森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ワーズワースゆかりの地<グラスミア>

2007-12-15 10:49:42 | イギリス旅行記

 

 10月20日5日目
 なんとなく楽しみにしていた湖水地方にやってまいりました。「なんとなく」なんて書かないで、「もの凄く」とでも書けばいいものを、私は嘘は言えません。このツアーは「過ぎてみるまでは過度の期待は禁物ツアー」と言うネーミングなんです。あっ、うそです。今、つい名付けてしまいました。
 だってですねえ、シェークスピア生家には入場不可能な時間に連れて行く、ブロンテ兄弟の牧師館には、入りたいやつは勝手に後で入れって、離れた所まで引っ張っていってしまう。中に入ったって、みんな同じかも知れません。でも、イギリスは遠いんですよ。私がセレブな奥方であったとしても、そうそうは行き来できる場所ではないですよ。

 はっきり言って、一生に一度。 皆様、チャンス逃さず貪欲に行きましょうよ・・・って、誰に言っているんでしょうか。

 

 さて、上の画像はワーズワースが湖水地方で過ごしたダブコテージです。ワーズワースについては既に予習記事を書いていますので、そちらなどを参考にしてください。一番下に関連記事として、リンクしておきました。

朝の静かなグラスミアに着いた、私たちは最初に、ワーズワースが眠る墓地に行きました。墓地の前で、添乗員さんの昨日調べたのかなと思われるような説明を聞いて、次に移動です。

 

エー、手も合わせないのか、と私は不満です。だって、お墓の前で
「へぇ~。」もないんじゃないかなと思うのですよね。すると友人は、
「あまりにも昔なんで、もうここには居ないからいいのよ。」なんてことを言いました。思わず、心の中で「千の風になって」を歌ってしまった私でした。

 

下の画像は、その墓地を出たところにあるジンジャーブレッドのお店です。150年の歴史があるそうです。

 

    

 おや、これには写真を撮っている私が写ってしまいました。でも、こういう写真って、実は結構好きなんですよ。私はデジカメでも昔のカメラみたいにレンズを覗き込んで撮るのが好きなので、顔はやっぱり見えないと言う所もいいでしょう。

 

下の写真はそのジンジャーブレッドです。クッキーなんですが、お味は好き好きですが、みんなが好きな味と言うわけには行きませんね。ジンジャーの味がしっかりしますから。でも、、実は私は大好きです。帰ってきてからも、グラスミアの住人になったように、チマチマちぎっては食べていました。なくなったから、また買いに行こうというわけにはいきませんけれど。

 

            

 

 さて、ダブコテージでも、やっぱり自由入場です。でも、聞いてくれるだけましだったみたいですよ。外側だけ見せて、写真撮らせて、さあ次、と言うツアーも多いみたいです。・・・このツアーがそうかな?

でも、そんな目には遇わずに中を見学することが出来ました。だからと言って、もの凄くワーッと言うことはないのですが、窓から外を見て、ワーズワースの気持ちになってみたりしました。この時代のベッドは、何処に行っても小さいので、不思議な感じがします。

 グラスミアは湖に近い寒い場所にあります。寒い子供部屋のためにワーズワースの妹が部屋に新聞紙を貼り付けてあげたのが、そのまま残っている部屋がありました。

 

 

  

 ダブコテージの隣は、ワーズワース美術館です。ワーズワースの直筆原稿やゆかりのものが展示してあります。音声案内ではうっとりするような声で「水仙」の詩の朗読を聞くことができます。

 

 常設展示の他に、行った時は、こんな催し物をしていて二倍のお得感がありました。

 

  

 

 ワーズワースの詩 ・  ワーズワースの詩2「水仙」 ・「草原の輝き」

 

<以下、「ワーズワース美術館」おまけ記事。>

 ダンテって言ったら、「神曲」ですよね。題名ばかりで内容には触れることも出来ませんが、このイベントのタイトルには「ダンテ 再発見」と書いてあるのです。そして「ブレイクからロダンまで」と副題が付いているのですが、ロダンはいいけど、ブレイクって誰だ~と、ふと思ったので調べてしまいましたよ。はっきり言うと展示内容は、この看板の絵ぐらいしか記憶がないのです。しかも、この絵の情報が分かりません。

 

でも、とりあえず

 ウィリアム・ブレイクは映画「レッド・ドラゴン」の中に出てきた<大いなる赤き竜と日をまとう女>の作者でした。あの絵は、本当に怖かったですよね。そのブレイクの「神曲」の挿絵↓

 

この絵が展示してあったかは記憶は定かではありませんが、あったような気がしてしまいます。気持ちがざわつくような絵が多数ありました。

 日本では「考える人」で知名度抜群のロダンですが、「神曲」=ロダンと言うイメージがなかったので、やはり調べて見ました。そして知った「考える人」の真実。もともと「考える人」はロダンが37年間制作し続けた「地獄の門」の上の方で、その地獄を覗き込んでいる人なのです。「真実」なんて、大げさな書き方でしたね。でも、私は知らなかったことなので「へぇ~」と思いました。

静岡美術館の「ロダン館」のページには詳しく分かりやすく書いてありますので、興味のある方はどうぞ→コチラ

地獄の門」もしっかり見ると、かなり怖いです。

家に帰ってきてから、こんな看板一つで遊んでいる人もいないと思います。私は三倍お得でしたかしら。
(ところで、「olasso」ってどういう意味だろう・・・英語ではないのだけれど)


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