森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

百鬼夜行抄「不老の壷」

2007-04-08 02:35:13 | テレビ・ラジオ

 
            <一週間遅れ、トロトロやっています>

 

 原作ファンである私がドラマの設定で、一番気に入らなかったのが、青嵐の立場でした。
ー18歳までは、その命を守るが、それ以降は好きにしていいと言う契約―
ゆえに青嵐は、18歳になったら「喰う」と宣言しています。
青嵐と律の関係はそういうのではないと思うのですが・・・

 

 アレッと気が付くと、又もだんなが起きています。
「いけないよ、あなた。こんな若者時間に起きていては。又変な時間に寝ちゃったんでしょう。それに今日は最終回なんだよ。あまり一緒に見たくないなぁ。」

「ばかばかしいから?」

・・・・・・・・・・

「ちょっと~それもある・・。」

―こんな時間にテレビを見ている私って・・。仕事している、家計簿つけている、台所磨いている、手紙書いている、ブログ書いている、音楽を聴いている、詩を書いている。そういうことは相応しく感じるのに、真夜中にテレビ見ているのって、年齢不相応な感じがして、私を照れさせます。―

「でも、これ面白いと思うよ。レトロっぽい妖怪ドラマで好きだなぁ。」

「あら、そうですか」―好きと言われっちゃぁ、見せてやるかぁ。―

「18歳になったら、喰われちゃうんだろ。気になるし。」

「フン。」

「喰われるわけないじゃーん。」

 

―まぁ、どうやって切り抜けるのかと言うところが見所な訳だと思うけれど、そんなところを見所にすることが、はっきり言って気に入らないのです。ですが、だからと言ってストーリーの展開がまずいと言うことはありません。

 

 律の誕生日前日の夜、一人の女性が探偵と名乗る男に付き添われて飯島家を訪れます。飯島家の前で姿を消してしまった探偵の正体は赤間、鬼灯です。

 その女性は、ある大企業の秘書でした。持ってきた壷は、会長の式根が昔、蝸牛から盗んだものでした。

 会社全体でその壷を崇めていましたが、かって急成長を遂げたその会社も、今は没落の一途を辿っていました。それでも、異常に壷に執着を見せる式根を案じて、秘書は壷を割ろうと試みますが割れませんでした。蝸牛の血を引く律なら割れるかと思い、訪れたのです。

 

・・・    何で、珍しく私があらすじなんかをせっせと書いているかというと、なんでなのかHPにストーリーが載ってないんですよ。これから載せるのだと思いますが、いつものように

あらすじはコチラと手が抜けないじゃないですか、ねえ。

 

                     

 

 ―慣れない事するから、すっかり放置状態で一週間経ってしまいました。いまだ、更新されないHP・・・・?変わっている HPですよね。でも、私も気がつきましたよ(今頃)。見た人には必要ないし、見られなかった人はDVDで見てみようと思っている頃だと思うので、すじは詳しく書かないほうが良いのかもしれません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

  良い感じ出していた秘書も、あっけなく壷に固執していた式根に殺されてしまいます。その式根も、赤間に
「とっくに人間としての寿命は終わっている。楽にしてあげよう。」という一言で終了です。

 

そして、この「不老の壷」の原作に沿った部分も終わりです。残念でしたよね。この原作は、人の果てしない欲望と妖魔の智恵がから編み合い、空しさと切なさが込みあがってくる名作なのに、こんな使われ方かと、かすかに思ってしまいました。

 

  律が青嵐から逃れる展開は、まぁフツーです。こんなもんでしょうというところ。

 

 原作でお気に入りな部分を持っていると、少し目を瞑らなければならないかもしれませんが、概ね、その世界観を損なわずに楽しませてくれたと思います。

 

 同じ週にやはり深夜ドラマの「クセノス」が最終回を迎えました。なぞが謎を呼ぶ展開でなかなか面白かったですよ。(でも、あの警官はどうなっているんだろう・・・?)
同じように短い時間枠ですが、一話完結ではないので、比較は出来ませんが、その前の「怨み屋本舗」は必殺仕事人現代版のようなお話で、発端から怨み晴らすまで、一話完結でしたから、なかなかの作品だったと思います。

 

もう少し時間があって、描き切れたらいいとは思いますが、面白さは長さではない、そんなことを感じたドラマ「百鬼夜行抄」でした。

 

      


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