレッド部
グリスと切削粉が付着しています






パーツクリーナーで汚れを洗い落します




コラムの内外共に切った後のバリが残っています




バリを取っておくのは必要です 半丸や平ヤスリを
用意しました






内部は半丸ヤスリで 外部は平ヤスリで綺麗に
後始末をします




指先で触っても引っ掛かりを感じ無い程度の
バリ取りが終わりました ネジの外周の面取りは
大切な工程です






フォークコラムや玉押しにもグリスが残っています






コラム内部も含め金属粉が残らない様に綺麗に
洗浄をします




ここからはグリスを使い組付けの作業になるので
切削に使った道具は片づけます






整備台の掃除もし周りにゴミが無い環境で仕事を
進めます 回転部分に金属粉は大敵です




ネジにナットが入るか確認しています






何時もの様に必要な個所にグリスを塗ります






コラムのスレッド部 クラウンレース これらの
グリスを使う目的は違いますが 丁寧に塗布しました




上部ワンの内部、これは組付けた時のグリスですが
異物などが入っていないか確認します






フォークをフレームに装着します スレッド(ねじ)の
出具合はどうかな・・




一枚付属の平ワッシャーを使い長さは丁度良い
状態です






ヘッドスパナを使いナットを固定します




はみ出したグリスは綺麗に拭き取ります




before & after



やはりスペーサーは無い方が良いですね
手間を惜しんではいけません






これで男前になりました





今回の作業 安易なスペーサーで逃げるのではなく基本通りコラムの長さで
調整する、これは手間が掛かりますがやはりやり直して良かったですね
後で悔やむ処でした

前回の作業 【 ヘッドパーツの組付け COLNAGO 】

次の作業 【 ホイールの タイヤチェック 】

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