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森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

涙はらはらー「戦国自衛隊」

2006-02-04 02:54:55 | テレビ・ラジオ
「見たくない。」と旦那に言われたので、ビデオにとって今朝見た。

全く、なんていうか、何も考えない人たちの集団ですねえ。と、小早川が出てくるまで、呆れて見ていた。自分達の身に何が起きたのか分かってからでも、何も考えようとしない。このメンバーの中に一人として子どものときにSF小説や、漫画を読んできたものはいないのだろうか、などとくだらない事を思ってしまった。

だって、基本のルールがあるじゃない。
「俺達が来た事自体で、すでに歴史は変わってる。」と居直るまでには、とりあえず歴史を変えてしまう危険には注意を払おうとするよ、普通。

それを卵と交換でライターをあげちゃたり、・・・それは食料調達のため仕方がないことですか・・いや、あまりにも知恵がなさすぎる。これが、戦国ボーイスカウトだったら許すけれど。だから、知り合った女の人が、まあ、これは何かしらという顔をしただけで時計をあげてしまうのには、「この、うつけ者」と言ってしまったよ、もう。

燃料や弾薬だって、「演習量のみ」って言ってたような・・それってどれだけあるのかな。でも、このお話って、前からそうなんだよね。前って言うのは、千葉真一の映画って言う事なんだけれど、・・・・

ああ、ここで「昔、そういう映画があったんですかー」と書いておけばいいものを、
ー雉も鳴かずば撃たれまいーどうせ私は鳴いてしまう雉なのさ。


子どもの時から、家族揃って映画好きで片っ端から見ていた。レンタルビデオはなかったけれど、3本立ての2番館が歩いて15分のところにあったから、ジャンル問わずで見れたわけ。


もちろん、ちゃんと覚えているわけではないけれど、かなりポイントは、覚えているかな。〈だから、ネタばれありです〉テーマは、男の友情で、やたら汗臭いイメージだ。薬師丸ひろこについては記憶がまるでないが、どうせ圧倒的に自衛隊が強いに決まりじゃないと思ってみたのに、さにあらず、最強の武田武士に大苦戦で見ごたえ十分の合戦シーンだった。(今見たら、分からないけれど)
つまらない話だけれど、このはなしで一番覚えているのは、
「この村では、後家さんのうちには、夜這いに行くのが礼儀」みたいなシーン。まったく、もうねえ・・

とにかく、この映画でもあまり燃料や弾薬のことを考えていなかったような。だからこの人たちの「売り」ってこの軍事力のはずなのにどうするんだろうとハラハラしていたら、案の定、合戦の途中で皆なくなってしまって・・・

その時の疑問を完全に埋めて、SF的脳を満足させてくれたのが、江口洋介主演のリメイク版「戦国自衛隊」。ただ、こちらは、自衛隊VS自衛隊で舞台を戦国時代に移しただけの印象が強い。戦国武士達も活躍しているものの、どうしても脇に回っているようで、前にも書いた事があるが、戦闘シーンはあっても合戦の迫力はない。

だが、これはこれで結構いける。だから、旦那はこれでお腹いっぱいになってしまって、このドラマ版のを「見たくない。」と言ったのだ。私は、どういう訳か、映画の「戦国自衛隊」を見て、どらえもんの「パラレル西遊記」とイメージが重なってしまい、しかも軍配はのび太に上がってしまいなんとなく食い足りない感じだった。



さて、話を元のテレビ版に戻して・・・ここまで書いた事を思うと「涙はらはら」ではなく「どうなっているの、はらはら」という感じだよね。ただ藤原竜也の小早川が出てきて、やっと話が面白くなってきた。
そして、メンバーの一人が恐怖のあまり錯乱を起こして徳川の敵陣に切り込んでしまってからが、このドラマの本領発揮という感じだ。錯乱を起こした彼の行動こそが、真実味があると思われるのに、前振りがあまりなくて、唐突な感じがしてしまうのが残念だ。

村人の娘の家で殺されてしまうメンバーのセリフ
「子どもの前で、こんなことするなよな。」
・・・・これ、泣けませんか?
そう、私達の国は、世界に誇ってもいい平和の国なんだ。中には、勝手に刃物を振り回す子どももいるけれど、大人になりきれないで弱者に暴力を振るう大人もいるけど、たいていは、か弱きものを暴力と恐怖から守ろうとする民族の群れなのだ。平和でない時、大人は子どもに武器を取って戦えと言う。少年兵の国も、そしてこの戦国の時代も。

小早川との戦いの後で、自分が殺されたかもしれない恐怖より、人を殺してしまった恐怖に嘆くシーンがあるが、やはり心動かされた。小早川だって分かっている。彼だけが、実際に手にとって相手の武器をチェックした人なんだから。犬死、無駄死と分かっていても戦わなければならないときがある。自分の信念のためなんかではなく、時代とかに巻き込まれて。戦争の恐怖は、何かに戦わされてしまうところにあると思う。

で、私は、涙はらはら流しながらこの「戦国自衛隊」を見たわけです。


なんか、気持ち先行してしまって、これだけ書くのにすごく時間を費やしてしまった・・ちょっと複雑な気持ち
コメント (4)
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