森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

反抗期~?

2007-04-18 13:14:16 | 家族スナップ
 春の我が家風景、<その1>です。

 今年から大学生のルート君。今時は入学式の前にガイダンスがあったり、泊りがけのオリエンテーションがあったり、開講式があったりして、昔とは違う感じです。その開講式の朝、着ていくものでちょっと揉めました。Gパンに着替えていたルート君。かなり気を使った彼なりのおしゃれです。でも、私は心配になりました。「式」という名前が付いているのだから、Gパンはないんじゃないだろうかと思ったのです。

 いいんだ、服装は自由なんだからと言い張るルート君。その時私達のやり取りを聞いていた、お暇人間ラッタ兄やんが、
「これを見ろ」といつの間にか開いていたその大学のHPを見せてくれました。学部は違いましたが、開講式レポートの中に服装のことが書かれていました。

―服装は自由ですが、昨年は7割以上がスーツでした。―

「わざわざ、こういう記述があるということはスーツで来てほしいということを暗に示唆しているんだ。」

ラッタ兄やんの言うことには、逆らい辛いルート君、何も言わないで着替えました。でも、納得できないみたいで、今度は
「こっちの写真だと、ホラ、私服が多いけどな。」と違う写真を私に見せました。ルート君の学部の開講式の写真です。これは、学部の違いかなと思いましたが、
「だから、この子達はみんな後ろの方に座っているんじゃない。だから、この写真は私服が目立つのよ。」と言いました。


それよりも、私はルート君の言い方が気になります。スーツだって私服ですよ。ルート君の中ではスーツは私服ではなく制服のようなものなんですね。だから、着こなし方も一緒です。


彼は真面目な人ですが、それでもたぶんこのぐらいのことはやっていました。インナーに色つきのTシャツを着て、学校間近までYシャツはズボンの中に入れません。近くになったら入れるのでしょうが(たぶん)、女の子もやっていますよね。ウエストのところでスカートをたくし上げて超ミニにして、学校間近に下ろす。


ところで、ルート君、ネクタイデビューです。パソコンで調べながら結ぼうとしていますがうまく行きません。


「こんな風にやるのよ。」と手を出そうとすると、聞こえないような小さい声で、
「うるさいなぁ・・」・・・でも、私は聞き逃しませんよ。
「えっ、うるさいってあたしの事
「だってさぁ、なんでも自分でやりたいのに、ブチブチブチ・・・・」
「うるさいって、うざいってこともういいよ、そんな事言うといじけちゃうから・・・」
「ああ、しょんぼり・・・」

煩さ三倍の私。


そういう空気を逃さず感知するラッタ兄やん、部屋から出てきて
「何で、隣の暗い部屋にいるの?」
「だってさ、あたしのこと『うざい』なんて言うのよ。だからこっちの部屋で静かにいじけているんです。」
「おやまぁ、この子は今頃反抗期になんですね。なんとまぁ、遅い反抗期ですこと・・」

煩さ×1.5倍


そんなブンブンと煩い家族を尻目に出かけて行きました。
帰ってきたルート君は、行った時よりなんかカッコ良かったです。なんでかなとよく見たら、ネクタイとボタンを外して黒いTシャツが覗いています。Yシャツもズボンの上に出ていて、ラフな感じになっていました。


「半分は私服だったよ~。」
「あ~、そう。でも、半分はスーツだったんだから良かったじゃないの。」

もう、どうでもいいんです。だって、私の本音はせっかく買ったスーツを入学式の時にしか着なくて、次の出番が成人式じゃ勿体無いなと思っていただけですから。


子供らの  自立妨げる  うざい愛
煩さの  その理由は  ケチ魂








コメント (2)
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