「麒麟がくる」のお休み中の特番「麒麟がくるまでお待ちください」で、ついでながら私も過去の大河の思い出を語ってしまおうと言う記事です。
このドラマも好きでした。主演が唐沢寿明と松嶋菜々子。他のキャストに、反町隆史や竹野内豊、女性陣も天海祐希や酒井法子と、確かその頃「トレンディ大河」とか言われていましたね。
この作品は2002年のもので、もちろんこのブログを開始する前の作品ですが、このブログを開始した頃、時々好きな言葉として書いていたのは、このドラマの佐々家家臣役の丹波哲郎が言う所の「一寸先は光でござる」でしたね。
言葉として覚えているのは、まつが言う
「勝ったようなものでございます。」かしら。ああ、しまったしまった。これは「毛利元就」の奥さんの言葉だったかしら。
まつは
「私にお任せください。」でしたね。
好きと言いつつ、18年前の記憶では、やはりそんなには覚えていないのですね。
印象的なシーンは、佐脇良之(竹野内豊)が比叡山焼き討ちの悲惨な戦いで、赤ん坊を拾うところなど。なんだか救われましたね。その時の女の子が、気持ちの強い子に育って、秀吉の人質に行ってくれるのですが、その後したたかに側室になるのも印象的でした。
人質が恐ろしいとこのドラマでは実感させられたのは、佐々の娘を人質に差し出すのも、妻であるはる(天海祐希)が夫を説得して家を守るためにようやく差し出すのに、その子は佐々と秀吉の対立で磔になってしまうのですよね。
こうして書きだすと、記憶の扉が開いて来て、あれやこれやと思い出してしまいます。
信長の「で、あるか」もそうですが、親父様と慕った柴田勝家の最後とか延々と長くなりそうなので控えようと思います。
でもこのドラマの一番のぶっ飛びのシーンは、ラストが女子会トークで終わる所でしたよね。
気の弱い息子の愚痴を言ったり、
「あの時はすみませんでした。」「いいえ、それも戦国の世ゆえ。」みたいな信じられない会話で終わったように思います。
あの頃は、ネットの世界をほとんど知らず、世間様ではこの展開をどのように感じたのでしょうか。
私は、このラストは、実はあまり好きではないのです。
ただ、一年間、この大河ドラマは本当に私には楽しくて毎週日曜日を楽しみにしていました。
特に私は酒井法子のおねがお気に入りで、夫の為に知恵を絞り行動に移していくその姿に、女の天下取りの姿を感じたからです。
利家を支えたまつと、それぞれの夫と家を支えた女たち。若い人たちの「女太閤記」みたいに感じたのかも知れません。
だからね、私は彼女のあの騒動には心の底からがっかりしたのです。
だけどこの「麒麟がくる」のお休み中に、この作品が取り上げられて、本当に良かったと思いました。
ちょっとここまでは、今日の番組が始まる前に書きました。
何処を取り上げられるかなあと期待して。
☆
さて番組も終わりました。
確かにヒロインの武勇伝は取り上げられましたが、やっぱり、おねを普通に出してくるわけにはいかなかったのでしょう。彼女を出さないなら佐々の妻のはるもと言う事になったのでしょうか。
時間も短い名場面集なので仕方もない事だと思いましたが、私的には上記に書いたようなこのドラマの良さがまったく伝わってこなくて、あまり面白くなかったです。
ただ反町さんの信長の本能寺のシーンは、良かったですね。すっかり忘れていたので堪能しました。萩原健一さんの明智も懐かしく魅入ってしまいました。
面白くなかったと私は感じてしまいましたが、それでも利家の最後のシーンを見て、唐沢さんが涙したのを見て、しみじみとしました。ドラマの内容だけでなく、きっとこのドラマを作っていた時の様々な想いが蘇えったのかも知れないなんて思ってしまいました。
その涙で私は満足いたしました。
次回は「秀吉」。
やっぱり楽しみです♪