心のどこかで「アホクサ~」と呟く自分が居ました。でもそれは「ママ友」と言う人種のあれやこれやに対してで、ドラマ自体は私にはすごく面白く感じました。
私は時々、主役やレギュラー以外のゲストのお芝居にとっても上手いなと感じて感激するときがあるのです。
〈ネタバレしています。再放送時にはお気をつけて。〉
なんだかんだと言っても、結構お話の内容はシリアスに見えなくもない部分もたくさんあったように思います。
家庭教師との浮気、私立のお受験の裏工作、ママ友同士の虐め、そして子供を養子に迎えた後の不安。
みんなそれぞれに悩みや秘密がありました。
その中の人で、結局は愚かな勘違いであったわけですが、子供と引き離されてしまうかも知れないと言う恐怖と怒りで壁の写真を破り捨てたママさんの演技にジーンとしました。
愚かだなと思いつつ馬鹿だなと思いつつ、それでも子供を思う母の気持ちー。
奥さん、いい演技でしたわよ・・・。
でも今回の演技賞はあの犯人の女性ですよね。
凄かったですよ、あの大立ち回り。
粘りましたねぇ。
今回捜一コンビが地味目だったので、最後に彼らにも花が咲きましたね。
勘違い母の
「あなたの正体知っているのよ!」で、自分が殺人犯であることがばれてると思ったわけですが、取調室で最後に
「なんであの女、私の正体を知っていたのよ!?
えっ、何で!?」
と言う所も、笑わせてくれました。
最後の公園のシーン。
あんな事件があったのに結局は4人、元のママ友のまんま。
「仕方がないのよ。今ここで私が外れたら、うちの子供まで・・・。」とパシリ母は一人でみんなの子供のブランコを揺らします。
なんかへーんなのって思いました。で、そこで冒頭の「アホクサ~」となるわけですが、その後右京さんが何かまとめのお言葉を言っていましたが、私ちっとも耳に入ってこなかったんです。何となく最後のシーン、違和感があったのかもしれません。ありきたりになるから、またはメッセージ性がなくなるからそうしなかったのかもしれませんが、あのような事件があったのにも関わらずお付き合いが続くとしたならば逆に結束が強くなっていくと思うのです。もしくは距離が生じるとか。何事もなく元に戻っていくってどーゆーこと?
と言うか、あの勘違い母はおとがめなしか?
子供が小さいから良かったって言えば良かったけれどね。
あっ、そうそう。
別に「相棒」の感想じゃないけれど、だいたい「ママ友」って何なの?
今時ってすぐに変な言葉を生み出して、みんなをそこにいっしょくたに放り込んでしまう傾向があるでしょ。そんなの無視した方が良いわよ。
子供が小さい時から中学生ぐらいまで、子供を通じて人と出会うことも多いのは確か。そこで本当に自分と気の合う自分のための友達を見つける事が出来たならば、その友情は20年も30年も続くのよ。でもその時に「何々ちゃんのママ」と言う名前で呼ばれる関係を作っちゃうと、……まあ、いろいろよ・・・・・・。
まあ、平安時代じゃないんだからさ、「何とかの娘」とか「だれだれの母」じゃなくて、女たちよ、ちゃんと自分の名前で生きようぜ!