森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

毎日一万円生活

2007-04-20 01:22:26 | 家族スナップ
 春の我が家風景<その2>です。

ルート君はなぜだか理系です。彼は日本語不得意で、日本人ではないと家族に言われています。

昔、私は理系というと文系より頭がいいというイメージを持っていましたが、今ではそんな間違った先入観はありません。ルート君のお陰です。

でも、理系の大学はやっぱり文系より学費は高いです。入学前、どうも明朗会計ではなくて、いくらぐらい掛かるのかイマイチ分かりませんでした。学費明細が送られてくるまで、ぶるぶると震えていました。

ですが、送られてきた振込用紙を見てホッとしました。ラッタ君と同じぐらいです。
良かったと思って、理系で二人分の学費を払っている友人にその話をすると、甘いと言われました。理系は入ってからなんやかんやと出費が多いというのです。


そのお言葉が、今では現実になってしまいました。



「あのさぁ、教科書代が結構掛かってさ、後さぁあれやこれやと掛かってさぁ・・・・・」

―そうだったなぁ、教科書なんてそんなものがあったっけ。―

「じゃあ、明日買えば。いくら?」

「そうだなぁ、明日はとりあえず一万円でいいか。」

―・・・・・・・

「あのね、君。言い方ソフトだからそんな感じしないけれど、君の言っていることはさ、
『ばばあ、いろいろ物入りなんだよ、金出しな。』
『ヒェー、おいくらでございますか。』
『そうだなぁ、明日は一万円ってとこで勘弁してやるか~。』
と、言っているのと大差ない。」

        



又、翌日の夜  

「あのさぁ、ユニフォームとか白衣とか買わなくちゃいけないんだよね。」

「白衣

そこにいた中学生二人、声をはもらせて

「給食の

「いえいえ、一応こう見えても大学生なので給食当番はないのよ。でも、かっこいいな。あたしも着たいかも。」

「あなたが着たらボタンは締まらないわ、引きずるわでいろいろアウトでしょうよ。それより俺も着たいから、俺の分も買って来い。」と、いつの間にか現れたラッタッタがのたまう。


先日、買った白衣を着て見せてくれました。私、親ばか隠してませんから、買ったら見せてねと言っておいたのです。

「かっこいい~。写真撮らせて。」と頼みましたが時間がないので又今度と却下されてしまいました。写メでじい様に送ってあげようと思ったのですが・・・。


「あっ、俺のがな~い。」って、ほざいていたけれど、当たり前だのクラッカー・・・・・キャー、何これ。でも、言ってみたくなっちゃったんだよね。

           



その又次の日   

「・・・・・・」黙って手を出し指先でクイクイと合図してきました。

―なんだ、そりゃ―と思いましたが仕方がないので、

「ゴホッ、ゴホッ。ちょっと待ってくださいね。今お金を探しますから。あ~あ、もうこれしかない。これで、もう明日のお米が・・・」

でも、ルート君、ノーリアクション。詰まらないなぁ、もう。
そんなんじゃ、手のひらに噛んだガム乗せてしまいますよ~。



ようやくルート君の毎日一万円生活も終わりました。今、彼が目指している事は、学食メニューの全制覇だそうです。
・・・・・・      まぁ、いいか。
200円から400円。そこそこ美味しいらしいです。

メデタシメデタシ     ・・・何がでしょ   



コメント (2)
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