あらすじ無しの感想のみの記事です。
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予告編の
「お嫁さんにしてください!」は姉の寿さんをと言う意味だったのですね。
私、今からちょっと持ち上げて落とすようなことを書いてしまいます。
実はこの後の流れで、ラストのシーンでは思わず涙が出たんです。文の徐々にべそをかいていくシーンに胸がキューンとしたんです。
伊之助と寿の縁談がまとまり、帰ろうとする彼を追いかけてお礼を言う文。
寅之助に惹かれて彼についていこうと決意した伊之助は、その決意の中に彼と義兄弟になると言う決断をしたのですね。
そのような動機であっても、つい最近の近代まで日本の結婚観は家の存続、または家を築くことだったので、別にそこは非難するべきところではないのです。夫婦の愛もそこから築いていくようなものですから。
「人を結ぶ才」のある文が、寅次郎脱藩のせいで破談になってしまった婚礼に傷つく寿と伊之助とを結び付けてしまったようなもの。
「お前はこれからは俺の妹だ。」
「いもうと・・・」
去って行く伊之助の背中を見つめながら、徐々に顔が崩れていきべそをかく文。
妹と言われて、初めて自分の気持ちに気が付いた幼い恋心だったのだと思いました。切ない切ない恋の終わり。
キューンとなるじゃないですか。目頭だって熱くなるってもんじゃないですか。
こういうシーンは井上さんは上手いしね。
だけれど、後でこの時文は12歳ぐらいなのかと思っていたら実は8歳だったって知ったんです。
もうね、気持ちが一気に萎えちゃった。
ここ数年の大河は、なんで子役を一回目限定みたいにしちゃったんだろう。「江」あたりから不自然極まりないですよね。
この文だって、井上さんがやると思うからライターさんが、こんな良いシーンを作っちゃったんだと思うのですよ。
でもさ、本当の年齢を知っちゃったらやっぱし、無理があるって!
それは視聴者側からの一意見として思ってくれたらいいんだけれど、子役さんに
「お嫁さんにしてください。」って言わせてあげても、きっと良いシーンが撮れたと思いますよ。
最後のべそをかくシーンも子供らしい演出も出来たと思うのですよ。そしてそれが将来の二人の物語にちゃんと生きてくると思うのですよね。
テレビのドラマは舞台劇とは違うので、60歳の女優さんに20代の役は無理があるように、10歳以下の役を20以上の人にやらせるのは止めて頂きたいものです。
他の物語の感想ですが、幕末ドラマの展開が速いです。
早すぎて、寅次郎がせっかち男に見えてしまったり…・(;'∀')
だけど佐久間象山とか懐かしい名前が出てきましたよね。
何気に「八重の桜」と脳内リンクしてました。
小栗寅次郎は、なんかお気楽な雰囲気で会津の旅を楽しんでいたような気がしてたのですが、あの時実家では彼の妹が大変な目に合っていたのですね。
今回、何気なく感じたのは、女たちのそれぞれの努力でした。
嫁ぐ日を夢見て、ふさわしい嫁になろうと料理などを学び努力した寿。
養子の為に最後まで着物を縫い続けた伊之助の義母。
寿は違う場所でその努力が実るかもしれませんが、伊之助の義母はちょっと切なかったです。でも伊之助に、その気持ちが伝わったことで報われたかもしれませんね。
次回は久坂玄瑞〈東出昌大〉が登場ですね。