森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

まったく無理をしない「昇仙峡」

2018-10-22 10:44:10 | お出掛け日記

山梨旅行記「まったく無理をしない身延山」の続きです。

(文が中心で長めです。ってこんなことを書く時代になったのかと思うと、ある意味情けないね(笑))

 

「昇仙峡」は山梨の屈指の観光地で、渓谷でありながら、もともと殆どの人は無理などしないでそこに向かう事が出来るのではないでしょうか。

 

以前、私は房総の旅行記の「今しか出来ない旅をする」の中で「鋸山」や「山寺」などの観光地に対して

>このシニア以上の皆さんを、その見どころポイントまでお連れする手段を、迎える側も考えて行かなくてはいけないのではないかと、ふと私は思ってしまったのです。

と書きました。でもそれは強い主張と言うわけではないのです。なぜなら、「山寺」にエスカレーターなどが出来たら、芭蕉さんの句のイメージが失われてしまうし、「鋸山」にエレベーターが出来たら、少々の興ざめかもしれません。登れない人は来なくても良いと言うスタンスは全否定ではありません。ただ観光地としての視点で言ったらの場合はどうなのだろうかと、私は思っただけです。

ただどなたでも、寺院などでもまず来たい人が来られることが大事だと考える所は、やはりいろいろと考えているなと思う事もあるのです。

 

そして「昇仙峡」は寺院などが控えているわけでもなく、単なる渓谷なので、「来るのが楽」と言う部分は本当に優秀だと思います。つまり

>シニア以上の皆さんを、その見どころポイントまでお連れする手段

はバッチリと言う事ですね

だけど私の友人などは、それがあまりにも出来過ぎていて、渓谷沿いを歩く楽しさが無かったと言います。

まあ、あちらを立てればこちらが立たずのようなものですね。

 

実は「昇仙峡」でも「入口」と言う所から、渓谷沿いを歩く1時間半ぐらいのトレッキングコースがあるのですよ。

だけどかなり盛んな山梨のバスツアーなどで来てしまっては、それは望めない事だと思います。

 

と言うわけで、「昇仙峡」は老いも若きも楽しめる渓谷だと思います。

それではなぜ、このようなタイトルを付けたかと言うと、それはスケジュールのお話です。もちろんたくさん歩くコースも選択外ですが。

 

旅行に行く直前まで、バタバタしていた私は、その前日に身延山のあれやこれやを調べ、その翌日の予定など全く立っていなかったのでした。

それは姉も同じ。

 

それで一日目の夜遅くに、二人でいろいろと企画会議をしました。唯一無理をしたとしたら、疲れて眠いと言うのに居眠りをしながら時刻表を調べていた点でしょうか。

帰りの切符は既に一日目に買いました。その時間までに出来る事は何か・・・・。

「昇仙峡」に行くとは決めたものの、その前に下部にてやりたいイベントが一つあったのです。

それを終えて甲府に向かうと・・・・

うむむ。

ここでバスを待つと・…滞在時間が・・・・・

 

で、やっぱりまたタクシーと言う発想にたどり着きました。

11人全員が参加ではないので、往復で考えるとひとり3200円くらいか(その時はそう思っていました。)。オプションのミニツアーに参加したと思えば良いよねと思いました。

でも果たしてそこに、3200円分の何かはあるだろうか。短い時間でもそこに行って良かったとみんなを思わせる事が出来るだろうかと、少々の不安も感じたりしました。

 

はっきり言って、11名も居れば団体さんです。旗持つ側に回れば、それなりにしなくていい気遣いもあると言うものですよ。

だけど結論から言うと、この選択は凄く良かったのです。

滞在時間も十分に取れましたし、足が弱っている母でも十分に「昇仙峡」を楽しむことが出来たのですから。しかもタクシー代も当初予想していた値段よりもお安くて、結局この場所には7人で行ったのですが、ひとり頭2500円弱ぐらいで済みました。

えっ、なあに。

金額まで出して、細かいって?

うん、そうかも。でも、ブログって通りすがりの方も、又検索で迷い込む方もいらっしゃるじゃないですか。そう言う方にとって必要なものは、本当は、あらゆる数字なのですよね。

 

甲府駅でタクシーに乗り込む時、何せリサーチ不足なので、「昇仙峡」で時間内でどのような動きをしたらいいのか迷っていたので、運転手さんに聞き、「昇仙峡滝上」まで行ってもらう事にしました。

こういう観光地のタクシーの運転手さんは、親切な人が多いです。身延山の時にも感じましたし、以前、家族で山梨に来た時も感じたのですが、ここの運転手さんたちは、皆それなりの努力をしているような気がして好感が持てるのです。(トップ画像は、止まってくれたタクシーの中から)

 

タクシーの運転手さんが、帰る時ように名刺をくれました。でも私は迷いました。その時の私は、実は「ケチモード」に入っていたからです。こういうのって、いったんそのモードにスイッチが入ると、ささやかな金額にもケチるのですよね。タクシーの送迎はお金がプラスでしょう。

だから身延山に行った時も、行きの感じの良い運転手さんに電話を掛けずに、たまたまお客を送って来たタクシーを捕まえて駅に行ったのは、既に「ケチ」だったからです。

だけど紅葉前の空いている「昇仙峡」で、たまたまのタクシーがあるかどうかは不明です。有り難くその名刺を頂いておきました。

 

ところがタクシーを降りると、にこやかにひとりのオジサンが近づいてきました。

どこかのお店の客引きかと思いました。

いつもなら鬱陶しいと思ったかも知れません。だけど何度も書いている事ですが、まったくのリサーチ不足。そのおじさんの話にも耳を傾けます。

すると彼は美味しいお店の紹介と共に、帰りのタクシーの事を言ったのです。

その様子を見て、先ほどのタクシーの人たちが、

「この人たちは俺らが迎えに来るから・・・」みたいなことを言ってきました。

(何を勝手な事を・・・。)←私の心の声。

 

すると彼がそれを無視して強い態度でその説明を続けると、そのタクシーの人は諦めたように頷いて退きました。

ハハーン。この人はこの辺の世話係だなと、それが当たっているかは別にして、少々疑心暗鬼だった気持ちが薄らぎました。

紹介してくれた美味しい流しホウトウのお店は、40分待ちでした。

それは待てないと言うと、またお勧めのお店を紹介してくれました。

地図などにそれを書き込んで、

「この時間までに甲府に戻りたい。」と言うと、逆算して、待ち合わせポイントに何時に居るように手配すると言ってくれました。

 

その説明を聞いて、これから進むコースやスケジュールも決まったようなものです。

 

えっ、この人危なくない ?

と思われた人もいるかもしれませんよね。この人と言うのは、私の事です。いいカモなんじゃないのかとか。実は一番そう思っていたのは、私自身。

なぜなら、昨晩、タクシー料金などを検索していた時に出てきた言葉は「昇仙峡の白タク」と言うものだったからです。ネットは数年前の状況でも出てきてしまうので、この昇仙峡に白タクが横行していた事実を知っていたのは、メンバーで知っていたのは私と姉だけ。

にこやかに寄ってきた人を、心の奥底で疑ったとしても、それは身を守る技術だと思います。

でも白タクではないし、実際に私たちを助ける事ばかりだったので、

「じゃあ、そのように手配お願いします。あなたの紹介してくれたお店に行きますからね。」とにこやかにお別れしました。

 

またも結論から言うと、私たちはこの人に会って本当に助かったのです。

だけどそれは他の皆さんにもと言う保証するものではありませんので、念のため。

 

だってやっぱり胡散臭いですよね。(すみません~。そのようなお仕事の皆様)

母などは、私が真剣に話を聞いて質問をしている時に、

「私たち時間が無いから、悪いね~。」などと言い出し立ち去ろうとする始末。

だけどこういう仕事の人は、そんな風に思われたりしながらも頑張ってお仕事をしているのだと思うのです。

タクシーは、本当に待ち合わせ時間前に待機していたのです。当たり前の事のように感じますが、逆に私たちがトンデモナイお客であると言う可能性だってないわけじゃないですか。

待ち合わせ場所はバス停近くだったので、もしもこの時にバスが来ていたら、(来ていないけれど)、そっちの方が安いわなどとドロンしちゃう人たちだったらどうでしょうか。(しませんよ、もちろん。)

こんな風に絶対に私たちが来ると言う保証はないのですよね。

 

楽しい旅のポイントは、出会った人たちの一期一会の触れ合いかも知れません。

それは何も、地元の住人とか同じ旅人同士と言うわけではないのだと思ったのでした。

お仕事をしている人たちとの気持ちの良い触れ合いが、やはり一番の良い旅のポイントである場合も多いのかも知れませんね~。

「ありがとう、山ちゃん。楽しかったよ~」

 

あっ、「ケチモード」はどうしたのかと言うと、白タク横行の時代があったからか、途中に適正価格のような看板があって、貸し切りの状況でその適正価格だったので、問題はなかったと思います、たぶん。

新ルートが出来たとかで、予想していた金額より安く上がったので、それで良いんだ、私的には。結局、私はざるですくって丼に開けるような経済観念で、ああ、こんな私が妻で夫殿は気の毒だなと言う結論になって今回は終わりです。

 

 次回は主に「昇仙峡」の写真日記です。

今回は昇仙峡に咲いていた花を載せておきますね。

 

 

待ち合わせ場所手前に咲いていたコスモスたち。

 

 

 たまには書いてみようかな♪

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コメント (2)
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