森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ちゃんと、捨てましょう。その2

2012-04-29 22:56:16 | 梢は歌う(日記)

GWの前半が始まりましたが、私はいつもこの期間はどちらかと言うと、大掃除週間です。大掃除といっても窓拭きを頑張ると言うよりは、ごみ捨てに頑張ります。

ごみ捨ては、紙ゴミを制すれば半分は勝ったようなものです。

いつも決まりきった所を片付けて終わってしまうことも多いのですが、今回はちょっといろいろなところにもチャレンジしています。

この前半のGWに、ルート君は所用があってお出かけです。彼の部屋のクローゼットは、この部屋が子供部屋と呼ばれている時からあまり中をいじられていなくて、前から整理がしたかったのですが、なんたってお年ごろ男子が居座っていれば出来るものではありません。それに昨年の震災前までは彼の部屋全体が魔窟でしたので、魔窟の奥の更なる魔境でした。

今回は、そこのお片づけに着手しています。

その中には、子供の作品や私のアルバムや・・・
ああ・・・・。

思い出の品って厄介なんですよね。

この想い出の品についてもいろいろ思うことがあったので、それは次回に書くことにして、今回は特に思い入れがあったわけでなかったのに、長く持っていた為に「思い出の品」になってしまった物のことを書きますね。

 

だけど、なぜ長く持っていたのかと言えば、それは買った時や貰った時に思い出があったからなんですね。

上手く使いこなせていたわけではないのに、捨てがたくて何年も持っていたもの。

だけど捨てがたくずっと持っていたものにも、ある日突然「もういいな」という気持になる瞬間があるのですね。

この事は、ずっと以前にもサマーセーターやレースのポーチのエピにも書いたのですが、今回も、そんな気持ちになったものがありました。

この色褪せたポーチは、確か姉が、ラッタ君が生まれた時に、
「こういうのも必要でしょ。」と言って、くれたのだと思います。

子供のための洗浄綿や綿棒を入れておいたり、その後は旅行用の下着入れにしたりで活用してきました。でも洗うたびに色が落ちて、落ちた色でまた変な風に染まってしまいました。そしてその綺麗に洗ったまま長い間仕舞われてきました。

でも今回取り出してみて、やっぱり捨てることにしました。もう使うことはないですから、その役割はとうに終わっていたのです。

このポーチは、このままでは捨てることは出来ません。
ファスナーは不燃ごみで、その他は布ですから燃えるゴミです。

ハサミを入れるときに、ちょっとだけ心がキリリと痛みました。

使ってきた思い出にかと言うとそうではありません。

「こういうのも必要でしょ。」
そんな風に思って、選んで贈ってくれた人の心が蘇ります。

「ありがとう。そしてさようなら。」

そうして、私はハサミを入れました。

やっぱり、物との別れには必要な言葉ですね。

「ありがとう。」

 


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