森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「CASSHERN」見てみました

2006-02-13 11:16:19 | 映画
 本もドラマも漫画もジャンル問わずの私なので、もちろん映画も何でも見る。
ただ「CASSHERN」だと映画館に足を運ぶ事もないし、DVD借りる事もないかな。でも、テレビでやると言うと、やっぱり見てみたくなる。

 なんか、とっても不思議な映像だった。ただ綺麗な事は確かで、見慣れてくると映像は斬新で、迫力もあってO.K

だけど、映像に頼りすぎだよ~。話が難解で分かりづらいと思った人は絶対に私だけではないはず。(自信あり)

 若い人がターゲットだと思うんだよね。でも、こういっては何だけど若いからって理解能力が優れているって事はないのよね、近頃は・・
だってさあ、説明不足だよね。なぜ、突然新造人間が誕生したのか。あの、彼らがたどり着いた軍事工場つきの城は何か。

ねえ、誰か、解説してくれないかな・・ 

 ただ、彼のメッセージは、伝わってきましたよ。長ったらしいセリフは、ただ話を進めるためのものっていう感じに思ってしまったけれど・・

 エンディングの何分かの映像の中に全てのメッセージがあるように思われた。
悪人と言うのは、一人も登場しない。ただ、人は、愛するがゆえに、また憎しみのあまり「悪」になる。その地獄のような戦いのすぐ裏側には、愛に満ちた平穏な生活が誰にでもある。その憎しみから抜け出すキイワードは、「許す」だと思う。

 これは、映画には関係ない私自身の常に自分に言い聞かせている事
ー生きていくと言う事は許し続けると言う事、父を母を許そう。愛する人を許そう。そして難しい事だけれど、愚かな自分自身を許そう。-


 正直に言うと、私は、そのエンディングの映像を見ていて、思わず泣いてしまったのだ。この人って何でも泣くんだなと思われても仕方がない。確かに私はよく泣く。感情に正直なのだ。でも、この映画で泣くのは、私だって抵抗ある。しかも、涙が止まらないので、(この映画で泣いているのが、家族に知られたくないし)寝てしまい、朝、続きを書き始めた。

どこで、そんなに・・っていうと、
主人公の二人を助けた、三橋達也演じる老医師が、倒れている要潤演じるバラシンの前髪をいとおしそうに撫で付けた時だ。彼は、この老医師の息子だったのだ。

まさにセリフのないワンショットをあなどることなかれ、と言う事だ。
その後に続く愛に満ちた幸せな日々の映像・・


 紀里谷和明と言う人は、優れた映像作家だと思う。ただ、妻、宇多田ヒカルの名なくしても、次回作は作れるのかはわからないところだ。(あるわけだし)
ただ、次回作のことを考えると、「言葉もね、映像と同じように人に伝えるための手段なんだよ。」っていう事をもう少し考えた方が良いよね。



 キャストの演技は、皆素晴らしかった。
寺尾聡の東博士を見ていると、ダイワハウスのCM思い出しちゃうの私だけ?
 
コメント (3)
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