森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「わたしは真悟」を観ました。

2020-06-12 01:11:30 | 観劇・コンサート日記

wowowで放送され、録画しておいた「わたしは真悟」を観ました。

 

このお芝居の解説とあらすじを、wowowのHPから頂きました。

『高畑充希&門脇麦W主演!楳図かずおが1980年代に発表した伝説的SF長編マンガをフィリップ・ドゥクフレがミュージカル化。

工場見学で出会い、お互い恋に落ちた小学6年生の真鈴(高畑充希)と悟(門脇麦)。ただ純粋に愛し合う2人は、夏休みの間、工場にあった産業用アームロボットに自分たちの情報をインプットして遊んでいた。
しかし夏休みが終わると、真鈴は父親の転勤でイギリスに行くこととなり、2人に別れの時が訪れる。すると「結婚して子どもをつくろう」と言いだした真鈴。ロボットに子どものつくり方を聞くと、「333のテッペンからトビウツレ」という答えが返ってくる。そこで2人は、地上333メートルの東京タワーのてっぺんへと向かうのだった。
その後、真鈴と悟の情報をインプットされたロボットに、徐々に自我が芽生えていく。ロボットは真鈴と悟を自分の両親だと認識し、2人から1文字ずつもらい、自ら真悟(成河)と名乗る。離れ離れになってしまった真鈴と悟の身に危険が迫ったとき、真悟は2人を助けるために人知を超えた進化を始める…。』

 

なんだか分かったような気分になって、凄くしみじみとし感激もしたように思ったのですが、正直に自分のうちなる声を聞くと

「難しいなぁ、よく分からなかったなぁ。」と言う小さな声が聞こえてきたのです。

ー最初に言葉ありき。

単なる部品を組み立てるだけのロボットに、なぜ自我が目覚め育って行ったのか。

そして様々な事を学んだロボット真悟は、最後に何を学んだのか。

「ボクハイマデモキミヲアイシテル」

なんて美しい言葉なんだろう。

ただそれを伝えようとする真悟。

 

この作品の原作は楳図かずお。だからなのか悟の衣装が赤と白の縞々でした。

そして私にはもう、門脇さんは美少年にしか見えません。もちろん高畑さんの安定した歌唱力に心が響きます。

門脇さんと高畑さんのW主演と謳われていますが、私はもう一つ「×」を足して、真悟役の成河の名を対等に並べてみたいと思いました。

「門脇×高畑×成河」

難しくてよく分からなかったと思いながら、それでも心が揺れました。

 

そしてやっぱりこれは原作を読んで、「よく分からない」の壁を打ち破りたいと思いました。

この原作は1982年から1986年まで『ビッグコミックスピリッツ』に連載されたもので、かなり昔の作品です。ちょうどその頃、私は子供を産み育てていた頃で、世間のいろいろな事を知らずに生きていました。萩尾望都の新作も知らず、吉田拓郎の新曲も興味を持たず、テレビをつければ「お母さんと一緒」、漫画も「ドラゴンボール」の時代です。

このお芝居は、そんな私に、知らずに過ぎてしまった過去の名作を教えてくれたと言うところにも、私的には大きな意味があったように思いました。

 

 

ミュージカル『わたしは真悟』 ダイジェスト映像

 


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