もう良い子はオネムの時間だけれど、シャワーを浴びてきて、ちょっとだけ目が覚めたので、また眠くなってくるまでの短い時間にかけるだけ書きます。
このブログ内でも、何度か「仕事人」が大好きと言っている私ですが、今日のスペシャルだってはずせるわけがありません。お待ちしていましたよ。
期待通りの面白さでした。
中村主水、藤田さんはどう絡んでくるのかも気になるところでした。
彼の見送り方、見事でしたね。
ある日突然に、張り紙一枚でいなくなってしまう主水。
「急な命で・・・・」このたび移動になったと言う置手紙。
移動、文面では突然の引越しなんですが、お菊と小五郎の態度は現実に対しての態度であって、神妙でお別れの寂しさが漂っていました。
仕事に行く時に、いつも座っていた椅子の上に経師屋の涼次が
「あんたの取り分」と言って、お金を置いていくシーンも良かったですね。
これもいつも言っていることですが、私が「必殺」、好きだなぁと思う理由の一つは照明の綺麗さだと思うのですよ。光と影。夜のシーンが本当に美しいんです。でも、これはリアルではない。桜の頃には夜桜の、夏の頃には川面が光る。
本当に夜、特に江戸時代なんですから、あんな煌く明かりなんかないんです。でもこれ、娯楽ドラマなので、そんな事どうでも良いんです。見やすくて美しければ。
あの明かり。何気に都会の明かりと共通点があると思うのです。綺麗だけど、時には寂しくて怖い。
まさに殺し屋集団にぴったりですね。
今思うと、新仕事人の主水は殺意が全く感じられなかった所が凄かったのですね。だから、
「あっ、何々様~」と敵との間合いまで飛び込めてしまったわけです。
だって敵からしてみれば、冴えない下っ端にしか見えていないわけですから、油断してしまうのですね。
反面、東の小五郎は時々凄く怖い顔。その時には殺意がぴりぴりで空気が変わるのです。
上手い見せ方していたのですね。
ちょっと、今回はそうはいきませんでしたが、お話的に上手く出来ていて、なかなか良かったのでした。
「表と裏の生活は、俺の方が年季が入っているんだよ。」と言う小五郎の捨て台詞。
仕分けや今の世相を連想させる設定で、始めは理想に燃えていた風間右京乃助(小澤征悦)がどんな風に変貌してしまったのかも見物でした。私財投じて理想に燃えてやっていた事が、自分の首を閉める展開になってしまったときに、それを乗り越える力はなく、誘惑に負けてしまった男と言うのにも、ちょっと哀れさを感じてしまいました。
小五郎の妻の懐妊騒ぎとか新たな同僚との掛け合いとかも、考えさせられたり面白かったりしましました。
新たな同僚の妻には
「美味でございまする~」と言って欲しかったです・・・って無理か。
結局の所、殺し屋さんたちのお話であんまり熱く語るのもどうかと思いますが、まとめてしまうと、娯楽番組として本当に楽しいのです。途中でお伊勢参りのダンスが入ったり・・・その時不自然に遠くの方で踊っている子供のシーンがあったりで、アレはジャニーズなのかなと思ってみたり・・・。
そして一番凄いなと思っているのは、衣装さんじゃないかと。お菊さんの着物もそうだけど、仕立て屋の匳も涼次の着物もお洒落。そのお洒落さ、足袋というか靴下と言うか、そんなところまで徹底している所が、はっきり言って私のツボなんですね。
と言う所で程よく眠くなってきました。それでは、また~。
あっ、そうそう。それのHPは→ここです。