まっ、結局タイトルはツリだったわけですよ。
いや、勝手に釣られたってちゃんと分かってますから、コアなファンの方、上の一言には目くじらを立てないでくださいね。
お話自体は結構面白かったです。
4件の事件から同じDNAが検出されて、連続殺人事件かと思われたが、そのDNAは鑑識の米沢のものだった。では米沢が犯人か・・・・と言うわけではなく、鑑識米沢のミス。
米沢守、最大の危機!!
薄皮一枚でその首は繋がっているものの、内村刑事部長からは辞表を書けと宣言されてしまう。
だけれど日頃からの米沢の鑑識の道具などのこだわりを信じる右京たちは、事件現場を検証し新たなる事実を見つけ出そうとするのだったが。
3件までは同じゲソ痕、たばこの吸い殻等の共通点などがあるのですが、4件目にはそれがなく一見行き詰ったかのようにも見えるのです。
ただ意外と分かりやすく怪しい人が出てくるので、3件目までと4件目とでは犯人が違うとか、そして犯人は誰かとかが分かってしまうのはちょっとだけ残念です。だけど映像で見せるテレビの刑事ドラマにはありがちな事で普通の事なんですよね。だから面白さのポイントは「ああなってこうなって」の流れと動機、そしてその手段かと思うのです。
「居ない虚像の犯人を作り上げているのでしょうか。」
犯人がネットで参考にした事件は
「ハイルブロンの怪人」 ←wiki様にリンクしています。
この事件はテレビのニュースで確か流れたと思います。世界を股にかけて40件以上の殺人事件等を犯した凶悪な連続殺人の女。この犯人には30万ユーロの懸賞金がかかったんですね。でもその女のDNAは、実は素手で作業させている綿棒工場のおばちゃんのものだったと言うお粗末な本当にあった事件です。
4件の事件に米沢のDNAと聞いたとき、この事件の事を連想した人も多かったのでは。
だけれど3件目までの犯人の動機はお粗末。警察の鑑識に対しての逆恨みで、米沢は単にとばっちりです。
自分の人生を失ってしまった恨みを言う犯人に右京さんが良い事言って諌めましたね。
二日たってしまうと、ちゃんとセリフも覚えていないのですが〈メモを取っていなくて、今回は実家にて見たために確かめるわけにもいかず(;_; 〉
「人を恨んで無駄に時間を過ごした。」的なようなことを言ったと思うのですね。
別に犯人でなくても、毎日の暮らしの中でそのような事は往々にあって、ちょっと胸に突き刺さるセリフだったと思います。
4件目の人の動機も「なんだかなぁ」と言う感じがしたのですが、これも日常の中で自分もうっかりやってしまわないかと思えるような心貧しさから出たような動機で、ちょっとドキドキするものがありました。いうなれば3件の米沢ミス説が出ていなければ、この人も自分のミスを米沢に被せようとは思わなかったと思うのです。ばかばかしく感じるけれど己の心の貧しさに負ける罠のようなことは、どんな人にでもあると思うことはとっても大事な事ですよ。
「鑑識の鏡」と言われた男は
「鑑と言われる重責」に負けてしまったのですね。
だれかの評価に左右されることよりも、ただひたすら己の仕事と真摯に向き合って進む人にこそ「鑑」と言う評価は値するのですね。米沢のように。
でも米沢守が最後の挨拶にならなくて良かったです。
彼は体型的にも〈ごめん。m(__)m〉、「相棒」の「ベイ・マックス」ですから。
※ ※ ※
ちょっと本音の裏の声。
「相棒」のキャストやスタッフが離れるたびに、まことしやかに流れる、とある噂。
噂は噂であって、人づての言葉に踊ってはいけないよと思っているのですが、これはその噂を逆手に取った「ツリタイトル」なんじゃないかなって思いました。
踊らないよとか言いながら、ふと私でも思いましたもん。
「六角ちゃん、なんかやっちゃったの?」って。
そう思うと、今回は「相棒」らしいファンへのプレゼントなのかもしれませんね。
と考える私は、相当・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・の部分はあえて言わない。
えっ?
誰?
「あほな人です。」って言った人!