ひとつ前の映画の感想の記事の中で、→「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」を観ました。
『子供のころ、私には数冊の心の友と感じるような作品をいくつか持っていました。』と書き込みました。
子供のころと言うのは小学生の頃の話です。今もですが、その頃から様々なものを擬人化する癖を持っていたのかもしれません。
そしてこの「ドクター・ドリトル」もその中の一冊です。
小学校の図書室は本当に猫の額のような狭い部屋でしたが、そこで私は何冊もの友人に出会いました。ある時には「ナルニア物語」だったり、ある時は「ルパンシリーズ」の「奇岩城」だったり・・・。
最近またもコロナ感染者の数が増えつつあって不安になってきましたが、一応緊急事体宣言が解除されたので映画館にも行き始めました。この「ドクター・ドリトル」は、先にネットで評価を読んでいた夫が、あまりポイントが高くないと教えてくれました。また「子供向き」であるとも。ここに来て評価は3.5ぐらいに上がって来たようですが、たとえ世間の評価が低くても、ここは行くべきじゃないかしら。なんたって原作が「心の友」なんですから。
「ドクター・ドリトル」の映画は以前にも、エディ・マーフィ主演でありましたが、あれはあれでほのぼのとし面白くて好きでした。でも原作とは遠いお話に感じていました。
比較する必要はない事ですが、それでもちょっとだけ思うには、ファンタジー度は増していたように思います。ただ私が思った事には、エディ・マーフィ主演作品よりも、こちらの方が賑やかに感じたと言うのはどういうわけでしょう。
私には少々やかましい感じがしたわけですが、自分の弱さと立ち向かう勇気や友情や自分の夢を見つけるなどのエピソードも満載で、子供から大人まで楽しめる作品でした。
ロバート・ダウニー・Jrはなんだかこういう役にぴったりな感じで、トミー・スタビンズのハリー・コレットが若き日のタッキーみたいで美しかったのも良かったです。こういう作品には、ドリトル先生にじゃなくてもこのような少年は必要でしょう。だけどこの美しい彼に、見に来た少年たちが感情移入できるかは別だなとも思ってしまいました。
と言うより、この映画を今時の少年たちは見に行くのかしら。ファミリー向きではあるのだけれども。
今回は夫と私はこの映画を見に行った日が別々で、先に見に行った彼が
「虫ともしゃべれるんだ。」と言いました。それを聞いて思わず
「それは何かヤだなー。」とまるで、さもそのような事が起きるかのように答えてしまいました。
本作品の中では、ごく普通尚且つ重要に感じたそれが、思わずリアルでそのような事はあって欲しくないと思ってしまったのです。だって嫌じゃないですか。草むらを歩こうとしたら、足元から悲鳴が聞こえてきそうだし・・・・・。
しかし、虫にも動物にも人間の話していることが分かるらしいのに、人間は学ばなければ分からない・・・・なぜ ?
と、言うようなことはさておいて、続編があればまた行くかと言われたら(特にそんな予定はないみたいですが)、私はやっぱり行くと思います。ドクター・ドリトルもロバート・ダウニー・Jrも好きだからです♪
今回は最初から吹き替え版で見に行こうと決めていました。ゴリラのチーチーの声がラミ・マレックだったので、少々気にはなっていたのですが、やはり藤原啓治さんの遺作でもあったので。
また、今ちょっと原作も読んでみたい気持ちになっています。