森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「相棒」―正義の翼

2007-12-13 10:03:26 | ドラマ(相棒)

 緊迫感溢れる始まりでしたね。

大内機械工業に爆弾を仕掛けたと言う予告電話 。デモストレーションの爆発。20億の要求。

 ―元日スペシャルみたい~
と、ワクワクしてしまいました。

 

 今度の「相棒」は
「『一時間ドラマでは、もったいなーい』と思わせようキャンペーン」中なのかな?

丁寧に作っているなと思ったのは、20億のお金を出す準備をしているシーンを映したところですね。丁寧に数えて、番号を記録しているんでしょうね。20億と言うのは重さにしたらどのくらい、なんてことも思う余地なく、犯人からダイヤに変えろと言う指示があります。

 ダイヤと聞いて、右京さんが受け渡し方法のヒントを内村刑事部長に電話をしますが、彼は取り合わずに切ってしまいます。この人がそんな人だから、話は逆に面白くなるのは分かってはいますが、むかつきます。

大内社長が受け渡し場所に行ってみれば、そこには伝書鳩が・・・

面白いですよね~。やるなあ、犯人。
・・・・なんて、褒めてはいけませんよね。 

ダイヤを鳩の胸の袋に入れる大内社長の手も震えるってものですね。一個ぐらいポロっといってしまいそうですよ。鳩を飛び立たせる時、周りで様子を伺っている者には、何が起きているのか見えませんでした。思わず心の中で
「ハトガデマスヨ~」と言っていたとしても、その途端に大内社長の顔が鳩に変わる姿を想像してしまったとしても、・・・私はイタって真面目な「相棒」ファンですが、何か?

 

そして、鳩から伝書鳩愛好家→「中野五三八号」→大学の名誉教授である脇田にたどり着きました。

その脇田が大滝秀治さんなんです。その重みある演技が良かったですよね。

終わらない戦後、平和への願い。だからと言って決して正義という名の下の犯罪を許さない。ストーリーにグッと重みと幅を感じさせ、余韻を残しました。

大内機械工業の先代、直輔は、脇田と共にかつては軍国少年で、お国の名のもとに自分達が育てていた鳩を戦争に利用させてしまったのでした。その後の人生の殆どを費やして開発した地雷処理ロボットに「S82」、つまり昭和82年と名付けたと脇田が言った時、胸が熱くなりました。

もう~、岩下さんは「優しさ」の視点を外さず、心を暖めてくれますね。

 

だけど。地雷処理ロボットの開発が中止決定のままだったのが、最後に気になりました。利益重視に走り、父の気持ちも汲み取らなかった現大内社長は、この程度の痛い目じゃ気持ちは変わらないのでしょうか。何か一言欲しかった所ですが、どうだったのでしょうか。

 

 さていつものお楽しみ~

角田課長はパンダカップは撤去されてしまったのでしょうか。出来れば復活希望。美味しい珈琲にこだわって、特命係に飲みに来ていたのか~。きっと、そちらはインスタントですね。「喫茶特命係」に二回も顔を出していましたね。

 

相変わらず行動が早すぎ右京さん。

ぽかんと見てしまう薫ちゃん。ワンテンポ遅れて、「あっ、そうか。」と着いて行く。さりげないけれど可笑しいです。

傍に来ただけで、感じてしまうイタミン。ドアを開けてやって
「俺はドアボーイか。」・・・・・これって、本当にシナリオに書いてあるんでしょうか。

今回は忘れませんでしたよ、米沢さん。
「いよいよ、運命共同体・・・」    (あれ、「・・・」の部分は何だっけ?)
でも、嬉しそうでしたね。

 

 

 


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風林火山ー死闘川中島

2007-12-13 00:23:50 | ドラマ (大河)
川中島  頼山陽

鞭聲粛々夜過河
べんせいしゅくしゅく よるかわをわたる

暁見千兵擁大牙
あかつきにみるせんぺいのたいがをよおするに

遺恨十年磨一剣
いこんなりじゅうねんいっけんをみがき

流星光底逸長蛇
りゅうせいこうていちょうだをいっす


 この詩吟の一節目、知っていましたよ~。でも、これは「川中島」と言う題名で、夜、山を降りて移動していく政虎の様子を歌っているものとは、ぜんぜん知りませんでした。お勉強になりましたね。

 ついでのお話ですが、その後この一節目の続きを検索していて行き当たったスレに、福岡の一部の地域では、運動会の騎馬戦の事を「川中島」と言っていると言うものに目がつきました。対峙した時、特別な歌が流れるそうですが、入場してくる時もこの「べんせい~粛々~」と流れる所もあるのですって。騎馬戦に「川中島」と名付けたセンス、いいと思いませんか。

 両者、力は互角。何がお互いの勝利を導くかは分かりませんものね。

大河ドラマなどを見ていらっしゃる方には、驚くべきことだと思いますが、中学生や高校生の嫌いな教科に、社会科はポイントが高いんですよ。嫌いと思うと、歴史も地理も一緒に感じてしまうようです。そんな子供達には「関が原」は知っていても「川中島」は知らないと言う子供は、たくさんいますよね、きっと。でも、この地域の子供達は違うと思いますよ。

お勉強と言えば、戦国時代の戦法なども学んでしまいましたね。
これは、ドラマのセリフの中でもさりげなく説明がありました。




キツツキの戦法は―キツツキがエサを捕るときに、木の反対側をつついて虫をびっくりさせて穴から這い出させ、出てきたところを捕らえるという習性からヒントを得て名付けられたもの。

車懸り(くるまがかり)の陣―謙信とその旗本衆による本陣を中心とし、各隊が放射状に並び風車のように回転しながら敵に当たるというものである。それによって敵は常に応戦しなければならないが、自軍の兵は、息がつけるというメリットがある。     ナルホド。
 <個性派武将の得意戦法 http://www.m-network.com/sengoku/senpou.html
などを参考にさせていただきました>



               


 お勉強などはこの辺にいたしまして、ドラマ感想などを書こうかなと思いつつ、最終回一回前、しかも一回多いとなると、去年の今頃は最終回に盛り上がっていたんだナァと、やはりしみじみしてしまうものですね。そして、大河が終わってやってきた師走と言う焦り。だけど今年はぜんぜん感じないですよ。やっぱり、大河が一回増えたせいですか~

その増えた一回分は、私はオマケと思っていましたが、オマケどころではないですよ。ないと話が終わらない
私は暇な幽霊全員集合で、回想シーン盛りだくさんなのかと思っていましたので(そしたら、この場所でブーと言ってしまいますが・・)

でも、回想シーンが悪いわけではありませんよね。今回、実は私、とっても回想シーンが欲しかったのですよ。

何処でかって言うと、真田と相木との会話。
「あのお方があってこそ」と信玄と自分との絆を心の中で確認するようなシーンがありましたよね。その時信玄名場面をフラッシュでいいので見せていただきたかったのです。今しみじみと思い出してみると、信玄絡みのなかなか良いシーンもありましたよね。でも、真田と相木の表情はいいものの、セリフに説得力を感じないのです。それは単に私の記憶力の問題でしょうか。


そういえばこのシーンの少し前、城の中庭で決戦前の夕餉をとる兵たちの姿が映し出されていました。なんか妙に丁寧に描いているなあと思ったら、音楽担当をしている千住明さん、題字担当の柿沼康二さんがゲストだったのですね。
やけに立派な面構えだけど、この人たちって突然出てきて誰、と思っていましたから、納得しましたよ。

 横道に逸れてしまいましたが、信玄絡みのシーンは、よく考えると良いシーンが実はたくさんありますよね。(映像にインパクトがあって、どうも内容がすぐ薄れがちなのが問題なのかな・・・)

前夜、弟の信繁(嘉島典俊)との語らいのシーンは、しみじみとしました。この信繁と言う人は、父にも愛され、望めば違った人生があったかもしれません。ただ義に厚く聡明であったので修羅の道を選ばなかったのかも知れません。それは、想像するばかりですが、その信玄との会話の中でもあった、99か条にわたる「武田信繁家訓」ですが、甲州法度之次第の原型であり、江戸時代の武士の心得として広く読み継がれたと、ウィキペディアに書いてありました。


戦国時代は兄弟で争うことも多かったのに、かくの如し兄を支えて生きた信繁は立派な人だったのですね。

 その信繁を演じた嘉島典俊さんもなんとなくセリフが歌舞伎の人っぽいなと調べましたら、昔「チビ玉」と言われて人気のあった人なのですね 。
あの背中に背負っていた黒い幌(?)の、美意識はよく理解できませんが、それを家臣に渡して子供に託したシーンは良かったですね。

そして、重臣諸角と共に散っていきました。

さて本陣では、キツツキが見破られて、苦戦しているその狼狽振りが伝わってきましたね。なんていってもいつも信玄の周りががら空きです。勘助は戦い半ばで、謝ってしまうし。信玄に
「山本勘助は武田の軍師なるぞ。」(セリフは正確に非ず)
と、たしなめられると言うよりは励まされてしまいます。この信玄もカッコイイと思いましたよ。

でも、このシーンは好きではありません。途中で、失敗したナァと思ったら、私なんかもすぐに謝ってしまいそうなので、勘助の気持ちは痛いほど分かります。ですが謝っている場合ではありません。謝ると言う行為は、そこまでの清算です。負けを認めてしまっている勘助ですよね。それでは今太刀振り上げているものはどうするんだよ、勘助~。

合戦シーンは、頑張ったんじゃないかと思いました。でも、「頑張ったのでは」と感想を持たれること自体が、情けないよなあと感じてしまうのは私だけでしょうか。
次週はいよいよ最終回。

勘助の未来はわかっているが、如何に巻き返すか、また信玄・政虎の一騎打ち楽しみです。
コメント (8)
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